太平洋戦争開戦直後から戦後間もない時期まで、千葉市稲毛区に東京帝国大学(現東大)の第二工学部が置かれていたことは、地元でもほとんど知られていない。千葉大学西千葉キャンパスに隣接する跡地にある木造校舎二棟は近く解体されるが、千葉大の一部教員らが「大学と戦争の関わりを知り、戦争と地域社会の記憶を語り継ぐために必要な歴史遺産だ」と保存を求めている。 第二工学部は太平洋戦争開戦から四カ月後の一九四二(昭和十七)年四月、工学系の技術者養成の需要を受けて開設された。「東京大学第二工学部史」などの資料では、航空機や兵器の研究のほか、軍委嘱の研究も行われていたと推察されているが詳しくは明らかになっていない。戦後は工学部縮小の議論の中、開設からわずか九年で閉鎖された。
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