地方点描:公文書館の活用[大曲支局] 全国の公文書館や図書館関係者らが集う大会が先ごろ、大仙市で開かれた。参加者は約200人。来年度の開設に向けて市が計画を進めている公文書館を広くアピールしようと、市が大会を誘致した。 大会は全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(事務局さいたま市)の主催。通常は政令指定都市や県庁所在地などで毎年開かれているだけに、大仙市による誘致には意気込みが感じられた。 市が設置する公文書館は、同市強首の旧双葉小学校を改修して整備。地域の歴史などを伝える公文書と史料の保管・展示の拠点となる。市町村による公文書館の設置は東北では初めて。 公文書や史料の保管は施策や事業を進める上で重要だ。例えば、過去の地震の被害状況や対応の記録があれば、効果的な災害対策を講じることが可能となる。大仙市の本庁と7支所で保存している公文書を1カ所に集約すれば、管理コストを抑えられる利点もあ