3月に全線開通した北関東自動車道(北関)の開発に伴う発掘調査の成果を報告する「栃木・茨城・群馬三県遺跡報告会」(財団法人とちぎ未来づくり財団主催、県立博物館共催)が7日、県立博物館で開かれた。17年かけて行われた計約150カ所の調査の成果が報告され、約130人が説明を熱心に聞きながら古代の北関東に思いをはせていた。 本県からは、とちぎ未来づくり財団の発掘担当者が壬生町福和田の八剣遺跡と足利市菅田町の菅田古墳群について報告した。 八剣遺跡は縄文時代の集落跡で、祭りや儀礼で使われたとみられる土偶や注ぎ口付きの土器などが見つかっている。石器の材料には新潟で産出されたものがあることが判明。担当者は「当時の儀式のあり方や遠方との交流があったことなどが垣間見えた」と語った。 群馬県の担当者は西田遺跡(前橋市)、舞台遺跡(伊勢崎市)、大道東遺跡(太田市)、茨城県は山ノ入古墳群(桜川市)についてそれぞれ説