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やる気の出し方
kmnymgknunh.hatenablog.com
20歳の頃、アダルトビデオを人生で一度も見たことがないという男の人と親しくなった。彼は自分が痴漢に遭った話を静かに語ってくれた。自分の性自認がよくわからないようなことも言っていた。おれ、女々しいらしい、とよく笑った。恋人とのコミュニケーションとしての性接触に限定すれば賛成だが、それ以外はどうしても受け付けられないようだった。ハグは好きだが、性器接触も興味がないと言っていた。 19歳の冬にバイト先の店長から性暴力に遭い、必死で逃げ帰った後、身体に付着した精液をシャワーで一生懸命流した。20歳の冬には最寄駅のエスカレータで同じ歳くらいの男性にスカートの中を盗撮された。どちらも被害届の甲斐なしで犯人には逃げられてしまった。涙をぬぐって、マフラーを巻き直して警察署を出た。ひとりに耐え切れず、その彼に電話をかけた。私が理由を語れずとも、いつもの寝巻姿で招き入れてくれた。一緒に大根を切って、グツグツと
前回のあらすじ。 幼少期から「女のからだ」についてネガティブな印象と経験を持っていた私だったが、紆余曲折あり自分の身体と向き合うための方法として、主体的避妊法である「ミレーナ」を使用することに決め、早速挿れてみた。 ということで、今、私の子宮にはこれ(↓)が入っている。 と、とんでもないものを子宮に入れてしまった・・・ と思いつつも既に3週間が経った。結構あるあるらしいが、毎日微量の出血が続いている。医師によれば、半年ほどだらだらと続くようです。ちょっと不快かも。しかしそれを過ぎれば素敵な未来が待っているのさ・・。と、期待に胸を膨らませることにした。 前回記事では「子宮内避妊具」を入れてみた、と書いたのだけど、細かくいうと、私が利用を決めたのは「子宮内避妊システム/レボノルゲストレル放出子宮内避妊システム(IUS)」=ミレーナ。 ミレーナは、ピルと避妊リングの合体版とも言われているようだ。
就職して2年目で5回も引っ越した。同棲してた男の子にフラれて途方に暮れていたのをきっかけにボクシングジムに通うようになった。野方にあるそのジムは稽古の後、駄菓子を5つ選んで持って帰るという掟があり、駄菓子屋を兼ねていた。「お疲れ様っしたー」と、駄菓子の存在を忘れそうになっても、体格のいいコーチが「あ、お菓子、持って帰ってね!」と必ず忠告するのだった。ベビースターラーメン(うま塩味)とチロルチョコを毎回選んだ(ちなみにチロルチョコは2つで1カウントだった)。「駄菓子ングジム」だった。人生どん底かなぴっぷるな状態だったので、ひたすら無心で真っ赤なサンドバッグに拳を撃ちつけた。ちょうどその頃、安藤サクラ主演の映画を観た。自堕落な生活をしている冴えないアラサ―女が出会いと失恋と性暴力被害を機に、ボクシングに打ち込み自分を取り戻すという復活劇であった。リングの上で、対戦相手にボコボコにされて血だらけ
2015-04-14 マンションの窓から便が降ってきたと聞いて大泣きした話 私が女子高校生だった頃、あれは入学まもない1年生、15歳の時の話なんだけど、緊張と期待が入り混じる独特の空気の中、甘栗みたいな形の頭部をしたベテラン教師のすぐ隣に、私たちと同じように頬を春色にした新米教師のI先生が副担任として配属された。彼は当時23歳、海外の大学を卒業したばかりの、黒髪角刈りメガネ、すらっと整った鼻筋と薄い唇、専門科目は英語、滑舌の良すぎる喋り方、真面目で清潔感たっぷりの、エネルギッシュでフレッシュなティーチャー、という第一印象だった。そんな印象を覆すかのように、授業中に「小ネタ」を挟むさりげないユーモア性と「なつかしい小学生時代のおバカ話」を挟む庶民派お兄さん性、という戦略の甲斐あってか、I先生はちょっとした人気を博していた。治安の良くない中学校で他人を蹴落とす生死をかけたスクール・カースト・サ
結婚することになった。 2015年がスタートして、今年の抱負何にしよう。そうだ。結婚しよう、と思った。知人友人に「結婚しませんか」と提案していた。そんなある日、かわいこちゃんが共通の知人である男性との仲人を名乗り出てくれた。契約結婚前提で、互いの条件挙げていったらなんというか「そういう雰囲気」になっていった。この人でなくては駄目、という感銘みたいなものはないけど別に悪い感じもしない。人生はタイミングだし勢いである。よーし一発やってみよう。というノリで、結婚することになりました。私からは以上です。
私の身体に膨らんだ乳房がついていることも、子宮がついていることも、卵巣から毎月排卵が起こり、妊娠しない月は子宮内膜が血液と共に体外に出る「月経」という仕組みも、とにかく嫌だった。女体である自分に嫌気がさして、女体として扱われることにも嫌気がさしていた。生理痛があまりに辛く、血を垂れ流しながら泣く泣く一晩過ごすのも、痴漢に遭うのも、今まで楽しく語り合っていたはずの人のちんこが勃起して“そういう雰囲気”になるのを止められないのも、私が女(の体)に生まれたからなんだ、と、自分のせい、女体のせいにしていた。 居酒屋で働いていた時、佐々木希似の店員が「生理痛がつらいんです」という話をしていたら、隣に座っていたサラリーマンがすっごく機嫌悪そうに「そういう話、汚いよね〜。公の場ではやめてもらえないかな?!」と言った。 でも、中学生の頃に限らず、大人になってからも、下ネタはもちろん「勃起した」「1日○回は
高田馬場で飲むタイビール。一年ぶりだろうか、懐かしさこみ上げながら親しい兄ちゃんに久々に会ってきた。トムヤムクンラーメンが美しすぎて、何杯も体内に容れたいという欲求。香辛料がにゅるんと染み渡った生春巻きが辛くて、汗が噴き出るほどに、夏にかえったように、くそ熱い。ああ、とても美味しかった。 タイトルが良くなかった。今日のお題は「中途半端に顔のいい“メンヘラ”はしょうもないよなー」である。彼がぼそっと呟いたこの言葉を自分なりに広げていこうと思う。 つい最近「長谷川さんって、心の弱い人が嫌いなの?そのままでいたがる人を“あなたは変われる”といって引っ張っていきたいの?弱いままじゃ、だめなの…?」と訴えかけられたことがあった。 (ちなみに私は長谷川という名をしている) 「心の弱い人」の定義としては、自尊感情の薄い人、何かに依存してしまう人、といったものが浮かぶのだけれど、どうだろう(言葉の定義は人
連日、「岡山の小学5年生行方不明事件」が大々的に報道されているのを、職場のTV越しに知った。彼女は、6日間の監禁後、保護されたという。 http://www.yomiuri.co.jp/national/20140719-OYT1T50127.html 自分の主張を色づけるために他人の人生をネタにしてしまうというか、悲惨な事件をなにがなんでも自分の思想と関連付けて(時に無理矢理に結びつけて)語ってしまうことは危険であり、それに無自覚でいられるのは恐ろしいことだ。傷ついた人を擁護している素振りで、結局自分の利益のための「正義」しか見えていない。実のところ、未来のためと言いながら、“いま”傷ついた人を利用している。しかし、そうならないような、押しつけでない、聞き手に巧く問いかけるような文章を書けるほどのセンスが残念ながら(ほんとうに残念だが)私にない。なので、とりあえず思うがままに書いてみよう
2014-09-17 出会って二日目で「結婚で大切なのは血筋です。遺伝を甘く考えてはダメ。容姿は良くて、家柄も良くて、親の教育も十分で、きちんと与えられて育ち、心が貧しくない人を選びなさい」と諭された話 付き合う人間を選別すること―例えば、社会的スペックとか、容姿の良し悪しとか、経済的にも精神的にも裕福な家庭で育ったかとか、そんな基準ってインターネットとか匿名の場で「なんとなく」語られてはいるものの、目前直球で、しかも親族でもないのに、はっきりと打ちのめすように諭す人にはなかなか出会えないので、正直とてもびっくりした。 私は物心ついた頃から、「自分の血は汚いんだ」と思い込んでいた。いや、今もやっぱり思い込んでいる。精神の病気を患う肉親と生まれた時から同居していて、その人と重ねられ「お前の血はよくない。(周囲を疲弊させるあの人の血が濃いから、ろくでもない)」と言われたことが何度かあったからだ
何年か前、当時の恋人にむかって、封の開いたコンドームの箱を眺めながら「他の子とセックスするときに残りのやつ使いなよー」と何気なく言ったら、ものすごく嫌な顔をされて喧嘩になったことがある。 ずっと、恋愛関係と呼ばれるような他者との親密な契約関係を作るのが苦手だった。それは、少し一般論からずれている自分の感覚を言語化して目の前の相手に伝える努力を怠っていたためである。「わかってもらえない(そしてむしろ煙たがられる)」恐怖に怯え、自分の感覚を隠してきた。だから、16歳以降、まともに人間とお付き合いできたことはなかった。 私は「独占欲がもたらす苦しさ」の人生の優先度を低く設定している。そのため独占欲が結構薄い(ということになっている)。そうすると、同時期に複数の人間と恋愛・性愛関係に至る可能性を持つポリアモリーやオープンリレーションシップという概念に親和性を持ってくる。 【ポリアモリー(polya
先日、一般社団法人・人工知能学会の学会誌が、大幅にリニューアルし、その表紙が新しいものとなった。(性別ははっきりとはわからないが)女体の形(視覚的には女性と認識されるだろう姿)をしたアンドロイドが掃除をしているイラストが選ばれた。その件についてネット上(主に目にしたのはツイッターである)でいろんな意見が飛び交っていた。 ※ちなみにこんな感じで「この表紙は女性蔑視なのか?」と、まとめられている。 http://togetter.com/li/607736 「それは女性差別だ!」派、(非モテ男と自称している)「女性差別?!男性だって苦しい!」派、「サベツがどうの面倒だし関わりたくねーし表紙可愛いし別に問題ないだろ」派、「女をレイプしたいハァハァ」派まで、いろんな立場の人をフォローするようにしているため、ここ最近はその話題について様々な切り口の言説が流れてきた、が、読むだけにとどめ、自分の言葉と
2013-10-07 だれも私を助けられないという希望のようなもの 先週の強姦事件について 文体が軽快な人に憧れるが、自分はどうもそれができないらしいので肉体を軽快に動かすことに専念する。私の文字の体にはどうも重さがある。一文字何gだろうか。重量のある文章を書くのは久々であるが、今朝、こんなニュースを見かけたので、筆が止まらなくなった。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131004-00000006 足立区で、ランニング中の十代の女の子が刃物をもった男に強姦されそうになり、抵抗したところ、ナイフが男に刺さり、死亡したという一件である。私は非常に女の子が心配である。それなのに、なにもできないのは、彼女を自分と重ね合わせてしまいすぎているからである。強姦は一生の傷となる。忘れたくとも、立ち直れたと思っても、何度も引き戻されて、固まっていた血は再び噴き
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