九州国立博物館(福岡県太宰府市)は8日、同県新宮町の相島沖で行っている水中遺跡の探査で、瓦とみられる遺物を複数確認したと発表した。付近の海底では過去に平安時代の瓦が見つかっており、沈没船の存在が指摘されている。 相島は古くから海上交通の要所で、漁師が遺物を引き揚げることがある。その一つが「警固」と記された瓦。福岡市西区の斜ケ浦瓦窯跡と平安京跡でも確認され、瓦を積んだ船が九州から都へ向かう途中で沈没した可能性があるという。 九博は今月1日から、過去の発見例に基づいて相島の南東の沖合を調査。科学機器を使って地形図を作成、水中ロボットで遺物を探した。その結果、瓦とみられる四角形の遺物を3枚と複数の破片を確認した。 この日は、海底の断面図を作るためのレーダー調査が報道陣に公開された。博物館科学課の今津節生課長は「探査を通じて遺物の発見から遺跡の確認までの手法を確立したい」と話す。探査は9日まで。発
九州国立博物館(福岡県太宰府市)で今年度、長崎県立対馬歴史民俗資料館(長崎県対馬市)が所蔵する重要文化財「宗家文書(そうけもんじょ)」の修復が始まった。江戸時代に朝鮮との交渉を担った対馬藩の藩主宗家が残した内政・外交に関する記録で、日朝関係史研究が進むことが期待される。 宗家文書は、国内外7か所で総数12万点が保管されている。このうち同資料館の8万点は朝鮮通信使の記録を含む最重要史料で、うち5万点が重要文化財。県や文化庁などの調査で2012年に目録が完成したが、虫食いや水ぬれで、開けない冊子や絵巻もあった。 宗家文書の一部は九州国立博物館も所蔵し、館内の最先端設備で修復を進めている。長崎県は今年度、約1500万円をかけて、朝鮮通信使に関する幕府とのやりとりなどを記した「江戸藩邸毎日記」7冊を同博物館で修復してもらうことにした。
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