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夏の料理
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参考文献に注目 いま、岩田健太郎先生の編集した「感染症999の謎」を読んでいる。20人ほどの著者が分担執筆した999の謎がQ&A形式になっている。中身もとてもおもしろいのだけれど、感心したのは参考文献の書き方。文献がJournal Articleの場合、すべてPMIDがついている。PubMedをつかえば、Single Citation Matcherを使わなくても、8桁の数字の入力だけで一発で文献にたどり着く。この本を書いた著者たちは、読者が参考文献を読むことを確信しているのだろうな、と思う。忙しい臨床医の時間を節約できるようにという配慮も感じる。できれば国内文献には医中誌IDをつけてくれるともっと良かったけれど。 そのほかにも、国立国会図書館のリサーチナビが参考文献として挙げられていたり、ライブラリアンとしては「おっ。」と思う本なのです。 感染症999の謎 作者: 岩田健太郎出版社/メー
「もったいない図書館」を見学してきました。図書室に勤めていることを話すと、職員の方が館内を親切に案内してくださいました。寄贈図書だけで図書館を作るということには、図書館関係者からは賛否両論があったかと思いますが、450000冊の蔵書をそろえた図書館ができたことは、かかわった多くの方のエネルギーが結晶したものでしょう。この数の図書を一気に登録、配架することを考えただけで気が遠くなります。県立図書館の指導で町民ボランティアが作業したとか。図書館内の窓ガラスには寄贈者の名前のシールが貼ってありました。 開架部分は他の公立図書館に比べるとややバランスが悪いような気はします。でも絵本・児童書が子どもたちにも使いやすい様に配置されていたり、ラベルの他に「私のイチ押し」「家読み」(借りて家で家族一緒に読んでね、という意味だとか。)などのシールが張ってあるものがあったり、図書館主催のイベントなど独自の工夫
最近話題になった本、「医療戦略の本質」のレビューが「日経メディカル」に載っていました。*13名の方が書評を寄せていますが、その中で二木立氏が索引・引用文献の割愛を指摘しています。実は目次ページの最後に引用文献サイトが表示されているのですが、見落としてしまいそうです。「引用文献はWebで・・・」というのは結構おもしろい発想だと思います。引用文献への直接リンクも可能でしょう。しかし、出版者としてはいつまで引用文献サイトを提供してくれるのでしょうか。いい本は長い期間読まれ続ける、本好きは絶版になっても探し出すものです。新しい動きとしてWebでの引用文献提供は歓迎ですが、冊子体にもしっかり記載しておいてもらいたいと思うのです。 *1:ブックレビュー 私はこう読んだ ポーター 『医療戦略の本質』,二木 立、大石 佳能子、小幡 文雄 ,日経メディカル 2009年12月号
「日本老年医学会雑誌」の2002年までのアーカイブが完了しました。Journal@rchiveにて、Vol.1からオンラインで読むことができます*1。2003年以降はJ-Stageに収載されていますが*2、2004,2005年分は現在未収載です。 当院は病床の2/3が回復期リハビリテーション病棟です。「脳卒中」・「リハビリテーション医学」に続き、当院での利用頻度の高い雑誌のバックナンバーがWebで読めるようになったのは大変うれしいことです。何しろ小さな病院なので図書室も43平米しかありませんから雑誌もそんなに長く保存はできないのです。 もちろん、何よりも、いつでもどこでも気になった時に学術誌が読めることのメリットは大きいことです。 Journal@rchiveについてはインフォプロ2009でも発表がありました。*3古いものほど電子化にご苦労が多いそうで、紙媒体の劣化や、著作権に関する苦労も
国立国会図書館のデジタル化事業の候補となる雑誌が公開されています。現在出版者独自のデジタル化計画があるかどうか情報を収集しています。http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitization_consult.html#digitization_list 今回の候補誌は多くが戦前のものですが、数は21689誌、xls.ファイルで5.81MBという膨大なもので、300誌以上の医学雑誌も含まれていて、明治時代からの資料も数多くあります。ファイルを眺めているだけで感動に近いものを覚えます。 興味を惹いたものがいくつかありましたが、そのひとつが済生学舎医事新報、野口英世が学んだといわれる医学校、済生学舎*1の学術誌のようです。 原資料の保存のための電子化ということで、公開は今後の課題のようです。できれば検索が,さらにはダウンロードが可能になってほしいと思います。 *1:
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