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harubara.hatenablog.com
特に2巻の「8304」と「7759」と冠された短編について、感想と内容・タイトルの意味について解釈を。ざっくり「8304」についてと「7759」についてで記事分けます。7759はこちら。 --- 阿部共実の最新作。私は「空が灰色だから」「ちーちゃんはちょっと足りない」が大好き。この人の描く青春時代の青い失敗、気まずさ、不気味さ、不遇、狂気、絶望は極上。ただ、この「死にたくなる~」の1巻は、そういったダウナーな要素は小さめだった。「死にたくなる」なんて最大に鬱々とした言葉が冠されている割には、「空が~~」等の既存作品にくらべてそのインパクトが小さくなった。それはそれでもとても面白かったのだけれど、やっぱり心えぐる内容を私は期待してしまう。 で、最新の2巻。すごい。心を金属バットでフルスイングされたような短編が二つ。単に鬱々として苦しいだけでなく、色鮮やかさと輝きが加わって、綺麗。正直、もう既
阿部共実「7759」について。前半(主に8304について)はこちら↓ 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々/阿部共実(1~2巻【以下続刊】) 特に2巻「8304」と「7759」について① ---- ②7759について 死と美しさに惹かれる男女、そしてちょっとミステリー こちらは「死」という要素に、そこに至るまでの幸せや美しい景色が重ねられて、8304とは別の儚さと暗さがある。本当に作品ごとのカラーの豊かさに感動する。 橘くんの20歳の誕生日。千夏先輩は、彼をバイトに送り出したのち、バタリと倒れて死んでしまう。帰宅し、それを見つけた橘くん。彼女を腕に抱きながら、今まで言えなかった思いを告げ、そして彼も倒れ死んでしまう…。主人公の橘くんと千夏の二人が死んだことは明らかなんだけど、その死因については不明瞭で、いくつもの解釈ができる。例えば以下。
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