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パリ五輪
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2024-02 « 1234567891011121314151617181920212223242526272829 » 仙谷由人官房長官が18日の参議院予算委員会の答弁で、自衛隊を「暴力装置でもある」と表現したことで国会は紛糾、このことば使いは新聞、テレビや、ネットの世界でさまざまな角度で論じられました。 ●大学の授業で顛末を解説 「暴力装置」論争の顛末。私は翌日、法政大学の「マスコミ論」の授業で紹介して、コミュニケーション論とメディア論の観点から解説しました。主なキーテーマは「世代と言語環境」「メディアの違いによる認識の違い」と「現実政治」の係わりでした。 ●youtubeに感謝 私の学生時代には、授業でこうした問題の取り扱うのは容易ではありませんでした。「暴力装置発言」という事実自体を生で知ることがむずかしいからです。国会の委員会を傍聴できるのは極めて限られた人です。テレビの国会中
2024-02 « 1234567891011121314151617181920212223242526272829 » 仙谷由人官房長官の「暴力装置」発言は、参議院予算委員会の3分半で国会の議事録上は決着しましたが、ネットを起点としたその後の余波で蒸し返されることになりました。 ●マックス・ウェーバーが味方に? 最もgewaltig(強力です。暴力的とはいいません)だったのは「マックス・ウェーバー」です。マックス・ウェーバー流と称される「暴力装置」と日本左翼用語としての「暴力装置」、そしてそれぞれの用法に親しんできた世代と社会グループについては、(1)で書きましたので繰り返しませんが、「マックス・ウェーバー」を黄門さまの印籠よろしくふりかざした人々の影響か、国会では「マ」の字も出さずに謝罪した仙谷さんは、その後マックス・ウェーバーを持ち出しました。さらに、自民党の石破茂政調会長が、かつ
北京で27日、丹羽宇一郎駐中国大使が乗った公用車が襲われ、車につけた日本国旗が強奪された事件が起きました。尖閣諸島をめぐる日中緊張を反映した事件ですが、日本側の反応がいささかぬるいように感じます。 日本政府は厳重な抗議を行いました。第三国であるアメリカ国務省でさえ、ただちに重大な懸念を表明したのに、その「厳重さ」には、なにやら微温的な感じがします。一方、28日の朝刊では、朝日新聞が1面サブトップ、日本経済新聞に至っては1面ではありますが、真ん中の3段見出し程度の扱いです。 私は、この事件に怒り狂うべきだといっているのではありません。大使の車への襲撃が外交上極めて重大な主権に対する侵害であることを、外交慣例に照らした実物大のものとしてとらえるべきだと考えます。それに比べると、政府の態度や朝日、日経の反応は、事態を矮小化するものです。日中間の緊張は今後も、その速度はわかりませんが、エスカレート
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