倉敷市の豪商の屋敷で見つかった幕末の内乱を描いた絵巻や明治維新の立て役者が交わした手紙などを展示する企画展が岡山市の県立博物館で開かれています。 展示されているのは、倉敷市児島で、江戸時代に塩田の開発を始めた豪商、野崎家の屋敷で保管されていた幕末から明治維新にかけての史料40点です。 このうち、幕末に水戸藩で起きた内乱、「天狗党の乱」を描いた絵巻には、砲撃の様子や避難する住民などが描かれ、激しい戦闘をうかがい知ることができます。 また、明治維新の立役者、長州出身の木戸孝允が岩倉具視に宛てた手紙には、当時の山口藩の藩知事が明治天皇の自筆の手紙を受け取ったことに木戸が感激したという逸話が記されています。 県立博物館の横山定副館長は「教科書に登場する人物がどんなことを考え、どのようなことをやり遂げたのか、思いをはせてほしい」と話していました。 この企画展は、来月19日まで、岡山市の県立博物館で開