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【コラム】サードパーティcookieの廃止へのスケジュールと置き換え技術 (2) Option合同会社 柳井 隆道 発信元:メールマガジン2021年2月10日号より 「サードパーティcookieの廃止へのスケジュールと置き換え技術 (1)」より続きます。 Chromeのサードパーティcookieの置き換え技術について、以下を紹介します。 – オーディエンスリスト、リマーケティングリストを作る – コンバージョン計測 ■オーディエンスリストを作る:FLEDGE 従来はブラウザからIDと行動履歴をサーバに送り、サーバで行動履歴からIDのリストを作っていました。このIDの同一性を保つのにcookieが使われていたわけです。 FLEDGEではIDと履歴をやり取りするのを廃止し、インタレストグループという単位でやり取りすることになります。ブラウザ内で、各ユーザを、個人を特定できないある程度の人数をも
【コラム】サードパーティcookieの廃止へのスケジュールと置き換え技術 (1) Option合同会社 柳井 隆道 発信元:メールマガジン2021年2月3日号より GoogleがChromeでサードパーティcookieをブロックすると宣言してから1年が経過し、あと1年以内に実際にサードパーティcookieがブロックされるタイミングになりました。Chromeではサードパーティcookieに代わる新しい技術を開発しているということで、先日こんな記事をリリースしています。 Privacy Sandbox in 2021: Testing a more private web サードパーティcookieを使えなくするだけでは単に不便になるだけ、特に広告配信などが立ちいかなくなることから、Googleはプライバシーを考慮したうえでこれまでと同様のことを実現する技術をChromeに搭載しようとしていま
【コラム】GA4から再確認する、計測・分析ツールに接する姿勢 Option合同会社 柳井 隆道 発信元:メールマガジン2020年11月25日号より Google アナリティクス 4が正式リリースされて1か月ちょっと経ちました。現在進行形で機能が増強されています。ユニバーサルアナリティクスを勉強してきた人にとっては、新しいGoogle アナリティクスを勉強しなおさないといけないと悩みの種になっているかもしれません。ツールが新しくなっただけでなく、ウェブ計測・分析のフレームワーク自体が新しくなっています。ページビュー/セッションではなくイベント/ユーザ単位での分析が求められるようになりました。つまり数字の見方、分析の考え方を大きく変えることが求められるようになったのです。 他の業務もあり、片手間でウェブ行動のデータも見なければならない人にとっては負担が増えるかもしれません。そのような方にとって
【コラム】Google BigQueryとデータポータルの組み合わせは最強 Option合同会社 柳井 隆道 発信元:メールマガジン2020年10月28日号より GoogleのBigQueryとデータポータルは便利だなと、活用しない手はないと改めてみなさんにお伝えしたく、今日は筆を執ります。言葉だけは耳にすることが多いかもしれないBigQueryですが、これはSQLを使える、何でもデータが入った箱です。データポータルはデータを可視化・分析するためのツール(セルフBI)です。 ■一般的な分析のフロー ある程度データを活用する会社の一般的な分析フローは以下のようなものでした。BigQueryなどのデータウェアハウスに溜めておいたデータから分析で使う部分だけSQLを使って抜き出し、それをテーブルやCSVファイルに出力する。そしてそれをTableauなどセルフBIの分析ツールで読み込んで分析する。
Google アナリティクスのスペシャリストに聞いた!イチオシ&イマイチ機能はどれですか? 運営堂 森野 誠之 160ぐらいあるGoogle アナリティクスの機能。 慣れない人はすべてを覚えようとして挫折することが多いですが、実はよく使う機能は22%しかないというデータがあります。その中でさらに重要な機能はどれなのでしょうか? スペシャリストの皆さんにイチオシの機能とイマイチの機能を運営堂の森野が聞いてみました。 ■大内範行さんのイチオシ機能は集客>すべてのトラフィック>チャネル 森野:いきなりですが大内さんが一番おススメの機能はどれでしょうか?これがないとGoogle アナリティクスを使う意味がないような機能です。 大内:集客>すべてのトラフィック>チャネルですね。ここを起点にして次に行動レポートを見る流れです。チャネルのレポートは分析の起点であると同時にGoogle アナリティクスの設
アナリティクスアソシエーション (a2i) > コラムバックナンバー > Google アナリティクスの初心者はこの機能を覚えよう! スペシャリストが選んだ重要な機能はたったの22%だった Google アナリティクスってどれぐらいのレポートと機能があるのかご存知でしょうか?私がざっと調べた限りでは120のレポートがあって、設定できる機能は40項目ほどありました(細かく調べるともっと増えると思います)。初心者の人がこれだけの数のレポートと機能を覚えるのは現実的ではないですが、かといってどれを見たらいいのかも分かりませんよね。 アナリティクスアソシエーションでは、5人のスペシャリストの皆さん(森野含む)にGoogle アナリティクスで必須の機能や覚えておくべき機能などをピックアップしてみました。Google アナリティクスを使う際の参考になると思います。 ■ピックアップした5名のスペシャリス
【コラム】GTMの新機能 サーバーサイドタグは新時代の幕開けか? アナリティクスアソシエーション 大内 範行 発信元:メールマガジン2020年8月19日号より Googleタグマネージャの新しい機能、サーバーサイドタグ (Server-Side Tagging) がリリースされました。 先日a2iで、アプリ+ウェブプロパティというGAの新しいバージョンについて、セミナーを開催しました。それに引き続き、大きなアナウンスです。よりによってこんなお盆休みにリリースしなくても、とぶつぶつ文句を言いつつも、早速導入してみました。 私の場合、導入に要した所要時間は約2時間半でした。Googleの導入ガイドはいささか不親切なのですが、先人が何人かセットアップの手順を動画やブログに詳細に記載してくれています。それに従って完了することができました。 “Server-side Tagging In Googl
【コラム】正しく退化していくデータ分析のススメ アナリティクスアソシエーション 大内 範行 発信元:メールマガジン2020年3月11日号より 欧州や米国のデジタルマーケターの間では「The Death of Cookie(クッキーの死)」という言葉が日常的に使われています。この言葉が強烈なので、お互いに「Cookieの次」のデータ分析のあり方について議論も活発な印象です。 日本では似た強い言葉がないので、まだ危機感は薄い印象ですが、とはいえ次の分析がどうあるべきか、日本でも議論を深めていく時期に来ていると考えています。 私個人が取り組み始めている一つの方向は、CRMや注文データなどウェブ以外の顧客分析を「主」にして、モバイルやウェブの行動データは「補足」とするやり方です。 今まではWebアナリストの顔で活動をしてましたから、Googleアナリティクスのデータからセグメントを切ってユーザー像
【コラム】サードパーティcookie問題と個人データとの向き合い方2020年版/技術編 Option合同会社 柳井 隆道 発信元: メールマガジン2020年1月22日号より ■Googleの突然の発表 先日Chromeが2年以内にサードパーティcookieをブロックすると正式に発表しました。 Building a more private web: A path towards making third party cookies obsolete 以前からこの方針は垣間見えており、いずれこうなるだろうというのが識者の共通見解ではありました。今回正式にリリースがされたので広く一般に知れ渡ることになりました。 この動きはSafariのITPと同様、プライバシー重視の流れの中に位置づけられます。Safariでは以前からトラッキングを目的としたサードパーティcookieはブロックされておりました
【コラム】データドリブンなマーケティングオートメーションに関する特許 Option合同会社 柳井 隆道 発信元:メールマガジン2019年9月18日号より 先日以下の情報処理装置に対する特許が取得されました。 一のユーザによるアプリケーションプログラムの利用履歴を示すログデータを取得するログデータ取得部と、 機械学習により生成された学習モデルを用いて前記ログデータを解析することにより、前記一のユーザによる前記アプリケーションプログラムの利用に関する予測結果である予測データを計算する予測処理部と、 前記予測処理部が生成した前記予測データを出力する出力部と、 を備える情報処理装置。 特許の全文 これは請求項の原文のままなので少し分かりやすくすると、 1. ウェブやアプリの個人の行動履歴(ログ)データを取得し 2. 機械学習を使ってユーザ行動を予測し 3. 予測結果を具体的な施策などにアウトプット
【コラム】曖昧なものは曖昧なままでもいいんじゃないですかね 株式会社真摯 いちしま 泰樹 発信元:メールマガジン2019年8月28日号より 曖昧なものは曖昧なままでもいいんじゃないですかね。 もちろん、例えばKPI運用は変わらず重要ですし、数値化や可視化はアクションを誘発しやすいです。シンプルに扱いシンプルに考えることは、一つの正義です。 一方、曖昧な情報はそこで立ち止まりがちです。アクショナブルでもありません。でも、曖昧なものからは解釈の違いが生まれます。多様性。評価しやすい集計データは○×△を付けやすいですけれど、定性データや個々の行動データはそのときどきで評価が変わりますし、人や文化や文脈でも評価が変わります。誰かの意見を聞くことで自分の評価が変わることだってあります。それは数値化しにくいデータの方が顕著です。 「価値」を天秤に加える、というようなものですかね。人や文化や文脈の価値。
【コラム】日本人の評価が辛いぞ問題 アナリティクスアソシエーション 大内 範行 発信元:メールマガジン2019年8月7日号より アマゾンはじめ商品レビューやレストランのレビュー、あるいは満足度調査の評価について、日本が他の国に比べて点数が低くなる傾向がある。そのような経験をしたことはないでしょうか? 私自身は、グローバルなIT企業で技術サポートを行っていた時期があり、そのとき、この「日本人の評価が辛いぞ」問題にぶつかった経験があります。 満足度調査の場合、特に欧米と比較すると、一段低い点数になります。 5段階的評価であれば、欧米で5が多いのに比べ、日本では3や4が多く返ってきます。7段階の評価も実施しましたが、この場合はさらに低くなり、欧米では7が多い中、日本の満足度は5や4が中心になります。NPS (ネットプロモータースコア) でも11段階評価で8-9がつきがちです。これはNPSの基準で
【コラム】新しいウェブ計測のあり方~ログ分析の民主化 Option合同会社 柳井 隆道 発信元:メールマガジン2019年7月17日号より Googleアナリティクス、Adobe Analyticsなどのウェブ解析ツールというのは、 – 計測=JavaScriptなどでデータを収集して蓄積する部分 – 解析=蓄積したデータを表やチャートにして表示する部分 で構成されています。 最近のGoogleはアナリティクスは計測ツールであり、解析はBigQuery(有料版の場合)やデータポータルの仕事だとするスタンスを強めてきています。Googleアナリティクスを解析ツールではなく単なる計測ツールとして見る方向ですよね。 先日計測の選択肢としてこんなものがリリースされました。 Ingestly 日本語の説明 オープンソースのウェブ計測ツールです。JavaScriptに加えて、データ収集サーバとしてFas
【コラム】「有意差」なるものを過信してはいませんか Option合同会社 柳井 隆道 発信元:メールマガジン2019年4月17日号より ABテストなどを統計的に正当化するために使われる「有意差」。この有意差について先日こんなことが話題になりました。 原文 Scientists rise up against statistical significance 日本語の説明 「“統計的に有意差なし”もうやめませんか」 Natureに科学者800人超が署名して投稿 サイエンスの世界でも「有意差」なるものが誤った使われ方をしている。現在行われている誤用を導くような論文審査の方法をやめなさい。 という話です。 ■有意差とは 有意差についてご存知でない方のためにおさらいしておきます。有意差とは複数のグループを比較するときに用いるアイデアです。グループ間で対象の変数の値の差を見て、その差がある程度以上大
【コラム】GoogleアナリティクスはITP2.1を回避できるのか? アナリティクスアソシエーション 大内 範行 発信元:メールマガジン2019年4月10日号より 今年の2月21日にAppleがITP2.1をアナウンスしました。 Intelligent Tracking Prevention 2.1 すでに多くのTwitterやBlogなどで話題になっているので、ご存知の方も多いと思いますが、改めて確認しておきます。ITP2.1では、次回のiOSとSafariの更新で、ウェブ行動を計測する上で重要なCookieの取り扱いについて、大きな変更が行われます。たとえ 1st Party Cookieでもクライアント側で document.cookie APIを使って生成された場合には、7日間で削除される、というルールが適用されます。 これは影響が大きく、特にGoogleアナリティクスがもろに影響
【コラム】AIをホワイトボックス化する3つのアプローチとGDPR Option合同会社 柳井 隆道 発信元:メールマガジン2019年2月13日号より 昨今AIがもてはやされる中、AIはブラックボックスなのが難点だといわれることがよくあります。 一般に統計的手法である回帰分析はメカニズムが人間にも理解しやすく、アウトプットとなる回帰係数やその信頼区間は誰が見てもわかるものです。一方で手法としては簡単に扱いにくい、予測精度を高めるのが大変という弱点はあります。機械学習手法、SVMやアンサンブルやニューラルネットワークはブラックボックスでアウトプットの説明が困難なのは事実です。とはいえ回帰分析に比べて使いやすい上に簡単に精度の高い結果が出ることも多く、精度をとるか説明可能性をとるかが悩みのタネになることがあります。 ところが最近このような機械学習モデルを解釈、説明しようとする研究が行われているの
特別セミナー 【活動報告】特別セミナー「実践者に学ぶデータドリブンマーケティング ~USJ、リクルート、内野氏が語る“データ統合”への取り組み~」|2018/12/6 2018年12月6日に、特別セミナー「実践者に学ぶデータドリブンマーケティング ~USJ、リクルート、内野氏が語る“データ統合”への取り組み~」が開催されました。今回のセミナーはアユダンテ株式会社 寳 洋平氏が企画しました。 レポート執筆 菊原 晋作(菊原web解析事務所) 第一部:データドリブンマーケティング企業への変革。経営層を振り向かせる実践的アプローチ 柿丸 繁 氏(合同会社ユー・エス・ジェイ) 豊島 拓巳 氏(合同会社ユー・エス・ジェイ) 第一部では、USJの柿丸氏・豊島氏より、リアルビジネスにおけるデータドリブンマーケティングの実現過程と、データ統合施策の具体的事例についてご講演いただきました。 【1】どのように
【コラム】A/Bテストの多くは刹那的なものだということに気づくべきだ 株式会社真摯 いちしま 泰樹 発信元:メールマガジン2018年12月5日号より 「A/Bテストを重ねていけば、結果として数字はずっと良くなっていることになる」という謎理論は誰が言い始めたのでしょう。 Webサイトやアプリで行われるA/Bテストの多くは、刹那的なものです。 — せつな‐てき【刹那的】 1 時間が極めて短いさま。 2 あと先を考えず、今この瞬間だけを充実させて生きようとするさま。特に、一時的な享楽にふけるさま。「刹那的な生き方」 デジタル大辞泉(小学館) — A/Bテストは、アクションやセッションといった短い時間単位のユーザー行動をもとに、その場での善しあしが判断されるものが中心です。ときにとても刹那的だなと感じます。 LTVや関係性構築といった長期的視点での状況や指標がポジティブかどうかを知るには、A/Bテ
【コラム】「その手法は古いからダメだ」じゃなくて、最善な手法で生き残ることが大事なんじゃないですかね 株式会社真摯 いちしま 泰樹 発信元:メールマガジン2018年11月7日号より 定期的に「○○の手法は死んだ」「終わった」というフレーズを見かけます。マーケティングやコミュニケーションの世界でも、「テレビは死んだ」「新聞は終わった」「メールは古い」「SEOは死んだ」などと揶揄されたりします。 強者は強者なりの生き残り方がありますし、先頭集団はより先を安定して走るために切磋琢磨すべきです。ですので、効果が停滞したり他者からの優位性を見いだせない手法に対してコストや労力を減らし、新たな手法に挑むというのは一つのあるべき選択です。 「その手法は時代遅れだからダメだ」と一律で見るのではなく、自分たちが法人という生き物として生き残るために、その時点で最善だと考えた方法で生き残ろうとすることが大事なん
2018年10月18日に、特別セミナー「Google アナリティクスアドバンスド Google アナリティクスとAI」が開催されました。今回のセミナーは株式会社イー・エージェンシー 大西 克明氏が企画しました。セミナーの企画から当日の司会運営まで実施しています レポート執筆 菊原 晋作(菊原web解析事務所):第2部、第3部 村松 成樹(株式会社イー・エージェンシー):第1部、スポンサーセッション オープニング:データのエクスポート機能のおさらい 大内 範行 氏(アナリティクス アソシエーション) オープニングではa2i代表の大内から、2018年のGoogle アナリティクスの新機能の紹介がありました。 例年に比べて、Google アナリティクスの機能追加は控えめで、大きな機能追加はクロスデバイスレポートと、有料版360のアドバンス分析ぐらいでした。 クロスデバイスレポートは、実際のレポー
【コラム】疑問を抱くことは仮説立てより難しい 株式会社真摯 いちしま 泰樹 発信元:メールマガジン2018年10月10日号より 疑問を抱くことは、仮説を立てることよりもむずかしいと感じます。特に、普段気にしていないことや習慣化してしまったものに対して、「なぜそうなのだろう」と思う外部刺激がほとんどないからです。 ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏は、受賞の記者会見で「好奇心を持ち続けること、そして簡単に信じないこと」とおっしゃっていて、「疑問を抱くこと」が報道でもフォーカスされました。また、毎回楽しみにしているNHKのバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』も、日常の素朴かつ当たり前すぎて答えられない疑問が、番組の柱です。 普段のプロジェクトや業務でも、疑問が抱かれないために、そのまま維持されたり放置されたりしていることが多くあります。 普段ほとんど変化のない指標、KPI 普段気にか
【コラム】非プログラミングでデータ分析ソフトウェアを活用する Option合同会社 柳井 隆道 発信元:メールマガジン2018年10月3日号より ◆データ分析ソフトウェアの役割 データの分析プロセスというのは、大体以下の一連のステップになります。 データの取り込み:CSVなどのファイルや、データベースからデータを直接取り込む 前処理:入力ミスなどの訂正や、連続量のカテゴリ化、欠損処理など、データをまともに分析できるように加工する 可視化:さまざまな変数の組み合わせをとりあえずプロットして傾向を把握する。Tableauなどで可視化するのはこの位置づけになる モデルの構築:現状(今あるデータ)の解釈や将来の予測をできるようにするため、データの構造を数式化する。回帰分析やランダムフォレストなど、いわゆる統計手法や機械学習の手法にかけるのがこれにあたる モデルの評価:構築したモデルが実際に使えるも
【コラム】KPI運用は企業文化、ダッシュボードは生き物、コミュニケーションは血液 株式会社真摯 いちしま 泰樹 発信元:メールマガジン2018年9月12日号より KPIの運用では、そこからコミュニケーションが誘発されなければなりません。 「なぜここで数字が増えたの?」「この数字は変化がないけれど大丈夫?」といった変化への疑問や気付きだけでなく、「これって何?」「え、そういう風に見るんだ」「こう思っていたけれど実際は違うんだ」など、知識や視点の共有としてもコミュニケーションは有益です。 加えて、KPIやダッシュボードの設計は一度すれば終わりではなく「生き物」ですから、運用していく中で改善するものです。「この指標はそこまで重要でなくなってきた」「粒度が細かすぎるよね」「表現がわかりにくい」「これは月次ではなく週次の方が」といった意見をくみ取っていかなければいけません。その際にもコミュニケーショ
【コラム】データ分析にプログラミングは必要なのか Option合同会社 柳井 隆道 発信元:メールマガジン2018年9月5日号より ◆データの民主化とソフトウェア 昨今「データの民主化」という言葉を聞くようになり、事業の大小を問わず、誰もがデータを活用できるようになってきたと言われます。 ただ実際には以下の要素が揃わないとデータの活用というわけにはいきません。 1. データを計測し、蓄積するインフラ(ハードウェアとソフトウェア) 2. データを分析するインフラ 3. 担う人 1は意外と手に入りやすく、既存のソリューションを使えば比較的簡単にデータは計測、蓄積されるようになってきています。ウェブ解析でいえばGoogleアナリティクスがまさにそうでしょう。その他にもいろいろなツールが現れ、データの計測ができます。 そしてデータを蓄積するデータベースも飛躍的にコストが下がりました。 ところが2と
そろそろ夏期休暇のところも多いと思います。もう休暇中の予定を立てていらっしゃる人も多いかもしれませんが、移動中の空き時間や予定の決まっていない日に、普段なかなか取り組めないような学習をしてみるのはどうでしょう。 というのも、Googleが提供している「Googleデジタルワークショップ」という無料のオンライン講座がなかなか良く、ちょっとオススメしたいのです。デジタルマーケティングに携わる人は、受講して損はないと思っているのです。 内容は非常に基礎的なものです。動画は数分のものが中心で、何より日本語で提供されています。インターネットビジネスの概要、SEOや各種広告、ソーシャルメディア、分析、ECから海外展開まで、網羅的に体系立てて学習できます。 学習は、基礎から体系的に進めるのが一番効果的です。自分の理解が浅いところが補完でき、それが全体の中でどう機能しているかという俯瞰した視点も得られます
【コラム】「ではおまえはダッシュボードで人を動かせられるのか」と問う 株式会社真摯 いちしま 泰樹 発信元:メールマガジン2018年7月11日号より 週末、テレビの西日本豪雨のニュースで、日本地図の上に3D表現の棒グラフが載った24時間の降水量を示す表現が目に留まりました。 普段でも降水量を示す表現として使われていますが、緊急を要する災害時ということもあって、引っかかるところがありました。 ・一瞥で情報が伝わるか ・正確性はどうか ・アクションを誘発するか そのときの私の心に余裕がなかったのでしょう、ちょっとカッとなって「この表現って適切ではないのでは?」と思ったのですが、その後しばらくして我に返ります。 「じゃあおまえはこれより適切な表現で人を動かせられるのか」と。 テレビのニュースで使用された表現からは、全体的に雨はすごいことはわかるけれども、正確性は損なわれているように感じました。で
2018年6月14日に、「BtoC界の巨人に学べ!モバイル時代の定量 / 定性分析を用いたサービス改善手法」が開催されました。今回のセミナーは株式会社ナンバー 渋谷 泰一郎氏が企画しました。セミナーの企画から当日の司会運営まで実施しています。 今回は二部構成です。 第一部はリクルートライフスタイルの前田氏・奥山氏から 、美容室予約の「ホットペッパービューティー」などの運営によるカスタマーのビッグデータを活用したアナリティクスの実践事例の紹介です。 第二部は株式会社IDOM中澤 伸也 氏より、中古車の買取・販売「ガリバー」におけるモバイル中心のユーザコミュニケーション設計とPDCA手法の紹介です。 会場は満席で、セミナーへの関心度の高さが窺えます。 レポート執筆:菊原 晋作(菊原web解析事務所) 第一部:リクルートのtoC向け事例から学ぶモバイル活用 ~アナリティクス実践からアンチパターン
【コラム】KPI設計はゴールの因数分解だけでなく、いかに「重要な集団」を発見できるか 株式会社真摯 いちしま 泰樹 発信元:メールマガジン2018年6月13日号より 仕事の考え事をしていると、一見関係のない昔の出来事をふと思い出して、線でうっすらつながることがあります。今日は、KPI設計の際の「重要な集団」の発見と、居酒屋でアルバイトしていたときのお話。 私は大学生のとき、金沢の郷土料理を扱う居酒屋で調理のアルバイトをしていました。板長には、たわいない話を含めてお世話になったのですが、その日の売上状況や最近の繁盛具合を、板長はメニューの中の「刺身盛り合わせ」の注文数で感じ取っていました。「今日は刺身盛りがよう出てるから、売上大台に乗ったんちゃうか」「ここ最近、刺身盛りの出がいまひとつで、あかんなあ」という感じです。 金沢の郷土料理のお店ですので、実は「刺身盛り合わせ」はオススメの定番メニュ
【コラム】フォロワーよりファンを、ユニークユーザーより固定客を 株式会社真摯 いちしま 泰樹 発信元:メールマガジン2018年4月4日号より 佐藤尚之さんの書籍『ファンベース』を読みました。新規ユーザー獲得の発想ではなく、支持してくれるファンを育てて中長期的な売上や価値を上げていかなければ、という内容の書籍です。至極そのとおりだと思います。 Webの領域でも、例えばWebメディアやコミュニティはファンのような固定客を増やさなければ、一過性のトラフィックの積み上げに終わってしまいます。 しかし、WebメディアのKPIはPVやユニークユーザーをベースにしたものがまだ多い印象です。サイト全体のPVやユニークユーザーを中心に見ている限り、「その全体母数をいかに大きくするか」という意識から「広く集客する」「リーチを広げる」といった新規ユーザー獲得の発想になってしまい、安易な「質より量」に堕ちてしまい
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