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要介護認定の実情 要介護認定について、その詳細を世間の人が知る機会が少なく勘違いしている人が多いのですが「認知症状がひどいから介護度が高くなる」ということではありません。 もちろん、本人や家族や介護者の聞き取りや、主治医意見書などからの情報提供によって「参考」にはされますが、あくまで「参考程度」です(認知症がなくても要介護5の人は多数存在します)。 介護認定の大部分はコンピューターによる一次判定の「1分間タイムスタディ・データ」というモノサシで決められています。 詳細な説明はとても専門的な内容になるので割愛しますが、厚労省ホームページの「要介護認定はどのように行われるか」をご参照下さい。 ※但し、介護保険制度の基本的知識が無い人が見ても恐らく理解ができないと思います。 要は「機械的で無機質な推測データ」によって大部分が決定するのです。 二次判定で、介護認定審査会の有識者がコンピューターの判
今日もニュース記事などを色々読んでいると、大手自動車メーカー「トヨタ」の経営スタンスや運営マネジメントや社風に関する記事が目に留まりました。 ■「がんばれ」しかいわないマネージャーは失格 トヨタには、「『がんばれ』しかいえないのでは、管理者ではなく応援団だ」という言葉があります。「あと一歩」の力を振り絞るところで、みんなの「がんばれ」は大きな力になるので、決して応援団が無意味ということではありませんが、問題はそれが組織の管理者の場合です。 トヨタの管理者に求められるのは、部下を「がんばらせる」ことではなく、「がんばらなくても成果が出る方法」を考えることです。 たとえば、生産現場の管理職に求められるのは、作業をしている人たちの仕事ぶりをよく観察して、「なぜあのやり方をしているのだろう? 」と問いかけ、「もっと楽にできる方法はないか? 」と考えることです。現場で何の気づきもなく、何の改善もせず
社会人ともなれば、組織人として節度ある言動や常識のある言動をするのは最低限のたしなみとして、ビジネスマナーを身につけておく必要があります。 介護職員であっても、正しいビジネスマナーや接遇マナーを身につけるために、上司から教えられたり、研修などで習う機会もあるかと思います。 そのひとつとして「名刺交換の基本マナー」があります。 立ち上がって渡すとか、名前を名乗ってから渡すとか、名刺の持ち方や渡し方とか、頂いた名刺の置き方とか、ビジネスシーンでは必要な基本的なことになります。 私も一通りは名刺交換の方法を身に着けているつもりですが、あまりに久しく名刺交換をしていないので忘れている部分もあるかもしれません。 何故なら、「介護職には名刺が無い」からです。 今回は「介護職には名刺が無い理由と気まずかったこと」について記事を書きたいと思います。 名刺が無い理由 介護職には名刺がありません(役職者だけに
11月11日「介護の日」が制定された年月日と理由と目的 11月11日は数字が「1111」と並んでいてゴロが良いので、他にも色々な記念日とされています。 「介護の日」以外にも例えば、 などなど、多数の記念日となっています(その理由はこの記事では割愛します)。 では、「介護の日」はいつ制定されてどういう理由や目的があるのでしょうか。 介護の日が制定された年月日 「介護の日」は、平成20(2008)年7月27日の「福祉人材フォーラム」において、厚生労働大臣より発表されました。 記念日が発表、制定されてから既に11年以上経っているのですね。 それにしては、まだまだ知らない人が多いのが現状ではないでしょうか。 介護の日が制定された理由 介護の日が制定された理由は、以下に厚生労働省のホームページより引用します。 1.「11月11日」を「介護の日」とする理由 本年7月に実施した意見募集(パブリックコメン
それだけ、「介護支援専門員(ケアマネジャー)の質が問われるようになってきた」という見方ができます。 しかし、私の周りでは「受験した」「合格した」「落ちた」等の話題が一切なく、恐らく「誰も受験していないのではないか」という現実もあります。 それだけ質が求められる資格の難関試験であるために受験資格を得ることさえ難しくなってきている現状もありますが、現実として「受験資格があっても受験しない人」が増えてきているように思います。 私の周りだけで言えば、殆ど話題に上がって来なくなってしまったのが「ケアマネ試験」なのです。 今回は「ケアマネ試験の受験者が激減してしまった5つの理由と合格率が低下している3つの理由」について記事を書きたいと思います。 第20回(平成29(2017)年度)のケアマネ試験の受験者数は「131,560人」でした。 第21回(平成30(2018)年度)の受験者数が「49,333人」
介護現場の人間関係が劣悪なのは有名です。 「いじめ」「パワハラ」「モラハラ」「揚げ足取り」「吊るし上げ」が横行しています。 そういう劣悪な人間関係の具体的な例として 「気に入らない職員に毎日何件もインシデント報告書を書かせる」 という方法があります。 今回は「毎日インシデント報告書を書かされることで介護士が潰れていく実情」について記事を書きたいと思います。 インシデントとは リスクマネジメントにおいて大きく分けて「アクシデント」と「インシデント」の2つがあります。 「アクシデント」はその名の通り「事故」です。 行政等にも報告の義務があります。 「インシデント」はいわゆる「ミス」です。 「ミスがあったが事故には至らなかったもの」という捉え方をされるのが一般的です。 厳密には、インシデントを更に細分化して「気づき」や「ひやり・はっと」という項目を設けている事業所もあるかと思います。 本来ならば
私自身、この報道に関心があり、進展や続報が気になっていました。 こういう事件の解決には時間が掛かるので、「余程の新事実や進展がない限り続報はないだろうなぁ」とは思っていましたが、昨日(2018年10月31日)の夜にひっそりと続報が報道されていました。 今回は、この事件の続報と新たに感じた違和感について記事を書きたいと思います。 ※この記事は2018年11月1日に執筆したものを2019年5月13日にリライトしたものです。 ニュース概要 ニュース報道の続報は以下になります。 介護職員の女性、処分保留で釈放 京都・特養91歳女性死亡 京都府向日市物集女町の特別養護老人ホーム「サンフラワーガーデン」に入居する女性(91)に暴行を加えて死亡させたとされる事件で、京都地検は31日、傷害致死の疑いで逮捕された介護職員の女性(22)を処分保留で釈放した。地検は「今後は任意で捜査を継続する」としている。 職
今回は、介護の都市伝説とも言える「特養の七不思議」について記事を書きたいと思います。 他の七不思議については、下記記事をご参照下さい。
介護業界が他の業界と比べて異質な理由のひとつとして「人間関係」がありますが、まず感じるのは「挨拶をしない、返さない人が多い」という社会常識では考えられない状態が普通にある、ということです。 本当に社会人としても人間としても嘆かわしい現実です。 今回は「介護業界にありがちな挨拶をしない人、返さない人」について記事を書きたいと思います。 不快感とともに仕事が始まる 挨拶は一日をスタートさせる上で欠かせないものです。 「おはようございます」 「こんにちは」 「こんばんは」 「お疲れ様です」 他にも退勤する際には 「お先に失礼します」 「お疲れ様でした」 など、職場内で挨拶を使う場面はたくさんあります。 すごく基本的な社会常識なのですが、介護現場ではその社会常識(挨拶)がスッポリ抜けています。 いや、以前から見たらまだマシになってきた方なのかもしれませんが、それでも挨拶をしない人はしません。 まず
視点①「常識を見失わない」 情報を得る際に「自分の思考を停止させない」ということがとても大切です。 当たり前のことのように思われるかもしれませんが、介護業界には非常識ばかりが溢れています。 対価の伴わない「やりがい搾取」がスタンダードな業界なので注意が必要です。 例えば、 「利用者の暴言や暴力は介護職員の寄り添い方で改善するので専門性を磨くべき」 と言っている人もいれば、もう一方で 「寄り添う介護にも限界があるので、利用者の暴言や暴力に対しては適切な方法で医療に繋げる選択肢を持つべき」 と言っている人もいます。 同じ問題に対して違う見解になります。 折衷案を考えると 「利用者の暴言や暴力は介護職員の寄り添い方で改善する可能性もなきにしもあらずだが、それでも無理なら適切に医療へ繋げましょう」 と言うのなら納得もできます。 しかし、実際の現場では認知症の周辺症状(BPSD)での暴言や暴力は、介
気づける職員と気づけない職員 「気づき」だけで言うと「気づける職員」と「気づけない職員」の二通りが存在します。 人員不足が故に、三大介護や一連の業務をそつなくこなすことを目指すだけで精一杯の介護現場の現状がありますが、更に出来る職員はよく気づきます。 気づきが多いことで ということが可能になります。 ここまで気が配れる職員は「エース級(介護業界で言えばリーダー級でしょうか)」と言えるでしょう。 例えば、家族が面会に来て 「掃除機を貸してもらえますか」 と言ってくる場合があります。 気づけない職員は 「はいわかりました、どうぞどうぞ」 と言って家族に掃除機を渡します。 気づける職員は「部屋が汚かったから家族が掃除をしようとしているのかな…」ということにまで思いを馳せ、 「お部屋が汚れていましたか?私が掃除させて頂きますね」 と言って家族とコミュニケーションを取ることで後々のクレームになるかも
介護業界に身を置いて介護現場で働いていると意外と多いのが「出戻り就職」です。 つまり、一旦退職した介護職員が再び同じ介護事業所に戻ってきて雇用されるのです(再雇用・復職)。 もし自分だったら、「一回辞めた会社に再雇用や復職は絶対に望まない」と思ってしまうのですが、「別にそうは思わない」と思う人もいるということになります。 また、他の業界よりも介護業界は出戻り就職が多い印象もありますし、実際多いのではないでしょうか。 今回は、リクエストを頂きましたので「介護職員の出戻り就職が多い理由とそれぞれの思惑」について記事を書きたいと思います。 介護職員の出戻り就職は何故多いのでしょうか。 理由①「人手不足だから」 介護業界全体で人手不足です。 中には、そうではない事業所もあるでしょうが、それは「特殊な例」と言えるほど人材が足りません。 つまり、人材が喉から手が出るほど欲しいのですから、辞めていった介
2018年10月10日に流れてきた介護事件のニュースがあります。 もう皆さんはご存知かもしれませんが、「京都府向日市(むこうし)の特別養護老人ホームで2018年7月10日の昼頃に22歳の女性介護職員が91歳の女性入所者に暴行を加え両大腿骨骨折などの大怪我を負わせ、翌日に出血性ショックで死亡させた疑いで京都府警に逮捕された」という介護事件です。 今回は、この介護事件について記事を書きたいと思います。 ※このブログ記事は、報道直後の2018年10月に執筆したものを2019年5月13日にリライトしたものです。古い情報が含まれている可能性があることをご了承下さい。 ニュース概要 以下、事件のニュース報道の概要です。 老人ホームで91歳女性に暴行、死なす 22歳職員女容疑で逮捕 京都府向日市物集女町の特別養護老人ホーム「サンフラワーガーデン」に入所する女性=当時(91)=に暴行を加えて死亡させたとし
ということになりますが、日本が法治国家である以上、「普通に考えれば」理解ができるかと思います。 「法治国家」という言葉を持ち出すと、憲法に保障されている「職業選択の自由」を持ち出して「イヤなら辞めればいい」と言う人がいますが 「介護職員を続けたくても暴力行為に耐えきれず泣く泣く辞めざるを得ない」 という状況のどこに「保障」と「自由」があるのでしょうか。 選択肢と権利を剥奪され、人権を侵害された不自由な状態と言えます。 私は「暴力を受けるのがイヤなら辞めればいい」という発想自体に人間の闇を感じてしまいます。 福祉業界で暴力やハラスメントや犯罪行為が容認されるとすれば、それは「治外法権の反社会的な業界」と言わざるを得ません。 暴力容認派の分類と特徴 では次に、暴力容認派の分類と特徴をみていきたいと思います。 介護現場の暴力行為を容認する人には大きく分けて3つの分類があります。 その特徴と併せて
介護現場の質は年々、いや日に日に低下していっているような気がしますが、もしそうなら既に現場は崩壊してしまっているでしょう。 崩壊寸前の現場が多いのは確かですが、「崩壊してしまった」という話はあまり聞きません。 その一番大きな理由は、良くも悪くも「自己犠牲を払い続ける職員が支えているから」だと思っています。 しかし、いつまでも自己犠牲では支えきれず、体を壊したり心を病んだりして辞めていってしまう人も多いのが実情です。 「良い職員から先に辞めていく」と揶揄されているのが介護業界なのです。 今回は「では何故、そんな状況なのにいつも「破綻寸前」で耐えて、低空飛行ながら運営していけるのか」ということについて記事を書きたいと思います。 質が向上しない原因 本来、質の向上を目指してはいるものの、現実問題としてあまり効果が出ているとは言えない状況です。 かと言って、低下し続けているわけでもなく、低空飛行を
私は介護の仕事をする前に営業の仕事も経験しています。 営業職もなかなか過酷でした。 つまり、「どんな仕事でも大変」というのは間違っていないと思います。 私はブログ記事で度々「思います」という言い回しを使っていますが、これは敢えてある程度の判断の幅を持たせているからです。 「自分はそう思う」「でも他の人は違う考えかもしれない」「確定ではない」という幅です(ブログ的には言い切った方が説得力が増すので「思います」などは使わない方がいいそうです)。 そのことが、この記事と何の関係があるのかと言うと「営業職ではまず「思います」という言葉は使わない(使ってはいけない)」ということが言いたいのです。 どういうことかは、後ほど書いていきたいと「思います」。 ということで今回は、営業職と介護職を比較してその違いを解説していきます。
介護サービスを利用している利用者(被介護者)の多くは高齢でもある為、何かしらの持病を抱えていることが多く、内服薬が処方されています。 自立度が高く認知症もない利用者の場合は、薬を自分で管理し自分で服薬することが可能ですが、そうでない場合は職員が管理することになります。 自立度が高く認知症がなくても、高齢であるが故に目が悪くなっていたり、勘違いや思い込みや飲み忘れがある場合も職員が管理することになります。 薬の管理やセットは看護師が行うのですが、服薬介助は介護職員が行うことが殆どです。 今回は「介護職員が服薬介助を行う場合に一包化されていない内服薬を介助すると法律違反になってしまう」ということについて記事を書きたいと思います。 薬を管理する介護者とは 介護者とはその名の通り、被介護者(利用者)を「介護する人」のことです。 在宅であれば家族になりますし、在宅介護で訪問看護を利用していれば訪問看
介護現場での業務は色々ありますが、三大介助と言われている「食事・排泄・入浴」の介助があります。 その中で、今回は「介護現場の食事介助(略して食介(しょっかい)と言います)の実情」について記事を書きたいと思います。 食事介助とは 介護現場で働いている皆様なら解説は不要かと思いますが、現場をご存知ない人に向けて食事介助の解説をしたいと思います。 食事介助とは、被介護者(利用者)に対して食事摂取の介助をすることです。 想像されるのは、食事をスプーンに乗せて「あーん」と言って食べさせてあげるイメージがあるかもしれませんが、基本的にそういうことです。 そういう状態を「全介助」と言います。 「全部介助」という意味です。 全介助まで必要がない利用者には「一部介助や半介助」をしたりします。 何とか自力摂取はできるけど、食べこぼしが多かったり、上手く口に運べなかったり、食事を食事だと認識できずにスプーンでこ
介護職員の職業病は「腰痛」です。 腰痛にならないように各自で予防したり対策をされているでしょうが、 既に腰痛になってしまっている人も 少なくないかと思います。 予防や対策をしていても腰痛になるリスクを避けられないほど、介護現場は身体(特に腰)に負担が掛かる仕事です。 そういう職業なので、厚生労働省が「腰痛予防指針」を改訂し、事業所は介護職員や腰に負担の掛かる仕事をしている労働者に年2回(6か月以内に1回)、定期的に「腰痛の健康診断」を実施することを努力義務としました(法的な義務ではない)。 今回は「その腰痛健診の実情と検査項目や内容」について記事を書きたいと思います。 腰痛予防指針とは 事業所は定期の健康診断とは別に、「腰痛についての健康診断」を実施する努力義務があります。 近年、高齢者介護などの社会福祉施設における腰痛発生件数が大幅に増加していることを受け、このたび厚生労働省が「職場にお
今回は、介護の都市伝説とも言える「特養の七不思議」について記事を書きたいと思います。 「特養の七不思議」は石飛幸三医師がシンポジウムで使った資料から引用したもので、特養に限らず他の介護施設や事業所でもあり得るようなものではないでしょうか。 では早速、特養の七不思議のひとつ「食べられないのに食べなさい」について考察していきたいと思います。 【特養の七不思議】 ①食べられないのに食べなさい ②終わりが来ているのに病院へ ③望まないのに胃瘻 ④胃瘻をつけて注入量は変えない ⑤先がないのに検診 ⑥先がないのに薬たくさん ⑦親には延命、自分は平穏死 (石飛幸三医師) — 介護職員A@介護福祉士ブロガー (@kaigosyokuinA) May 12, 2019 摂取機能の低下 高齢者に限らず誰であっても、口から食物を摂り、栄養バランスの取れた食生活を送りたいものです。 しかし、高齢になると「開口」「
そもそも他業界や他産業の役職やポストで「リーダー」という存在はあまり聞かないかと思います。 「リーダー」という肩書きで思い浮かぶのは「バイトリーダー」くらいです。 ひょっとしたら他業界にもあるのかもしれませんが、仮にあったとしても成果を残せば出世コースに乗ることができたり、それなりの報酬を手にすることができるでしょう。 しかし、介護業界のリーダーは、成果を求められるばかりで、出世もしなければ特別な成功報酬(リーダー手当はあるかとは思いますが)もないのが特徴的です。 大体、オーソドックスな役職は「主任」「係長」「課長」「部長」「常務」「専務」「社長」になろうかと思います。 今回は、「そんな独特の業界で介護リーダーに求められる資質」について記事を書きたいと思います。 業界が求める介護リーダーの在り方 介護業界や事業所が「本来」求めている「理想のリーダー像」とはどういうものなのでしょうか。 リー
時々、勘違いをしている人がいるのですが 「介護施設に預けたら完璧な介護をしてくれるはず」 「介護のプロなんだから事故や怪我が発生するはずがない」 と思っている家族がいます。 結論から言うと 「それは無理です」 「怪我や事故が起こる確率をゼロにはできません」 「我々は介護のプロであって事故を防ぐプロではありません」 ということになります。 今回は「介護現場での事故を未然に防いでゼロにすることが可能なのか」ということを記事に書きたいと思います。 何故リスクをゼロにできないのか リスクをゼロにできない理由は色々ありますが、そもそも「リスクがゼロに出来ないからリスクマネジメントが必要」なのです。 つまり、「必ずリスクが発生する前提で、その被害を最小限に抑えたり、再発防止を目指すため」にリスクを管理していくのです。 もちろん、「事前に予見して未然に防ぐ」という観点も含まれていますが、それを以て「事故
長らく介護職員をしてきて、よく耳にするのが 「褥瘡(じょくそう)は介護職の恥」 という言葉です。 つまり、「利用者に褥瘡を作ってしまう(出来てしまう)のは、介護職員として恥ずべきことなんだ」という意味になります。 今回は「褥瘡は介護職の恥」と言われることについて記事を書きたいと思います。 「褥瘡(じょくそう)」とは 世間一般の人にはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、「褥瘡」とは要は「床ずれ」のことです。 寝たきりの利用者の体位交換を適切に行わなかったり、長時間同じ個所の皮膚が圧迫されることで発生します。 皮膚が長時間圧迫されると「栄養」や「酸素」や「血流」が滞ったり、行き届かなくなり、皮膚が傷つくことで発生します。 初期の段階で適切な対応や処置をしないと、どんどん悪化し進行してしまうと外科的な処置が必要になるくらい深刻なものになります。 「NPUAP/EPUAPによる褥瘡の分類」で下
ちゃんとした介護をしてくれていないのではないか 自分の身内(利用者)だけ関りが少ないのではないか レクリエーションや体操などの頭や体を使うようなサービスを提供してくれていないのではないか プロとしての技術や知識が未熟であったり完璧な業務が達成されていないのではないか という「事業所や職員の質」を疑っている場合が多いかと思います。 確かに人員不足でレクや体操まで手が回らない日があるのは事実ですが、現状で介護保険で運営されている介護施設では「どの事業所も現状で精一杯のことはやっている」はずです。 極論で言ってしまえば「介護施設に入所させて認知症が進んだ気がする状態がとても嫌」なら「認知症が一切進まないような対応ができる他の施設への転所を考える必要がある」のです。 恐らく、そんな介護施設はこの世には存在しません。 しかし、事業所はそういった苦情に対しても 「申し訳ございません」 「善処します」
どの業界、どの産業、どの職場でも「上司からえこひいきされる部下」という存在がいます。 上司の管理マネジメントや能力の欠如によって、「ひいきされる職員」と「ひいきされない職員」が居れば不平等で不健全な状態となり、ひいきされていない職員にしてみれば不満が募ってしまいます。 今回は、介護事業所において上司から「えこひいきされている職員」の特徴と対処法について記事を書きたいと思います。 えこひいきされている職員の特徴 えこひいきされる職員の特徴は、介護事業所に限らずどこ業界であっても共通するものもあります。 特徴①「媚びを売るのが上手い」 上司のイエスマンとなり、ゴマを擦ったり媚びを売ることでえこひいきされる対象となります。 介護現場で言えば、上司のケアに対する提案や運営の方針に対して突き詰めて考えることなく手放しで受け入れて常に賛成をします。 「どんなに見え透いたゴマ擦りでもゴマを擦ることに効果
メリット②「同時に複数の利用者の対応ができる」 ワンオペ体制では、1人の利用者の対応に掛かりっきりだと、他の利用者の対応ができません。 その間に排泄を失敗してしまう利用者がいたり、アクシデントが発生してしまうリスクも高いのです。 これが二人体制になると、1人が利用者の対応をしている間に他の複数の利用者の見守りをしたり、コール対応をすることが可能になります。 人員配置が2倍になることで、2倍以上の利用者の対応が可能になります。 メリット③「緊急時の対応がスムーズにできる」 利用者が体調不良になったり急変したり怪我をしてしまった場合、ワンオペ体制では職員一人で対応する必要があります。 状態の確認、バイタル測定、夜勤リーダーに報告、救急車の要請、家族連絡、到着した救急隊に状態の説明や既往歴等の情報提供などです。 場合によっては、救急車に同乗する必要が出てくるかもしれません。 これが二人体制なら、
今まで介護職員という職種で介護という仕事をしてきて、色々思うことがありこのブログを書いているわけですが、現状では ということが求められている職種だと感じています。 もし本当にそうならば「やりがい搾取をする不健全な状態」になってしまいます。 しかし実際問題、依然としてそういう業界であることも否めません。 ある時、「徳川家康の格言(名言)」を読んでいると「この人の言っていることは介護職員に当てはまるのではないか」「徳川家康は介護職員の素質を備えていたのではないか」と思うことがあり、今回はそのことについて勝手に考察してみることにしました。
介護現場において介護職員はケアの最前線で働く仕事ですが、「謝罪」についても最前線に立たされている職種です。 「最前線」どころか「四面楚歌」状態、及び「謝罪の受け皿」的な存在だと言い替えることもできます。 それはどういうことなのか、どういう実情があるかについて今回は記事を書きたいと思います。 介護職員の謝罪の場面 介護職員はどういう場面でどういう謝罪を行っているのでしょうか。 【謝罪の場面】 利用者に事故やリスクが発生してしまった時 ケアが行き届いていないと指摘された時 ミスや失敗をしてしまった時 クレーム(苦情)を受けた時 などになります。 【謝罪の対象者】 謝罪をする対象者は 利用者 家族 上司 他職種(看護師やケアマネジャー等) になります。 【謝罪の内容】 謝罪の内容としては 「事故が発生して申し訳ございません」 「ケアが行き届いていなくて申し訳ございません」 「ミスを犯しまして申し
介護職員は利用者のケア以外にも、書類や記録といった「事務作業」もする必要があります。 例えば「リスク報告書」「会議の議事録」「ケース記録」などになります。 それらに目を通した時に、いつも違和感を感じてしまうことがあり、今回はその違和感について記事を書こうと思います。 違和感を感じる場面 私が違和感を感じるのは、その文章の中に 同僚や先輩職員 上司 看護師やケアマネ等の他職種 などが登場する場面です。 介護職員がそれらの人物との絡みを文章で表現した時に 「なんだか違和感を感じる」 「言い回しがおかしいのではないか」 「こんな書き方をする必要はないのではないか」 と思うことが多々あるのです。 違和感の正体 違和感の正体は「言葉遣い」「言い回し」から読み取れる「介護職員の劣等感」です。 どの部分に劣等感を感じるのかと言うと 「看護師に報告し処置して頂く」 「リーダーに報告し状態の確認をして頂き、
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