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やる気の出し方
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Ayoub Rai 最近知って驚いたのが、どうも他の人の頭の中ではBGM が演奏されないらしい。 私の脳は「今起こっていること」に適した音楽が勝手に流れる仕様になっている。 たとえば、料理でもするか、と思うと、3分クッキングのテーマ音楽が ♪ チャララッラッラッラッラッ チャララッラッラッラッラッ と鳴り出す。 せっかくホテルのバレーパーキングを安く予約したのに、カードキーを忘れてしまった(=携帯アプリがないと車が動かないが、スマホをバレーの人に預けるわけには行かないので絶体絶命)。そんな時には、サザエさんの主題歌が、 ♪ 財布を忘れて 愉快なサザエさん みんなが笑ってるー と流れて、つい一人で笑ってしまう。 また、以前、インドネシアの人里離れたダイビングリゾートで、船に上がってくると熱いおしぼりを渡してくれる、といういたせりつくせり、夢のようなところがあったのだが、その時は大瀧詠一の「カ
Jp Valery WeWorkのCEOがついに辞職に追い込まれそうだが、一方で噂が高まりつつあるのが、投資したビジョンファンド側の進退である。 ビジョンファンドは、1000億ドルというこれまでと二桁違うレベルのベンチャーファンドということで驚嘆された。しかしさらに驚くべきことに、そのうち4割はなんと優先株で調達しているのである。4割の投資家には、投資事業が儲かろうが儲からなかろうが毎年7%の配当を出さなければならない。ベンチャーキャピタル業界の常識を覆すハイリスクなファンドである。 「数千億円規模の売上があるレイトステージのベンチャーが未公開のまま多数存在するのは今だけの特殊事情。この状態が続いている間に優良ベンチャーに多額の投資をするアービトラージのチャンス!」 ・・・・と思ったかどうかは知らないが、ビジョンファンドは2017年から2年かからずに10兆円を投資しつくした。すごいですね。
Luther Bottrill (少し前にtwitterで連投した内容を以下まとめました。) ロシア、中国、北朝鮮がどれくらい国家的、組織的にハッキングしてるかは、普通のアメリカの新聞で頻繁に報道されている。 北朝鮮のハッキング部隊は2017年で6000人とのこと。 North Korea’s army of more than 6,000 hackers is undeniably persistent, and undeniably improving, according to American and British security officials そして北朝鮮のハッキングの目的はソニーメールのリークのようなカオスを起こすことから、金銭争奪になってるらしい。 Lazarus was suspected of being responsible for the US$81 mi
最近のサンフランシスコのビジネス観光でいったら面白い場所をGoogle Mapにプロットしてみました。なお、「サンフランシスコで最も世紀末なストリート4箇所」も書き混んであります、がこれはGoogle Map上では見難いので参照経路は下記の通り。 雰囲気が世紀末なだけでそれほど危険ではなく、昼間なら女性一人でも歩けますが、ちゃんと周囲に注意を払いながら歩くこと。(携帯を見ながら歩いたりしない。これはサンフランシスコ全域で同じ)。 特に足元には何が落ちているかわからないので注意。サンフランシスコ市が路上に設置した簡易トイレは経路の最初の方にあります。ちなみにSFで人糞を拾って歩く人の年収は18万ドルとのこと。 以上ポイントは「人間の仕事をマシンが代替」と「ホームレス増大」。詳しくはまた後日 Google mapへのリンク (日本語が私のメモです)。 参考: San Francisco has
日本の最近のいじめ自殺問題はアメリカでもニュース報道されてましたが、私の持論は「いじめられっ子側をトレーニングするのが、いじめを減らすには最も有効」というもの。 私は何を隠そう、大変ないじめられっ子であった。いじめられたのは幼稚園と小学校高学年。 幼稚園のときは、どうしても幼稚園に行きたくなくて、当時我が家の主婦だった祖母を随分困らせた。幼稚園バスの入り口に両手を突っ張って 「絶対行かない」 と大泣きするも、その場にいたお母さんたち数名に押し込まれたことも。逆に言えば、祖母1人の力では押し込められない位のパワーで突っ張った模様。「私が泣きたかった」とは祖母の弁。5分ほど行くと、バスの左手に園芸店があったのだが、その前を通る頃には諦めて泣き止んだのを覚えてます。 ま、幼稚園のはいいんだが、結構陰湿だったのは小学校高学年の時のいじめの方。以前もちょっと書いたことがあるのだが、きっかけは転校。転
Eloise Ambursley WeWork(を運営するThe We。わかりにくいので以下WeWorkと呼びます)の上場申請書が「(悪い意味で)ヤバすぎる」と世の中に波紋を投げかけて数週間。 「IPOで$3 billion(約3000億円。以下billion = B)売り出し、プラス$6Bの借り入れをする」という威勢のいいものだが、何が問題と言って、評価額が高すぎること。 今年の1月にソフトバンクが投資した時の時価が$47B(約5兆円)だが、IPOのロードショーの感触悪すぎで$20Bまで下げるかもと報道されたのが昨日。 しかしまだ高過ぎると思う。 似たビジネスの会社としては、同様のフレキシブルオフィスのアイデアで創業され、ドットコムバブル時に成長したRegus(を運営するIWG)があるが、同社の去年の売上は2.5Bポンド。企業価値は3.7Bポンドなので売上の1.5倍。 一方WeWorkは
10年ほど前に日本はもう立ち直れないと思う、 というブログを書いて炎上した。 当時私が考えた2030年の日本を抜粋すると、 ベストケース:一世を風靡した時代の力は面影もなく、国内経済に活力はないが、飯うま・割と多くの人がそれなりの生活を送れ、海外からの観光客は喜んで来る(フランス型) ベースケース:貧富の差は激しく、一部の著しい金持ちと、未来に希望を持てない多くの貧困層に分離、金持ちは誘拐を恐れて暮らす(アルゼンチン型。あの国も19世紀終わり頃には「新たな世界の中核を担うのはアメリカかアルゼンチンか、と言われたほどだったんですけど・・・・) ワーストケース:閉塞感と絶望と貧困に苛まされる層が増加、右傾化・極端で独りよがりな国粋主義の台頭を促す。 (「飯うま」は「ご飯が美味しい」という意味で書いたが、「他人の不幸を笑う」という意味だと教えていただきました。) 当時は「そんなはずないだろう!!
中国で書かれたSF小説、三体の三部作を読み終わった。オバマ大統領もおすすめ。 1作目=面白い 2作目=怒涛の面白さ 3作目=壮大なエンディングでまさにスペースオペラ。1作目が箱庭に感じられる という感じでございます。 三部作の名称は、中国語では「地球往時」、英訳は「Remembrance of Earth’s Past」となっており、プルーストの「失われた時を求めて」=Remembrance of Things Pastになぞらえた感あり。なんだかもうこれを書いたら引退したくなるんじゃないかという力作でありました。 なお、英訳に訳したのは、中国で生まれ11歳でアメリカに移住、ハーバードでコンピュータサイエンスを学んだのち同じくハーバードのロースクールを卒業、弁護士にしてプログラマ、かつ自らもSF作家のKen Liu。 一方日本語訳は「光吉さくらとワン・チャイの共訳による翻訳原稿を、中国語の
四年ほど前に「皮膚にふりかけるバクテリアスプレー」について書いた。以下抜粋。 「馬は風呂に入らなくても臭わない」「馬は地面の土に体を擦りつけたがる」ということから、「土の中に臭わない秘密があるに違いない」と考え、汗の成分であるところのアンモニアで土から集めたバクテリアを培養。N. eutrophaというバクテリアが最も元気に育ったので、これを自分の体に振りかけて実験したところ臭わなくなり、なんと12年間シャワー無しで生きている、という超人である。 そして、製品化されたスプレーは彼の体に繁殖したバクテリアを増殖させたものである。 ちなみに、創業者氏の写真はリンク先に(恐縮ながらイギリスのタブロイドDaily Mailのサイトですが確かにご本人です。)想像通りの外見なのだが、この彼が12年間、文字通り全身で育てたバクテリアの恩恵を受けられることになって大変光栄である。 このスプレーを作っている
1年半ほど前に「購読しているポッドキャスト」をポストしたが、その後購読リストに色々入れ替わりもあったので改めて書いてみる。(リストは末尾に)。 ◆最近のポッドキャスト業界動向 なお、この18ヶ月の間に、ポッドキャストはますますホットなメディアになった。アメリカ住民の半分以上がポッドキャストを聞いたことがあり、32%は少なくとも月一ではポッドキャストを聞いているとのデータ。 また、Spotifyは「2019年はポッドキャスト関連の買収を鋭意行う」と発表しており、2月には制作スタジオのGimlet MediaとホスティングのAnchorを、二つ合わせて3億ドル以上で買収。翌3月には別の制作スタジオのParcastを買収。6月にはオバマ前大統領夫妻とポッドキャスト制作で契約し、そのニュースで株価が10%以上あがった。 さらに、ポッドキャスト・メディアのベンチャー、Luminaryは3月に1億ドル
アメリカ企業の「デジタルトランスフォメーション」は本気である。やっと最近独禁法適用も含めたGAFA規制の話が出てきているが、こうしたデジタルネイティブな企業が超国家レベルになるまで放置してしまった余波で、既存企業が壊滅的被害を受けているからだ。 新聞、音楽、DVDレンタル、書籍、リテールときて、次にまずそうなのは金融と医療である。さすがに、これまでの様々な業界の壊滅ぶりを目前で見てきたので、「デジタル化でどれくらい既存企業が壊滅するか」を疑う人はそうそうおらず、結果として、Amazonが新事業向け(と思われる)求人広告を出すだけで、対象業界の合従連衡が雪崩のように起こるレベルで恐れられている。 そして、アメリカのビジネスは、本気を出すと信じられないぐらいドラスティックな手段に出る。そしてアメリカ企業のデジタルトランスフォメーションとは、ソフトウェア企業として生まれ変わること。 例えば投資銀
Bandolierの肩掛け携帯ケース 前にも書いたが、著しくものをなくす。さらに、あちこちにぶつかったり階段から転げ落ちたりするので、いつも1日が終わる頃には疲弊している。脳内で常に指差し確認をしている状態だからだ。 「階段の段差よーし」 「車の鍵よーし」 「家の鍵よーし」 「水の入ったコップよーし」 みたいな。それだけ注意していても、平均的な人の10倍くらいトラブルがあると思う。前も書いたがどうもこれは発達性協調運動障害、またの名をドンくさい子供症候群というもののように思われる。 先日、とある飛行場内を家族で移動している時、ダンナが私のキャリーオンバッグ(ローラー付き)を自分のキャリーオン(同じくローラー付き)と一緒にして重ねて転がしていた。すると私は 「飛行場内で、普段は自分で持っているはずのキャリーオンがない」 という状態になるわけだが、それで歩きながら気づいたのは、数分に一回くらい
在りし日のTheranos本社 全く存在しない技術のベンチャーTheranosで7億ドルを調達したことで話題となったエリザベス・ホームズだが、彼女はスティーブ・ジョブスを崇拝し、彼に倣っていつも黒のタートルネックを着ていることでも有名だった。 ジョブスも若い頃はそれはそれは酷い人だったことで知られ、共同創業者のウォズニアックはジョブズの葬式に行かなかった。 一緒に行ったプロジェクトで利益を半々に分けることになっていたのに、ジョブスが裏で数字を操作していて騙されたとのことで「金が必要だったら言ってくれればあげたのに」とウォズニアックが何かのインタビューで言っていた。アップル社 でも、エレベーターにジョブスと二人で乗り合わせただけでクビになった社員がいたとか。 なぜジョブスが成功して、エリザベス・ホームズは何の実績もあげられなかったのか。 ひとつには、エリザベス・ホームズが若すぎたということも
1ヶ月ほど前の話になるが、6月末にテスラの工場ツアーに行ってきた。 約50万㎡、ほぼ東京ディズニーランドと同サイズという巨大な工場ゆえガンガン歩かされるのかと思ったが、遊園地のお猿の電車風の乗り物に乗ったまま回れるという楽チンなツアーであった。(猿の代わりに社員の人がマイク越しに案内をしてくれた)。 残念ながら、テスラの将来を担う新型モデル3を作っているところはオフリミットで、以前からあるモデルSとモデルXを作っているところだけを見て回った。ちょうどその頃は「6月中にモデル3の週間製造5000台を実現する」という目標に向けて社運をかけていたところで、SとXの製造リソースもできる限りモデル3に投入されており、私たちが回ったところは閑散としていた。 モデル3へのリソース投入ぶりは半端ではなく、イーロンマスク本人も工場に泊まり込み自らボルトを締め、ホワイトカラーのインターンのPhD学生も動員した
モデル3の内部 倒産の可能性すら噂されるテスラ。イーロンマスクも最近かなり追い詰められている感じである。 「イーロンマスク追い詰められている感その1」としては、5月2日の業績発表の電話会議でアナリストが質問している途中で「その質問つまらないから、次」と切ってしまい、次のアナリストの質問のあとは長らく無言のあと答えずに「Youtuberからの質問に移る。質問バカバカしすぎて頭痛いから」とさらに無視。いいのか、それ。 「その2」としては、NTSB(国家運輸安全委員会)のトップとの電話会議でも途中で勝手に切ってしまった。こちらは、3月にマウンテンビューで起こった自動運転中のモデルXの死亡事故の調査の過程で起こったことなのだが、いいのか、それ。 テスラが窮地に立っているのは、普及版であるところのモデル3の生産が軌道に乗らないから。去年年末くらいから少しずつ社員向けにリリースされ、1月終わりくらいか
(近所の郵便局の再配達ボックスの山。ほとんどAmaon) 前回書いたAmazonのヘルスケア業界進出(の可能性)は、業界内でも様々な地殻変動を起こしている。 株価に見るAmazon競合への市場の冷たい目 まずは株価に見る世の中の総意としては「保険会社も、処方箋売ってるドラッグストアも問屋も相当まずい」という感じ。(北斗の拳的に言うと「おまえはもう死んでいる」状態。古いけど。) 1月末に JPモルガンとバークシャーハサウェイとのヘルスケアコンソーシアムを発表した時はドラッグストアのCVSの株価はその日のうちに6パーセント以上下がった。保険会社では、エトナが5パーセント近く、アンセムが7%近く下がっている。また世の中ではあまり知られていないが処方薬のバックエンドの管理をしているエクスプレス・スクリプツに至っては10%以上下がった。(エクスプレス・スクリプツは売上げが1000億ドル(10兆円超)
高コストで崩壊しつつあるアメリカの医療に一筋の光明が見え始めている。光源はAmazon。先月JPモルガンと(ウォーレンバフェットの)バークシャーハサウェイと3社で「3社の関連企業の社員の医療コスト削減のために協力しあう」と発表した。 ただし、具体的に何をするかは未定とのこと。 世の中は「Amazonが健康保険に進出」とか「Amazonが処方箋事業に進出」などと言っているのだが、私は個人的に「健康保険から医療機関まで垂直統合した大医療サービスを作る」と予想している。 なぜかというと・・・・ 1)健康保険会社を始めたくらいでは医療コストの削減はできない この円グラフはアメリカの医療コストの内訳。 CDC(アメリカ疾病管理予防センター)のデータから作ってみました。青いところが保険会社のコスト。ここだけ効率化してもダメ。処方薬もそれなりに大きいが、やはり病院と医師のコストが最大のポイント。 なぜ医
先週Dropbox がついに上場申請した。優良ベンチャーを大量に生み出し続けるアクセラレータ、Y Combinatorの初の上場案件である。 Dropboxと似たようなビジネスということで、いつも比較されてきた会社にBoxがある。どちらもデータストレージとシェアリングがビジネスだが、Dropboxが個人向けなのに対しBoxは企業向け。Boxは2015年に上場したが、Dropboxはこれまで未上場だったので具体的に数字がわからず、噂レベルで「実はすごい」「いやダメだ」みたいなことが両方言われてきた。「Dropboxは無料ユーザー数は多いけれど、課金で苦労しているらしい」など。 私自身2010年以前からDropbox のユーザーで、それまで様々なストレージサービスを使ってはどれも技術的にダメでフラストレーションで一杯だったのだが、Dropboxを使い始めた瞬間にその技術的な完成度に感銘を受け、
昨日のFreakonomicsのポッドキャストで、Uberの運転手の男女間の賃金格差の研究結果が取り上げられていた。Uberの運転手は男女に関係なく仕事が割り振られ、しかも誰でも24時間好きな時間に働ける。これまで男女の賃金格差の原因とされてきた「仕事の与えられ方・評価の不公平」とか「女性に必要な働く時間のフレキシビリティの欠如」といった要因を取り払った場合に何が起こるかが測定できる、という発想の研究である。 かような要因がないので、差はゼロ、もしくは乗客に女性運転手の方が好まれるからもしかしたら女性の方が稼ぐのでは、との予想に反して、結果は「男性の方が時間あたり7%女性よりも稼いでいる」というものであった。 さらに分析すると、7%の差分のうち20%は「働く時間と場所」による。時間については、単価が高いのは夜中と日曜午後、とのことだが、男性は夜中、女性は日曜午後に働く傾向があり、それでやや
先日、知人の親戚の集まりで、二十代半ばのごく普通のアメリカ人のカップルと話す機会があったのだが、片方はソフトウェアのプロダクトマーケティング、片方は獣医の看護師ということで、どこで出会ったのか聞いたところTinderという答えだった。ニューヨークタイムズにTinderで出会って結婚するまでに至るカップルが出ているというという記事が去年あったが、当初「その場限りの近くにいる人との出会い」というコンセプトだったTinderが、普通のデートにも一般化したのは、使うのが簡単で利用へのハードルが低いからだろうか。 相手の写真を見ていいと思ったら右、いまいちだと思ったら左に、ひたすら画面をスワイプしていくというだけの単純明快なアプリである。自分が「いい」側にスワイプした相手が、自分を「いい」側にスワイプするとマッチングが成立する。 ただTinderがメインストリーム化していることはアメリカでも若い人以
Dr. Pimple Popper というユーチューバーがついにテレビ番組を持つに至った。 Dr. Pimple Popperは、ロサンゼルス近郊で皮膚科クリニック兼メディカル・エステサロンを経営する皮膚科医で、本名はSandra Leeという。彼女の YouTube チャンネル自体は2010年からあったが、最初の4ー5年はエステサロンの宣伝をにこやかに語る動画が10本ほどあるだけだった。しかし2014年の12月にお客さんのニキビを押し出す動画をアップロードしたところかなりのページビューとなり、「あらそんなのがよかったの?」と、その後いくつかニキビ押し出しビデオをアップロード、数人目に「ミスター・ウィルソン」と言う超弩級ニキビを大量に抱える中年男性の登場させたところ、その動画が大ブレークしたのである。彼はrhinophymaという皮膚が分厚くなる症状を持っているので、ティーンもびっくりのニ
私事ながら、ラップトップのカメラのところに上の写真のようにいつもポストイットを貼り付けてある。理由は二つあって、ついうっかり寝ぼけ顔でウェブ会議に出ないため、というのと、どこかのハッカーに盗み見られないためである。 後者については気にしすぎだと笑う人もいるのだが、ついに恐ろしいハッカーが起訴された。 オハイオ州に住む28歳の男で、なんと過去13年間、数千台のマシンに忍び込んでマイクロフォンとカメラで盗み聞き、盗み見していたというのである。個人の家から学校、企業、政府系機関や警察にまで、彼のマルウェアが仕込まれていたらしい。13年前というと犯人は15歳。「中二病」でうっかり始めてそのままはまってしまったのだろうか。ちなみにこのマルウェアは、去年、ケースウェスタン大学でミバエ(fruit fly)を研究しているラボで発見されたので、Fruitflyという名前で呼ばれている。 犯人は、単に盗み聞
「しばらく水に浸かると指がふやける」という現象が、実は水分でブヨブヨになっているわけではなく、滑りやすい場所でグリップを良くするための適応だった、という説がNatureに載ったのが2013年のこと。タイヤの溝みたいな機能があるとのこと。 神経の働きでできるものなので、年をとって神経が鈍くなってくると指もふやけなくなるそうだ。言われてみると、確かにもう子供の頃のように盛大にシワシワにならなくなった。というか少々風呂に浸かったくらいではビクともしないツルツルのまま。ちょっとショック。 ちなみに、生まれたばかりの子供も神経が発達するまでは指はふやけないそうだ。なるほど、と自分の子供の指をしげしげと観察したところ、確かに最初のうちはふやけない。その後も経過観察を続けたところ、3歳になるかならないかという頃、ある日突然お風呂に入っていたら指がふやけた。 鬼の首を取ったように「ほら、指シワシワになった
<2018年5月26日一部追記しました> 昨日「家事はPodcastを聞きながら」と書いたら、どんなPodcastを聞いているか教えて欲しいという質問があったので下記列記します。ラジオで聴けるものもあるのですが、Podcastだと2倍速で聞けるので量がこなせる。ただ、シリコンバレーの人は早口なので1〜1.5倍くらいが限界。下記にあるa16zのポッドキャストで、イノベーションのジレンマのクリステンセン教授と、マークアンドリーセンが話している回は「東と西の対決」という感じで、普通に1倍速で聞いても、クリステンセン教授が0.5倍速で話してマークアンドリーセンは2倍速で話している感じでかなりシュール。 1. 欠かさず聞くもの <テクノロジー系> Recode Decode, Hosted by Kara Swisher (私が聞くスピード:1〜1.5倍速) シリコンバレーで最も有名にして最も恐れら
2016年にも書いたのだがパロアルトにb8taストアというお店がある。「どれだけの人がその製品を見たか」で課金する広告モデルの店舗である。(売っているのはIoT系の面白製品系です)。 当時たまたま店舗内にいた共同創業者の人に「天井につけたカメラなどを使いどの製品を誰がどれだけ見たかカウントする」どういうビジネスモデルを聞いて「オンラインと融合するリアル店舗」だといたく関心したのだが、開店後何ヶ月経ってもいつもお客さんが「シリコンバレー視察旅行風観光客」ばかりなので先行きに不安をもっていた。 しかし一つ、また一つと店舗は増加し、今では直営店だけ9店舗。さらに2ヶ月ほど前、全米に1000以上の店舗を持つLowes(ロウズ)と言う DIYチェーンと提携、ロウズ店舗内にb8taストアを出店することが発表された。2016年の秋に3店舗でトライアルを行った結果70店舗で出店することになったそうだ。 ち
さて、何でも自分で試してみるというのが私のモットーなのだが、 Facebook 広告人体実験、オンラインショッピング、洋服レンタルだけでなく、暗号通貨も色々試している。前回、2013年にプチブームがあった時に日米欧の取引所に口座を開設してビットコインを買ってみたり、それ以外にもDogecoinと言う柴犬がキャラクターのコインを買ったり、まあ色々なことをしてみた。 そして2014年に大体のものの価値が下落した時点からすっかり塩漬けにしていたのだが、今年になってRippleというコインがものすごい値上がりしているという噂を聞きそういえば持っていたなと思って探してみた。(タンスの裏、というのは嘘で、データのカオスから、というのが本当。) (追記:現在、コインはRipple CoinではなくXRPと呼ぶのが正しいそうです。会社はRipple、それとは独立したものとしてXRPと整理したそう。私の年が
2018年である。子供の頃ノストラダムスの大予言が流行って、1999年で世界は終わると思っていた。みんなでお互いの手相を見て、「生命線が同じところできれている」とか語り合ってそういうものだと当時は思ったものである。それから19年もたってしまった。 というわけで、子供の頃考えた将来に比べるとおまけのような人生。今年も今までと違う新しいことをしていきたい。 掃除機のダイソンの創業者のダイソンさんもWall Street Journalの2分インタビューで言っている。 I hate experience. Experience is a bad thing. Because you know you try and apply what’s worked in the past. The wrong suggestion is often the most interesting because
フォーブスに、フェイスブック広告のパーソナライズがすごい、という対談話を掲載していただいたが、ここ2年本当にフェイスブックかインスタグラムの広告経由で色々なものを買っている。中でも一番画期的だったのはレンタル。そのひとつ、毎月定額のサブスクリプションで洋服を借りられるサービスは1年以上利用を続けている。 ++++ 話は飛ぶが、 去年のAndreessen Horowitzのa16zポッドキャストで、「シェアリングエコノミーは経済規模を拡大する」というのがあった。購入方法のバリエーションが増えれば必ずパイが拡大するのが経済の基本、と。 「えーそうなの?」と数分戻して聞き直してしまった。今まで一人一人が買っていたものを複数でシェアできるようになったら、トータルで必要な量が減りそうではないか。 で、その時は2度聞いたのち「うーむ、シェアリングエコノミーを研究している経済学者がそういうならそうなの
少し前に俳優の河相我聞さんのブログを読んだ。 「カーペンターズの青春の輝きがどうしても歌いたかったのでピアノとボイトレと 英会話のレッスンに行った結果」というタイトルそのままの内容なのだが、「さすが一芸を極めた方だ」と感銘を受けた。 いわく、 基礎から始めてしまうと先が長すぎて心が折れてしまう可能性があるので、プロで実際に活躍している方を探しました。 プロでお仕事されている方って「人の心を動かす」事が絶対条件なので、ピアノを弾くにあたって押さえるツボみたいなものが違うと思うのですよ。 弾き語りをしたい、のであって、ピアノや歌の先生になりたいわけではない。そこで、「うまく人前で演奏する」というゴールに適した先生を探すのである。さすが上達のコツを抑えていらっしゃる。 +++++ さて話は少し飛ぶのだが、去年出たPeakという本がある。日本語版のタイトルは超一流になるのは才能か努力か?(やや恥ず
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