NHKの連続テレビ小説「あさが来た」のモデルで明治時代に活躍した実業家、広岡浅子直筆の手紙や嫁ぎ先の豪商、加島屋(かじまや)が江戸末期に全国の大名に融資していたことを示す借用書など約1万点が、奈良県内の民家で見つかった。幕末から明治へと移る日本の経済活動を探る貴重な史料となりそうだ。 先の大戦の戦火を逃れた一級史料 加島屋は「江戸三〇〇藩」と称された全国諸藩の約3分の1と取引があったとされる大阪の豪商。大同生命保険の創業一族でもある広岡家に関する資料はこれまで約2500点が「大同生命文書」として大阪大学に寄託されているが、今回の発見は点数でこれを上回る。 史料は加島屋の10代当主、広岡正直(第3代大同生命社長)の長女らが第二次世界大戦末期、大阪市内から奈良県橿原市内の親戚宅に疎開する際に持ち出したものだ。後に正直が一部を広岡家に持ち帰ったが、文書や写真など約1万点が残されていた。 史料の分
![朝ドラ「あさが来た」モデルゆかりの家から幕末藩の借用書など1万点 破綻大名の借金、政府が肩代わり(1/3ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1bd6a8c314c22eb86e6f2a7e82e2db504be3e012/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2F5Oa2rJyS8wnjKFvSVp6nconQNxs%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FBMZ62AIGUNJYDPGKXWSYMW2VBQ.jpg)