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都知事選
healthy-boy.hatenablog.com
今月の28日には人事異動の通達が出るという。三年間同じ支店で働いてきたので、今回の異動で転勤になる可能性がかなり高い。そろそろ引継書を書かないといけないと先輩たちはいう。おそらく後輩の男の子に引き継ぐことになるはずで、彼は初めて外に出るのでかなり親切な引継書を作ってあげないときっと困ってしまうだろう。集金先すべてにコメントをつけるのと、融資先についてのコメントと今後の方針について、あと集金先ではないけれどたまに訪問していろいろお願いしていた先についてのコメントと……こんなエキサイティングな引継書は初めてみた!新感覚、これまでの枠組みに捉われない21世紀の引継書をきみはもう体験したか!と絶賛されるようなものを作ってみたいけれど、でも……どうせなら仕事に直接関係ないことなども書き加えることにして、思い出がたくさんつまったものにすれば書くのが楽しくなって作業がはかどったりしないかな……でも書きな
朝礼で(実績ゼロでは帰ってくるな)と言われると、また今週も結局デス・マッチかと反射的に思う。実績ができるまで戻らずにまわり続けることを上司や先輩が「デス・マッチ」と呼ぶのを耳にしてからそう思うようになった。今月は役務収益ではしっている。ひとつの項目に絞って仕事に打ち込むことを「はしる」と呼ぶのを耳にしてからそう思うようになった。役務でぼわれるという表現も当たり前のものになった。「ぼう」「ぼわれる」「ぼっていく」という使われ方をする。追い立てられるような状況で使われることが多いので、そういう意味なのだと思うようになった。方言なのかどうかはよくわからない。毎日毎日、役務でぼわれて投信・生保にはしっている。デス・マッチの日々があと何年続くのかと思うと気が遠くなる。幸い今週はまずまずの実績をあげられたので普通に帰ることができたけれど、デス・マッチと言っても夜遅くなってくるとインターホンを押しづらい
伊勢の国際秘宝館へ。オープンしたばかりの頃はどうだったか知らないけれど、ほんとうにエッチな意味でドキドキしながらここに訪れるひとはもう誰もいなくて、クレイジーな展示をみながら「なんだこれー」とばかにするような楽しみ方をする場所だろうから安心して(こんなくだらないところに遊びに来るなんてちょっと特別なひとになったみたい)という贅沢な気分を味わえると予想していたのに、実際に訪れてみると「なんだこれー」とばかにするような楽しみ方をされる時代も過ぎてしまって今はただ建物すべてが崩壊するのをじっと待っているように思われ、ひどく寂しくて悲しい気持ちになった。 クールな感性を持った都会の若者たちから斜に構えた視線を浴びておもしろがられていたのも遠い昔、看板ははがれ、塗装は笑えない程消えかかり、すべての展示に比喩ではなく蜘蛛の巣がはっている。順路の途中で500円払ってひいた福引では、ピノキオが描かれた紙袋
急な坂の頂上のあたりに、三つのオレンジ色の点が並んでいる。みかんが三個置いてあるにしては、遠近法が狂っている。近づいてくるにつれて、オレンジ色のツナギを着た三人の女だとわかった。女たちは真剣な顔つきで黙々と坂を下っていく。 坂を下りた女たちが歩いていく河川敷で釣りをしているのは、尾崎という男。30歳のテント生活者だ。テント生活を始める前は百科事典の訪問販売や高額な健康食品を売るセミナーの講師、海の家等で働いていたが、貯めたお金を持ってラス・ヴェガスのカジノへ繰り出して一文無しになり腹巻に隠してあった帰りの航空券で日本に帰国してからは河川敷にテントを張り、昼は釣り、夜は月明かりでひとり詰め将棋にふけっていた。 尾崎が釣りをしているのを横目に眺めながら向かった買出しから戻ると、団地の公園の定位置に女たちは基地を作り始めた。ビニールシートを敷き、手洗い場で空のペットボトルに水を汲み、絵の具を並べ
土曜に胃の検査をしてきたというH野さんから、晩御飯を食べたあとすぐに寝ると胃に悪いので3時間程度は起きていないといけないという話を聞いた。今日は22時頃に晩御飯を食べたので、1時まで起きていなければいけないことになる。胃にとってはそれでいいかもしれないけれど、ほかの器官は眠たがっている。0時に寝ようと思うと21時までに晩御飯を食べなければいけない。最近胃があまり元気がないような気がする。中学生の頃から胃痛に悩まされ、息ができなくなりそうな程痛んだときには、この腹を切り開いて引きちぎってしまいたいと思うほど胃のことを憎んでいたけれど、最近は激しく痛むことはほとんどなくなり、胃が自らの存在を主張してこないので、どうした元気ないぞと思いながらそっと寄りそって生きている。撮影時に欠席してしまったひとが集合写真の上部の隅に霞がかかったような縁取りに囲まれて浮かんでいるように、右肩のすこし上に浮かんで
上海雑技団のステージではりつけにされ、飛んでくるナイフを口で受けとめようというまさにその時、新瑞橋新治は日本にいた頃のことを思い出した。 「地域金融機関と食料管理に関する法律」によって、Jバンクが野菜を、U銀行が肉を独占する中、田畑を持たず大企業にも勤務しない市民は食料難に陥っていた。その窮状を打開し、中小企業に栄養をもたらすため、Z信金は一部の職員に対し、独自の能力開発(旧ソ連式超能力トレーニング)を実施。それに対抗するため、Jバンクでは三重支部が中心となって忍術研修を行い、100人の忍者部隊を作り上げた。一方、U銀行ではマンハッタンから派遣された幹部が“Japanese TONCHI logic”戦術を考案。
午前中は近所のショッピングモールで一時間、募金活動をした。午後からは名鉄と地下鉄東山線を乗り継いで藤が丘へ行き、髪を切った。ドライヤーで髪を乾かすときに、「最後に冷風に切り替えて、頭皮から熱を逃がしてあげないといけませんよ」という話を聞いて、はじめてドライヤーに冷風という機能がある意味を知った。いままでは、夏場の暑いときにお風呂から出てすぐ熱風をあびると汗をかきそうなので、冷風を首や胸元などにあてて涼をとってから乾かしはじめるという間違った使い方をしていた。それならそれで、ドライヤーの握る部分に(CAUTION!頭皮から熱を逃がせ!)というシールが貼ってあってもいいのではと思ったけれど、もしかしたら気づいていないだけでどのドライヤーにも貼ってあるのかもしれない。 美容院を出たあと、栄へ移動して先週の土曜日に結局買えなかった新しい上着探しの続きをした。マッキントッシュのコートを買おうかどうし
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