赤色発光ダイオード(LED)照射による野菜栽培を手掛け、操業から1年半で事実上破綻(はたん)した岩手県奥州市江刺区の「コスモファーム・フロンティア江刺」に市が交付した設備投資補助金5400万円(半額は岩手県負担)をめぐり、返還を求める声があらためて浮上している。同社社長(57)=浜松市=が詐欺容疑で逮捕されたことがきっかけだ。市民の間では会社側への不信感が増幅しているが、市は事態の変化にも返還を求める気配が一向に見えない。(水沢支局・宮崎伸一) <計画洗い直しを> 及川善男市議(共産党)は憤る。「補助金を回収できるかどうかは別として、市は返還請求すべきだ。市は補助金の交付規定を都合のいいように解釈せず、きちんと対応しなければいけない」 怒りの発端は、フロンティア江刺の社長が10月、経営する別の会社を舞台に1億5000万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で千葉県警に逮捕された事件。社長の「
新潟県佐渡市は2010年度から、農家に対する独自の所得補償制度を創設する。 国、新潟県もそれぞれの制度を打ち出しているが、「佐渡版」では、田んぼの一部に水生生物がすめる水辺を作ったり、減農薬栽培に取り組んだ場合、通常の農法と比べて減った収穫量分を一定割合で補償するのが特色だ。 国は10年度から、農家の収入減による担い手不足の解消を目指し、全国一律の「戸別所得補償制度」を実施する。過去数年分の販売価格と生産コストの全国平均を比較して、その差額を補う制度で、農林水産省は全国の補償額として3371億円を見込んでいる。また県は今年度から、全国で初めて「所得保障モデル事業」を開始。他産業並みの所得を10ヘクタールあたり400〜500万円と想定し、その不足分を補う。 これに対し、「佐渡版」は、両制度に上積みする形で、特に生物多様性に配慮した田んぼ作りを支援する。具体的な補償条件などは検討中で、年間1億
東京ツァー中。 大学での会議を終えて、ばたばたと新幹線に乗って東京は飯田橋の角川書店へ。 中沢新一さんとの対談シリーズの3回目。 「くくのち学舎」のキックオフイベント、神戸女学院大学の大学祭でのトークセッションに続いての短期集中おしゃべり企画。 新幹線車中で、中沢さんの最新作『純粋な自然の贈与』を読む。 じつにわかりやすい、よい本である。 「交換と贈与」という古典的な人類学のテーマが、(重農主義の再評価という)新しい視点から論じられている。 商業というのは本質的に等価交換であり、そこからは何も富は生み出されない。重農主義者たちはそう考えた。 「『純粋の商業は・・・等しい価値と価値との交換にすぎず、これらの価値にかんしては、契約者どうしの間には、損失も儲けもない。』なぜなら、『交換は何ものをも生産せず、つねにひとつの価値と等しい価値の富との交換があるだけで、その結果真の富の増加はありえない』
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 仕事柄、クルマで国内を移動する機会が多い。 道すがら風景を見続ける。 どこの国の風景もそれぞれに個性的だが、日本の風景もまた日本に特殊だ。 そして、これもどの国の国民も同じだろうが、母国の風景は「発見」しにくい。そこに生まれ育っていると慣れてしまって、風景を意識すらできないのだ。風景の特徴に改めて気づくには、きっかけが必要になる。 今回のきっかけとなったのは、農業が揺らいでいる、そんな情報を得たことだった。 変わる水田の光景は何を意味するのか 改めて車窓に流れる景色を省みる。平野には昔ながらの水田の光景が広がり、初夏には一面が緑に映え、秋になると重たそうに金色の稲穂が垂れる。 熱帯原産のコメを、長く時間をかけた品種改良の結果、日本人は北海道の
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