日本最大の円墳とされる富雄丸山古墳(奈良市、直径約109メートル)で、板状の突起「ひれ」が両側に付いた円筒埴輪が、古墳2段目の平らな面を巡っていたとみられることが分かった。市教育委員会が3日、発表した。1段目はひれがない通常の円筒埴輪列で、形状が違う埴輪列が段により置き分けられているのは珍しいという。 同古墳は3段構成で4世紀後半の築造。市教委は古墳に10以上の調査区を設けた。古墳南東部の調査区で、2段目に立った状態のひれ付き埴輪を二つ確認。同じ段の別の調査区でもひれ部分の破片が見つかったことなどから、ひれ付き埴輪が古墳2段目を巡っていたと推定している。