『これはすいへいせん』を読んだ。 谷川俊太郎さんとtupera tuperaの初コラボとのことで、読む前から期待が大きかったのだが、読み終えたあと、とても愉快で穏やかな気持ちになれた。 この絵本は『つみあげうた』と言われる類のものである。 「つみあげうた」とは、どんどん言葉を足していく言葉遊びのことで、『これはすいへいせん』を例に挙げると次のようになる。 「これはすいへいせん」 「これはすいへいせんのむこうからながれてきたいえ」 という感じに、ページをめくるごとに言葉が足されているのである。 「つみあげうた」で有名なのはマザーグースの中の「The House That Jack Built(ジャックが建てた家)」だと思うのだが、マザーグースは谷川俊太郎さんが翻訳をしており、おそらく、そういったつながりで谷川さん自身も「つみあげうた」に興味をもたれたのではないかと私は思っている。 現に、谷川