国の文化審議会は23日、日本で初めて開業した鉄道遺構の「高輪築堤」(東京都港区)を「明治日本の近代化を象徴する」として史跡に指定するよう萩生田光一文部科学相に答申した。同じ時期に建設された史跡・旧新橋停車場跡(同)に追加する形をとり、「旧新橋停車場跡及び高輪築堤跡」として、近く答申通り指定される。考古学などの学術団体は「全面保存」を訴えてきたが、現地を再開発中のJR東日本が4月に公表した「一部保存」の方針を受けた形での史跡指定となる。 「現地保存」を提案するも 今回の史跡指定は、都市遺跡の保存の難しさを改めて示した。 高輪築堤の高い価値は、特異な指定の経緯からも明らかだ。萩生田文科相に続き菅義偉首相も現地を視察。文化審議会の分科会も3月、文化庁に「緊急的に保存に取り組む必要がある」と極めて異例の建議を行った。こうして、通常は秋に複数の史跡指定を検討する審議会が今回、この1件だけを対象に開か
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