東京・足立区が窓口業務を委託している会社の社員に、事実上、直接業務の指示を行っているのは、労働者派遣法に違反する偽装請負に当たるとして、労働局から是正指導を受けていたことが、分かりました。 足立区によりますと、区は、ことし1月から戸籍謄本や住民票の交付などの窓口業務の一部を千代田区の情報処理サービス会社に委託しています。 委託契約では、委託を受けた会社の責任者が、社員に業務の指示を出すことになっていて、区側が直接指示することはできませんが、区は責任者との調整行為として、区の職員と社員との間で判断を仰いだり、回答したりするやり取りを行っていたということです。 東京労働局は、現地調査の結果、こうした行為が事実上の指揮命令となっているうえ、これを前提にした委託契約は、労働者派遣法に違反する偽装請負に当たるとして、16日までに、区に是正指導を行ったということです。 足立区の戸籍窓口業務の外部委託を