大阪のお好み焼き店を舞台に広島県尾道市出身の主人公が奮闘するNHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」の放送開始から、お好み焼き店の客足が伸びている。番組ではこんがり焼き上がったお好み焼きが頻繁に登場するため、視聴者は思わず食べたくなるようだ。自宅で焼く人も増えており、家庭用食材の売り上げも好調。朝ドラ効果に、お好み焼き業界が熱い。 【フォト】「てっぱん」ヒロインに高校3年生・瀧本美織さん 大阪・千日前のお好み焼き全国チェーン「千房(ちぼう)」千日前本店(大阪市中央区)。昼食や夕食時は、次々と通る注文に店員は大忙しだ。友人と来店した大阪市都島区のパート従業員、福山真澄さん(32)は「今朝、ドラマを見ていておいしそうやなあと思い、久しぶりに食べたくなった」と足を運んだという。 この店は、番組の放送が始まった9月末以降、売り上げが急増。10月は前年同月比で4割増だった。宮内(くない)伸一店長(