サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
買ってよかったもの
basilio-ii.hatenablog.com
昨日、平川秀幸氏の以下のツイートを読んだ。 全米研究評議会(NRC)の89年の報告書Improving Risk Communicationより引用:『民主主義における他のコミュニケーションの場合のように、リスクコミュニケーションの参加者の意図は時に政治的である。』(続 https://twitter.com/hirakawah/status/209885810550521856 続)『すなわち、リスクについてのメッセージは、時にそれらを伝えられる人々の信条や行動に影響を与えることが意図される。リスクコミュニケーションは、有害物やリスクを含む意思決定、すなわちリスク管理の筋道の中で理解されねばならない。』 ←当然これは相互的・互酬的な関係を前提にしたもの。 https://twitter.com/hirakawah/status/209886356908941313 引用の原文が書かれてい
杉山滋郎「科学コミュニケーション」(『科学』973号、2005年5月、68‐84頁)を読んだ。この論考は「欠如モデル」についてかなり紙幅を割いている。その中に「「信頼性の」重要性」という節があり、冒頭で以下のように述べている。 欠如モデルでは科学知識の欠如を問題視する。その背景には、一般の人々といえども科学にまつわる諸問題について自分の力で、自分の責任で適切に決定を下す―もちろん、必要に応じて専門家など他の人々の助言を受けてもいいのだが、最終的に自分の判断で決定を下す―ことができなければならない、という考えがある。そうであってこそ民主主義の社会が成り立つのだとも言われる。 (同論考、75頁、以下頁番号のみを挙げているのはこの論考からの引用。) しかし著者は、現実には他人への「信頼」が重要な役割を果たしているという。自分が毎日安心して床の上を歩くのや水道の水を飲むのは、それらの安全性は自分で
id:kumicitさんのブログ『忘却からの帰還』の3月5日付の記事「CSICOPを斬ってたSTS学者」にSTS学者Trevor J PinchとHarry M. Collinsの著書からの引用とkumicitさんによるその日本語訳が載せられていた。 If homeopathy cannot be demonstrated experimentally, it is up to scientists, who know the risks of frontier research to show why. To leave it to others is to court a different sort of golem - one who might destroy science itself. ホメオパシーを実験的に実証できないのであれば、フロンティア研究のリスクを知る、科学者たち
「欠如モデル」という言葉は1985年にロイヤル・ソサエティが発行した報告書The Public Understanding of Science*1に端を発するレポートや調査が依拠している「暗黙の仮定」を形容するモデルとして、1991年に出されたいくつかの論文の中で登場したという*2。 このThe public understanging of science報告書は、これをまとめた特別委員会の議長ウォルター・ボドマー(Walter Bodemer)の名に因んでボドマー・レポートと呼ばれる。このボドマーが書いた「公衆の科学理解」についての論文を見つけたので読んでみた*3。 彼はこの報告書の目的について以下のように述べている。 The main eventual thrust of the report, published in 1985, was directed at the need
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『basilio-ii.hatenablog.com』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く