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買ってよかったもの
naotan200.hatenablog.com
◆皆さんは自分の長所を語れますか? 学生がよく自己PRで「私の長所は〇〇です」と言ってきます。これを聞いていると少し不思議な気分になります。 例えば、「忍耐力がある」と言う言葉で考えてみます。「忍耐力がある」には苦しみ辛さなどに耐える力があるという意味があります。どんなに辛いことにでも耐えられると言うことです。でも、忍耐力があるとプレゼンするわけですから、その学生は苦しかったり辛かったりしたわけです。 でも、本当に忍耐力があると評価される人は苦しみや辛さに耐えることなど、当たり前と思っているのではないか、と考えてしまうのです。当たり前だからこそ、耐えられると思うのですがいかがでしょうか。 そのような人たちの気持ちを聞くと忍耐力があると感じる事柄に対して「苦しい」とか「辛い」などと考えていない場合が多いです。そのことに対して「やりがいがある」とか「挑戦できて楽しい」と考えていたりしま
◆学校が将来の役に立つかという疑問 学生たちが良く「この授業、将来の役に立つかわからない」などと言ってくることがあります。特に、高校までやってきた英数国理社的な授業に対しては強くそのように思っている学生が多いです。さて、それではなぜ学校でそのような授業を行うことになっているのでしょう。 また、学校の役割って何なのでしょうか。社会人として仕事をする目的についてきちんと考えその上で仕事はどういうものかと考えていくと答えは見えてきます。 ◆学校生活全般で学んで欲しいもの 学校生活の先にある働くということについて考えてみます。働く目的には3つのベクトルがあります。「生活を豊かにする」と言うベクトル。「自分をより成長させる」と言うベクトル。「世の中に有益な仕事をしてお客様、ひいては世の中全体に貢献する」というベクトル。この3つのベクトルが自分のモチベーションとして全てある状態が、できる社会人になる条
❖自己PRって言われても困る...こんな声が聞こえてきます 「今まで頑張ってきたものなんかない」「自己PRって言われても…」学生がよく口にする言葉です。それって本当によくわかります。私だって同じですから…私も「今まで頑張ってきたものなんかない」「自己PRって言われても…」です。 当たり前のことを当たり前にやってきた。世の中に暮らす人の8割くらいはこの感覚なのではないでしょうか。「だから何も言うことない…」と言ってしまえば、その通りなのですが、ここでは人事の意図からもう少し考えてみましょう。 ❖人事が面接で「知りたい」「探りたい」内容 人事が探りたいのは、この学生が組織の中でどのような役割を担い、どのように行動するか。さらには、その行動はどのような考え方にもとづいて行うかです。特に、組織に課せられた課題(タスク)に対しての行動を、重視してみていきます。要するに自組織で発生する数々の課題に対し
❖マーケティング的企業研究 本日は企業研究をする中で少し知っておいた方が良いマーケティングの知識を紹介します。マーケティングとは「お客様とWinWinの関係をベースとした売れる仕組み」と私は解釈しています。つまり、企業が世の中に存在する意味である「アイデンティティ」の根幹をなすものです。マーケティング理論を使って企業を分析していくと「企業がなぜ誰かに必要とされるか」「存在意義は何なのか」などを知ることが出来ます。 さて、私が学生にマーケティング理論を講義するときに最初に教えるものが「ランチェスターの第二法則」です。この法則は1914年にフレデリック・ランチェスターによって考え出された戦闘効果を数理的に証明した法則で、軍事戦略や戦術を考えるときに使用したものです。これが転じてマーケティングの古典的法則として、今も企業の戦略や戦術に使われています。 ❖マーケティング活動の原点「ランチェスターの
公務員受験をする学生に「〇〇と△△の試験日程かぶったんですよ。〇〇と△△だったら〇〇が倍率低いからそっちにしようと思っているのですがどう思います」と聞かれたことがあります。あまりにも違う職種だったため、私は思わず「あなたは公務員になることがゴールなの。普通は公務員になってからがスタートでしょ」と訊いてしまいました。 高校受験・大学受験で受験先を決定するとき、皆さんはどのように受験先を決定しましたか。また、第一志望校はどのように決定しましたか。教育分野や大学の雰囲気、立地条件、進路・進学状況はもちろんのこと、入試の難易度や入試科目から第一志望を決めて、受験校を決定していくというような流れでしょうか。河合塾のサイトには受験校決定のポイントとして下記のように解説していました。 大学受験で大切なことは、目標を見失わないことです。今まで行ってきた受験勉強はすべて、第1志望校に合格するための努力です。
企業理念や社是・フィロソフィーなどなど、企業研究を行う中で見かけることもあると思います。実を言うとあの企業理念や社是は企業研究の中で最も重要なものなのです。だって、企業の根幹を示す考え方なのですから。 でも、企業理念や社是はなんか大きなこと過ぎてよくわからないと思いませんか。ここで、本田技研工業(株)のホンダフィロソフィーを紹介します。 基本理念 「人間尊重」と「三つの喜び」(買う喜び・売る喜び・創る喜び) 社是 わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。 運営方針 ・常に夢と若さを保つこと。 ・理論とアイディアの時間を尊重すること。 ・仕事を愛しコミュニケーションを大切にすること。 ・調和のとれた仕事の流れを作りあげること。 ・不断の研究と努力を忘れないこと。 ホンダフィロソフィーは、「人間尊重」「三つの喜び」からな
❖学生からたまに聞かれる「あるべき姿」 学生から将来あるべき人物像について聞かれることがあります。まず、この問いに関しては「わからない」と答えることにしています。そのうえで、私自身が目指す人物像を語ることにしています。 ❖私が考える「ありたい姿」 私は就職指導を生業とする教員ですが、元々の専門はマーケティングです。このマーケティングという学問、簡単に言えばこのブログでよく話す「お客様の利益を創り出す。そのことでお客様に喜んで頂き、対価としてお金を支払っていただく」という仕組みを創り出すための学問です。そのために調査し分析し企画し実行するというプロセスを実施していくものです。 また、教員を行う中で学生指導力向上のため、心理学の勉強もしてみました。アドラー系の心理学ですが、どういう考えが人を成長させるのか、またさせられるのかを学んでいます。本を読み、その考え方をもとに行動していくことでもっとス
❖新入生に話す内容を考えてみた もうすぐ新しい学生が入ってきます。その学生のために今日は話をします。学生は三種類のタイプがあります。これからの学生生活、将来の幸せのために、幸せな人生を送るために、知っておいてほしいことがあります。 ❖「何とかなる」は「何ともならない」 まず一つ目は「何とかなる」と考え何も行動しない学生です。社会に出て揉まれて経験があって、その経験をベースにした「何とかなる」この言葉には重みがあります。でも、何も経験がない中で「何とかなる」は何ともなりません。 当然の話ですが、行動しない学生はうまくいくはずがありません。経験ある人の「何とかなる」は「何とかする」ですが、経験のない人の「何とかなる」は「誰かがなんとかしてくれる」です。 大人になると、誰かがなんとかしてくれるという事はなくなります。誰かが何とかしてくれるものではなく、誰かが教えてくれるものでもありません。必要な
❖給料を沢山もらいたいのだけど 「給料を沢山もらいたいのだけど、金持ちになりたいんだけど、どうすれば良いですか」と言ってくる学生がごくたまにいます。その学生に対しては「自分の責任以上のことをしろ」「責任を300%果たせ」「大事にされて給料も沢山くれるぞ」と返します。 下世話な話になりますが、本当にそうです。例えば、営業で目標の300%の売上をあげたら、次の年には給料を上げてくれるでしょう。もし、給料が上げてもらえなかったらライバル会社に転職しましょう。あなたは引く手あまたです。当然給料も上がります。 「責任と給料は比例する」いつも学生に言っている言葉です。自分が責務を果たすことが、お客様の利益になり、その対価としてお支払い頂く。その支払いが原資となり給料が支払われる。当たり前ですが、これが仕事の仕組みです。 ❖ラクに稼ぐはラクじゃない 「もっと、ラクに稼ぐ方法、効率良く稼ぐ方法はないんです
❖環境さえあれば、勝手にそうなっていく 前にアメリカの大学で教鞭をとったこともある同僚が言った言葉が心に残っているのですが、今日はそのことをお話ししてみます。 「環境さえあれば、勝手にそうなっていく」 日本は島国で四方を海に囲まれている。陸続きの国境がない日本だからこそグローバル化なんていう話になる。でも、国境が陸続きの国ではグローバル化なんて当たり前で話題にもならない。こんな環境であれば価値観の違う隣人と付き合うのは当たり前。自然にグローバルな人材になる。レストランで食事をするときにオーダーを取りにもこないばかりか、卵やトマトを投げつけられることもある。多種多様な人種が集まる国では人種差別も当たり前で、そこに対抗する強い意思やコミュニケーション能力も身に付く。それを経験した夫婦の間に生まれた子は、小学生でも勝手にパレスチナ問題に興味を持ち「なんで国連がその地区を統治して誰のものでもない状
❖教員の私がえこひいきをしてしまう話 私が年度や期の最初の授業で学生達に話すと決めていることがあります。今日はその話を少しご紹介します。「私はえこひいきをします」最初の授業はここから始まります。当然のことですが、その話をすると最初学生たちは怪訝そうな顔をします。まあ、当たり前です。教員がやってはいけないこと第一位ですから... そのあとに続けます。私は授業の進度を皆さんの表情やしぐさで決定します。出来るだけ双方向で授業を進め、確認しながら進度を決定していきたいのです。しかし、講義の場合は時間の関係もあって双方向で確認しながら行うことが困難です。つまり、リアクションが大きい学生が、授業の進度を決定するバロメータとなる訳です。リアクションの少ない学生に声をかけて、理解しているかの確認はしますが、それが出来るのはたまにです。でも、皆さんがついてこない授業をするのは嫌です。そのため、大きくうなずい
❖公務員の志望理由 「社会貢献ができる仕事をしたいと考えて公務員を志望しました」公務員志望の学生がよく言うことですが、なんでって思ってしまいます。また「利益を追求せずに世の中のことを考える仕事をしたいから公務員」という答えも???って感じです。そのような主張を聞くと「公務員=社会貢献を行う清い仕事」「民間=お金儲けをする汚い仕事」と言っているように聞こえてしまいます。 このように言ってくる学生に「君にとって公務員は社会貢献が目的で利益を追求していないの?」と聞くと「その通り」と答えてくれます。「企業が企業の利益を考えて事業を展開するのと同じように、国は国の利益を考えて施策を行い、市は市の利益を考えて施策を行うのではない?」と聞くと「少なくとも金儲けをしようとは考えない」と答えてくれたりします。また「例えば、車のメーカーが素晴らしい機能を持った車を売ることで人々の生活を良くすることを社会貢献
❖私の友人のThe営業の方の話 私の友人に少額の基本給+業績給という方がいます。The BtoCの営業という感じです。この方が先日憤慨していました。「〇〇さんの仕事のノルマが大変そう」このように言われたそうです。その方曰く「自分の仕事にはノルマは無い。やった分だけが給料になる仕事だ」とおっしゃっていました。確かに考えてみると業績給がやった分だけ入るわけですからノルマは無いですよね。 やらなければ給料にならない、やれば給料になる、このような仕組みで働いているわけでありそこにノルマは存在しない。この考え方になるほどと感じました。 ❖ノルマって何?? 何回かテーマとしてこのブログで出しましたが、今日はノルマについてもう少し深く考えてみます。ノルマを辞書で引くと「基準」特に個人や工場に与えられた仕事の基準量とあります。ちなみにロシア語です。シベリアに抑留されていた日本人が復員後に伝えた言葉だと言わ
❖「やりもせんに」という気持ちが成長を創る 「やりもせんに」本田技研の創始者本田宗一郎の口癖だったそうです。昭和の時代の言葉ですが、正解のある仕事がコンピュータに取って代わり、社内に残った単純作業はアウトソーシングされ、正社員が取り組む仕事は正解のないチャレンジングな精神が必要なものが中心になっている今の時代のためにある言葉だと思います。 私もこの言葉を心に刻みながら、いつも仕事に取り組んでいます。どうすれば、企業が欲しがる人財を輩出できるのだろう。あの手この手で学生にアプローチしているわけです。これは、私の職業が特殊なわけではありません。営業しかり、販売しかり、広報しかり、技術しかり、企画しかり...頭脳労働で給料をもらうためには挑戦し続けるしかないのです。 ❖テクニックやノウハウに走る学生の不幸 でも、「そんな役に立つかどうかわからないことやっても無駄だ」「どうすれば上手くいくかノウハ
❖利他の気持ちがオープンマインドを創る コミュニケーション能力の根幹にある素直さについては先日お話ししましたが、「受け入れる力=素直さ」だけではコミュニケーション能力があるとは言えません。自分から発信する「伝える力」も重要になります。受け入れる力を駆使することで相手のオープンマインドを引き出すことが伝える第一歩です。その上で伝えるために必要なことは「利他」(自分の利益ではなく他の利益、もしくは全体の利益)の精神です。 特に仕事をするうえではこの精神が必要です。仕事はチームで一つの目標に向かっていくことです。「チームを目標に向かわせたい」「チームの力を向上させたい」という気持ちで伝えていかないと誰の心にも響きません。伝える目的は他の人達を動かすことですから、目的を達成するためには他人の為を考え動くこと(利他)が重要になります。さらには、お客様など仕事で関わる全ての人や団体(ステークホルダー)
❖既得権益って何? この前ゼミで話をした既得権益について今日は語りたいと思います。既得権益とは過去の経緯において取得し、維持している、利益を伴う権利ことです。既得権益を守ろうとする団体を批判するニュースを見ると「その通り」と言いたくなります。既得権益って言葉に良い意味を感じる人は少ないと思いますが、皆さんはいかがでしょうか。なんか権力をふるって自分の利益のみ追求する人や、しがみついて自分の損を最小限に抑える人。既得権益のイメージってこのような感じかと思います。でも、ちょっと次の映像を見てください。 www.youtube.com 映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』予告編 「でもこの服は私達の血でできています」「私達の血で作ったものを誰にも来てほしくありません」この言葉を聞くと心が痛くなります。私達が普通に着ている洋服、途上国の人達が汗水たらして作り上げて
❖元気な「ハイ」は気持ち良いけど... 講義をする中で学生に「わかった?」と聞くと、多数の学生は元気に「ハイ!」と答えてくれます。このときにいつも私が言うセリフがあります。「ハイというのは素直じゃない!素直になれ!」です。講義中に何回も言っているので、最近はそのセリフに対してハッとした顔をしてくれますが、最初は「このおっちゃん何言っているんだ?」という顔をしていました。 私は素直を「受け入れること」と定義しています。もう少し細かく言うと「自分を受け入れること」「相手を受け入れること」「環境を受け入れること」の3つになります。もし、学生が「相手を受け入れること」を徹底した素直な人間だったとしたら「わかった?」という問いかけに対してどのように答えるでしょうか。受け入れる前提として相手を心からわかりたいと思う気持ちがわくはずです。とすると返しは確認になると思いませんか。「おっしゃったことは〇〇と
❖どんな組織で働きたい? 学生にどんな組織で働きたいかと聞くと、色々な答えが返ってきます。「給料の高い組織」「人間関係が良い組織」「楽しいことができる組織」…たしかにその通りです。でも、良い組織ってどんな組織なのでしょう。考える中で次の引用を学生に紹介しました。 「組織は、人間が、その強みよりずっと多く持っている弱みを消すことはできない。しかし組織は、人の弱みを意味のないものにすることができる。組織の動きは、個々の人の強みをレンガにして、協働の事業として組み上げることである」(経営者の条件 ピーター・ドラッカー) このように、各人の強みを最大限に活かすことができる組織は強みを最大限にすることができるため、利益も最大限になり給料も最大限になる。各人の強みを活かすことができるため、認め合い良い人間関係をつくることができる。各人の強みを仕事にすることができるので、楽しいことができる企業である。
❖学生が良く語るリーダーシップ 自己PRでリーダー経験を語る学生が良くいます。リーダー経験を語る学生によく「リーダー経験で成長したことを教えて」と聞いてみることがあります。「指導力がつきました」「皆を引っ張る力がつきました」「リーダーシップが身につきました」などと答える方が多くいます。リーダーシップと答えた学生に「君にとってのリーダーシップとは」と訊いてみると「指導力・引っ張る力」と答える方も多くいます。本当にリーダーシップは「指導力・引っ張る力」なのでしょうか。 また、そのPR内容を見ると「部全体のレベルアップを図ることが出来ました」「〇〇人の集客を達成しました」など成果を語る学生が多いです。「それは君の成果なの」と訊くと「リーダーとしての自分の成果」と答える方も多いです。チームの成果を自分の成果とする学生...このような学生にリーダーシップはあるでしょうか。 逆に「リーダー経験がないか
❖卒業生が遊びに来てくれると嬉しい 先日ある地方の国立大学の事務職員をしているゼミの卒業生が学校に遊びに来てくれました。ある研修でCCRC(継続介護付きリタイアメント・コミュニティ)のことを聞いたと話してくれました。CCRCとは仕事をリタイアした人が第二の人生を送る街のことであり、朝日新聞では下記のように解説されています。 「Continuing Care Retirement Community」の略。直訳すると「継続的なケア付きの高齢者たちの共同体」。仕事をリタイアした人が第二の人生を健康的に楽しむ街として米国から生まれた概念。元気なうちに地方に移住し、必要な時に医療と介護のケアを受けて住み続けることができる場所を指す。政府は昨年、有識者会議で「日本版CCRC」構想をまとめた。高齢者の地方移住を促すことで首都圏の人口集中の緩和と地方の活性化を目指す。(朝日新聞群馬県版2016.9.16
❖面接でのプレゼンテクニック満載の「映画の予告編」 毎年、この時期の面接対策の講義で、面接でのプレゼンテクニックの話をします。テクニックの話はあまり好きではないのですが、伝える力は伝えたいという気持ちを持つことと同じくらいに、伝えるテクニックも大切と考え少し紹介します。 まずは、次の2つの映像をご覧ください。 www.youtube.com www.youtube.com よく、秀逸な自己PRとして映画の予告編を学生に紹介しますが、この2つは紹介する中で私が最も好きなものととなります。1分程度の短い時間の中で、本編を見たいと心から思わせるこれらの動画と同じように自己PRできたら最高です。ルーキーズはSDS法・魔女の宅急便は時系列法というでプレゼンした例となります。SDS法・時系列法については後日解説するとして、本日は学生がやりがちなプレゼンと、なぜそれがいけないのかについておはなしします。
❖責任って「自分の事として一生懸命頑張ること」ではない... 自己PRなどの中に「責任感がある」という言葉を使う学生がいます。そのような学生に「責任感があるってどういうこと?」と聞くと、エピソードを話してくれたりします。その中には、責任感について話していないように聞こえる学生がいます。ある時その学生に「責任」の意味を聞いたら「自分のことと考えて一生懸命頑張ること」と答えてくれました。確かに中学校や高校で「自分事として行動する」ことを目的に、教員が責任感を持とうなどという場合もある気がします。 ❖責任を取るためには「成し遂げる」という結果が大切 でも、社会人としての責任感は違う気がします。責任とは「立場上、当然負わなければいけない任務や義務」であり、「成し遂げる」という結果が大切です。つまり、責任感とは「成功させる覚悟」のことだと私は思っています。責任が「負うべき義務」な訳ですから、それを感
❖ナンバーワンを探せ!!! さて、エントリーや企業説明会が解禁となり本格的な就活シーズンが始まりまりした。業界研究や企業研究、インターンシップなどを経て、企業選びも真っ盛りとなります。こんなシーズン学生から「企業の数が多すぎて何を目安に企業を選んだら良いか分かりません!」などとよく言われるのですが、確かにその気持ちわかります。本当に企業は沢山ありますよね。そのようなときに学生には「ナンバーワンを探せ」と話すようにしています。そして「そのナンバーワンは何でもいい」とも言います。どんなジャンルでも良いのでトップを張っている企業が入るべき企業です。別に大手企業である必要はありません。 例えば、皆さんは日本精機という企業をご存知でしょうか。自動車・バイクのメーターの国内最大手で世界でもトップシェアを誇る会社です。例えば、ジャムコという企業はどうでしょう。旅客機のギャレー(厨房)・ラバトリー(便所・
❖地方出身者の悩ましい問題 地方創生などが叫ばれる中、地方都市の学校で就職指導を行っていると、ちょっと悩ましい問題にぶつかります。高校を卒業して、進学の際に地方住みを選択した学生には3種類います。 まずは、地元好きで地元から出たくないという学生。次に、家族がその地方から出ていくことを許さないために、地方住みを選択した学生。最後は、自分の学力レベルと勘案して丁度よい学校がたまたま地元にあったため、なんとなく地元の学校に進学した学生。 このような学生たちに用意された就職には幾つかの選択肢があります。まずは、地元の一流と言われる企業。一概には言えませんが上場企業で考えてみると、筆者の働いている県にはJASDAQまで含めても38社しかありません。東京の1827社に比べると1/50です。また、自治体職員などの公務員もありますが、採用人数は限られています。その他、オンリーワンの技術を持つ中小企業も多数
❖人の気持ちを考えることは大事だけど... 自己PRで「私は人の気持ちを考えて行動することが出来ます」と言ってくる学生がいます。女子学生に多いのですが、この言葉を聞いた時、私はそこにいる学生すべてに質問します。「人の気持ちを考えて行動する人、手をあげて...」そうするとほとんどの学生が手をあげます。そうなんです。人の気持ちを考えて行動する行為は、ほとんどの学生が行っているのです。そのため「私は人の気持ちを考えて行動することが出来ます」というのを自己PRで使うのは得策ではありません。 でも、仕事上で人の気持ちを考えて行動することは重要です。場面場面で、お客様や上司・同僚・部下・取引先などの気持ちを考えた上で、その人に対し利益をもたらす行為をすることが仕事だからです。そのように仕事を続けていると「仕事で貢献できる人」という評価を受けます。人の気持ちを考えた先にある「他者に対して利益をもたらす行
❖働くってなんなんだろう?? 本日は働く意義について少し考えていきたいと考えています。私は働けることが幸せです。働いて誰かの為になることを考えると本当に嬉しいです。私がこのようになった背景には、ある出来事が関係しています。この出来事を通して働く意味を考えるようになりました。 ❖ちょっと身近な事例で考えてみた... 実を言うと、私の妻は障碍者です。20年前33歳の時に脳静脈奇形からくる脳出血で倒れました。脳出血で倒れた時には、しゃべることもできず、動くこともできずの状態でした。そこから、治療やリハビリを続け、6か月後には言語障害・数的能力の低下・右半身の運動能力の低下はあるものの、退院することが出来ました。その後6か月間リハビリを続けましたが、障碍は残りました。右半身の感覚が戻らず、自分の目で動きを見ないとどう動いているかわからない状態。電話だと家族にも通じない言語能力。その時、障碍者申請は
❖受け入れることについて再度考えてみる 「私は受け入れてるんだけど、彼が(彼女が)私を受け入れてくれないから上手くいかない」この言葉どこかおかしいと思いませんか。もし、彼を100パーセント受け入れたのであれば、彼が受け入れてないような態度であることも含め、受け入れているはずです。でも、「彼が受け入れてくれない」ということに言及することで受け入れるどころか、責任が彼に移っています。自分は悪くない、悪いのは受け入れてくれない彼だと考えています。 このブログの中で受け入れることが大切だと何回も言っていますが、結構、受け入れるって 難しいものです。どうしても相手のせいにしてしまったり、環境のせいにしてしまったり、自分のせいにしてしまったり… (「ポジティブに考えるために必要なたった一つのこと」参照) naotan200.hatenablog.com ❖アルバートエリスREBT理論 実はこの感情の仕
❖そうだよね...突然「仕事とは」って言われても困るよね... ある学生が「あなたにとって仕事とは?」という問いに対して、「社会貢献をすること」と答えていました。前にドラッカーの言葉を引用しながら「企業の目的は利益ではない」「利益は企業が企業の役割を果たす手段である」「企業の役割は社会の役に立つことである」という講義をしたのですが、その言葉が頭に残っていてくれたのでしょう。その学生に訊いてみました「社会貢献って何?」「あなたにとっての仕事が社会貢献なの?」「で...その社会貢献を真剣にしたいと思ってる?」そうすると頭を抱えて「ウムゥ.........」という感じでした。どうも実感がわかない様子です。 学生たちにはいつも「心から思えないことをエントリーシートに書くな」と言っているので、さらに悩んでいる様子です。「社会貢献」というフレーズに対して「あまり思ってないよね」と返してみました。図星だ
❖仕事って利他を行うこと... 学生からの企業とはという質問に対し「企業とは人に何かを与え幸せを創る組織のこと、その対価が売上げや利益となり企業を存続させる」と答えます。さらに仕事とはという質問に対しては「仕事とは人に何かを与え幸せを創る行為のこと、その対価が収入となり自分の生活を豊かにする」と答えています。 皆さんは「自らの利益を考えて、それを目的とした企業からものを買いたいと思うでしょうか」また「自らの利益を考えて、それを目的とした人からものを買いたいと思うでしょうか」多分、お客様のことを第一に考えて商品やサービスを提供してくれる組織や人から買いたいと思うのではないでしょうか。つまり、自分の利益を目的とする組織や人は、商品やサービスの提供者として、自らの首を絞めているのです。(もしくは人をだまそうとする詐欺...)利己的であれば長い目で見て信頼されません。お客様からの信頼を勝ち取れなけ
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