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核施設と非常事態−地震対策の検証を中心に−という故高木仁三郎氏の論文を読んだ。阪神大震災を踏まえて防災対策の見直しが行われていた時期に、なぜか原発震災の可能性についての議論が殆ど為されていないことを憂えた高木氏が、1995年に日本物理学会誌に寄稿した論文である。 僅か四頁の長さであるが、今日の福島原発震災を予見する洞察力に満ちた論文であり、今回起きた「想定外」の事故のすべてを、16年前に十分に起こりうるものであるとして、その科学的根拠を述べて警鐘を鳴らした論文である。 高木氏は、まず、原発の現行の耐震設計審査基準では「原発は本当に大地震に耐えられるかという疑問を強めざるを得ない」と警告する。 たとえば、阪神大震災の場合、大阪ガス(神戸中央区)で実測された地震の加速度は833ガルであったが、福島第一原発の一号機から六号機で想定している地震動は、設計用最強地震の加速度が176ガル、設計用限界地
汪兆銘にかんする多くの書物の中で僕がこの本に興味を持ったのは、汪兆銘の娘で後にカトリックの修道女となった汪文彬への著者のインタビューが掲載されていたからである。彼女は自分の経歴については秘して話そうとはせず、インタビューに成功するまでには長い時間と努力が必要とされたようだ。 汪文彬によれば汪兆銘は、 1937年、日本軍に南京を占領された国民政府が重慶に引き下がる前に武漢に退いたころ、次のようにいったという。 「いま父が計画していることが成功すれば、中国の国民に幸せが訪れる。しかし、失敗すれば、家族全体が末代までも人々から批判されるかもしれない。お前はそれでもいいか」 これに対して、当時17才の汪文彬は、 「父親の考えたとおりに行動してほしい、子供としては成功しても失敗しても父親はつねに正しいと思っているから」 と答えたという。そして、父親がそのときに嬉しそうに笑ったのが忘れられないと付け加
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