吉野川市教育委員会は3日、同市川島町川島の民有地から、県内最古級の寺院「大日寺」の金堂とみられる遺構を確認したと発表した。金堂は本尊を安置する建物で、奈良~平安時代に川島町にあったといわれてきた大日寺の建立場所が、ほぼ特定された。 確認されたのは、2~5センチの川原石を帯状に敷き詰めた「雨落石敷」(幅1・5メートル、全長約22メートル)。屋根から落ちた雨水を受けるため、建物の外周に巡らされる。さらにその50センチ内側で、古代寺院の土台・基壇に用いられる地覆石を据え付けるために掘った穴(幅0・3メートル、全長約15メートル)も見つかった。 古代の仏像の頭髪「螺髪」などが出土した前回調査(2013年4月発表)で、石を敷き詰めた遺構があることは分かっていたが、その後の調査で雨落石敷であることを確認した。 周辺からは、螺髪が新たに15点出土したほか、寺院の屋根の装飾用に使われた「軒瓦」や「鴟
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