明治維新の時には文化面においても急激な変化を必要としていました。 もたもたしていたら、ヨーロッパ列強の植民地化に飲み込まれてしまう危機感が、急速な文化導入に拍車をかけました。 夏目漱石に代表される文化人からは、あまりにも急速な文化導入に批判も上がりました。 その漱石自身は、ヨーロッパの文化導入のために新しい漢語を生み出すことにおいて多大な功績を残しています。 漢字のずば抜けた造語力を生かして、新しい言葉(熟語)がどんどん作られました。 現代、私たちが一般的に使っている漢字のほとんどがこの時に作られたものと言えるでしょう。 特にそれまでの日本語の概念になかったものは、訳すことではなく言葉を作ることから行われました。 漢字は造語力がものすごくありますから本当に様々な素晴らしい言葉が作られました。 「範疇」「哲学」「美術」「人格」「世紀」「絶対」「統計学」などはみんなこのころ作られた言葉です。