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パリ五輪
mozukuzu.blogspot.com
私は祖父のことを「じっちゃん」、祖母のことを「あーちゃん」と呼んでいる。そう呼ぶようになったのは、いつからか分からない。 物心ついてからじっちゃんはずっと「じっちゃん」で、いつもヤニ臭い黄ばんだ引き戸の奥でプカプカタバコを吹かしていた。 あーちゃんもずっと「あーちゃん」で、自由奔放ながらもじっちゃんの世話をずっと焼いていた。 色んなところで書いているが、私の母は幼い頃に亡くなっており、また父も再婚して出ていっていたので、実質この祖父母の家で育ったようなものだった。 祖母であるあーちゃんが母親の代わりだった。そして祖父であるじっちゃんは父親の代わり…ということは無く、特に今まで怒られたことも褒められたこともない。じっちゃんは、あくまでもじっちゃんという立ち位置の家族だった。 〜〜〜〜〜 『じっちゃんが倒れた』 仕事中に父からラインを貰った。ちょうど薬の配達中で外へ出ていたので父へ電話してみた
くら寿司へ良く行く。 週一回くらい、くら寿司へ行き、寿司を喰らう。 くら寿司とは言わずもがな、全国チェーン展開している回転寿司屋である。 見回すとその客層は幅広いことが分かる。家族連れ、子どもの叫び声があがる。サークル帰りの大学生グループ、ウェイウェイ嬌声をあげる。スウェットのカップル、無言である。しなびた老夫婦、流れる皿に目もくれずスタッフを呼ぶ。ひと皿100円からという世界はグルグルと混沌としており、楽しいのに拭えない日常臭さがグルグルと混ざりあう。なんとも言えない独特の空気の対流を生む。 勿論わたしも例外でなく、疲れたアラサーの社会人という立場でその回転の一部に混ざりあっているのだ。 ここ一〜二年くらいか、そのくら寿司にさらなる異変が起きている。というのも、そのBGM。やけに、アンビエントな音楽が流れているのである。 シンセサイザーの音に、水や風の自然を利用した効果音。浮遊感があるそ
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