菅義偉首相は25日夜の記者会見で、新型コロナウイルス対策に関して「明かりははっきりと見え始めている」と感染抑止に自信を示した。だが、北海道や愛知など8道県を27日から緊急事態宣言の対象地域に追加するなど感染は全国で急拡大し、医療逼迫で適切な治療を受けられない恐れもあるのが現実。国民に危機感を訴え、対策への協力を求めなければならない厳しい状況にもかかわらず、楽観的なメッセージを発信し続けている。(井上峻輔) 首相は会見の冒頭で、ワクチンの接種状況について具体的な割合の数字を挙げて「ワクチン接種はデルタ株に対しても明らかな効果があり、新たな治療薬で広く重症化を防ぐことも可能。明かりははっきりと見え始めている」と強調。首相の目にどんな「明かり」が見えているか詳細な説明はなかったが、宣言の解除やその先にある日常生活の回復の検討にも言及した。 政府のコロナ対策が機能しているかを問われたのに対しては「
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