東日本大震災の津波のため、国内で2番目に低い山とされる仙台市宮城野区の日和山(ひよりやま)(標高6・05メートル)が消滅していたことがわかった。 山はシギやチドリなどの野鳥が羽を休める「蒲生(がもう)干潟」や仙台湾を望む市民の憩いの場だっただけに、惜しむ声が上がっている。 仙台市などによると、日和山は国土地理院発行の地図で記されている山の中で、大阪市の天保山(てんぽうざん)(同4・53メートル)に次いで2番目の低さ。歩いてもあっという間に1周できる。1909年頃、地元住民が作ったという。 周辺では、蒲生干潟も津波で葦(あし)原がなくなるなど荒れ、飛来する野鳥が減少。市民団体「蒲生を守る会」によると、この時期は約50種類を見ることができるが、11日の調査で確認できたのは28種類だった。