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パリ五輪
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飲む日焼け止めとは?春から夏になると、「飲む日焼け止め」を飲み出す患者さんが多くなります。 飲む日焼け止めとは、「フェーンブロック」や「ニュートロックスサン」という成分が配合された、飲むだけで日焼けを防止できるという健康食品です。 英語では「Sunscreen pills」と呼ばれ、20年程前からアメリカで販売され、話題になりました。当初は1~2種類しか製品がなかったのですが、今や検索すると沢山な商品が販売され、アフィリサイトでランキングもされています。 飲む日焼け止めの成分飲む日焼け止めの有効成分は「フェーンブロック」と「ニュートロックスサン」の2つに大別されます。 フェーンブロックフェーンブロックは、Polypodium Leucotomosというシダ植物から抽出された成分で、成分名は、Polypodium Leucotomosの日本名がダイオウウラボシのため、「ダイオウウラボシ抽出エ
ヘパリン類似物質油性クリーム「日医工」は、かつてはビーソフテン油性クリームという名称でした。製造元が日医工、販売元が持田製薬とのことで、ヘパリン類似物質油性クリーム「日医工」へ名称変更になっています。 ちなみに、先発品には「ヒルドイドゲル0.3%」というゲルタイプもあります。また、ジェネリックのビーソフテンには、ビーソフテンローションと内容成分が全く同一のスプレータイプがあります。成分は同じなのですが、名称を変更し、ヘパリン類似物質外用スプレー「日医工」という製品名になっています。ちょっとややこしいですね。 美容利用の問題 ヒルドイドとそのジェネリック医薬品が保険適用外になるという問題が過去に浮上しました。 原因は、美容サイトや雑誌などによって「高級美容クリームよりずっといい!」と紹介され、本来病気のために使用される医薬品であるにもかかわらず、大した症状もないのに保湿や「美容目的」で使用す
ヒアルロン酸の詳しい説明は他のサイトに譲りますが、ヒアルロン酸と聞くと「保水力があって肌にいいもの」というイメージを抱く人が多いのではないでしょうか? ヒアルロン酸はその保水力が注目されて、さまざまな化粧品に配合されているだけでなく、炎症を鎮める抗炎症作用があり、関節痛やテニス肘などの治療にも使われています。 変形性膝関節症やリウマチでは、関節の軟骨がすり減ったり破壊されて関節内に炎症が起こりますが、ヒアルロン酸を関節内に注射して、減少した関節液の粘度を高めて関節の動きをスムーズにし、炎症を鎮めて痛みを取り除きます。 また、ヒアルロン酸は軟骨自体の生成にも関与しており、ヒアルロン酸を関節内に注射することで、軟骨組織の弾性が回復することも報告されています。 ヒアルロン酸は体内では皮膚だけでなく、眼や筋肉などの組織、関節液、血液、リンパ液などにも広く分布しています。正常組織中のヒアルロン酸の分
化粧品の表示名称と化学名は異なっているため、少し覚えにくいかもしれません。 ビタミンC化粧品ビタミンCの局所投与(肌への塗布)は、抗酸化作用、光老化からの保護や紫外線ダメージの抑制、コラーゲンの産生促進、肌の炎症や色素沈着を防ぐ作用、シワの改善作用などが報告されています (20, 21)。 酸化とアスコルビン酸ラジカルビタミンCは非常に不安定な成分で、光や熱だけでなく、空気に触れるだけで簡単に酸化してしまいます。ビタミンCがすでに酸化して壊れている製品もあり、効果がないばかりか肌に悪い作用をもたらす可能性もあります。 ビタミンC水溶液は、通常は無色透明ですが、時間がたつと酸化されて黄色へ変色~茶褐色へ変色します。また、紫外線によってアスコルビン酸ラジカルが発生します (7)。 アスコルビン酸ラジカルは活性酸素として働くため、紫外線による肌のダメージを促したり、細胞膜を損傷したりして、肌に悪
化粧品によく使われる水溶性の保湿剤 手作り化粧水を作っている方の参考になる保湿成分・原料をいくつかピックアップしてご紹介します。 水溶性の保湿剤は化粧品のベース(基剤)となることが多く、特に化粧水の場合は水溶性の保湿剤と水がメインと言っても過言ではありません。 保湿剤の成分や配合量によって、化粧水のテクスチャー(使い心地)が変化します。 グリセリン 市販の化粧品の99%以上に配合されている最もメジャーな保湿剤です。ヤシ油やパーム油などの天然油脂を加水分解して作られる植物性のグリセリンがほとんどを占めています。 肌の常在菌である表皮ブドウ球菌は、皮脂を分解してグリセリンを作っているため、もともと誰の肌にも存在する成分です。そのため、グリセリンにアレルギー起こす方は滅多にいません。ただし、製造工程で微量の不純物が生じるため、グリセリンが肌に合わないという患者さんも稀に存在します。 化粧品用濃グ
ニキビ跡とニキビを治す石鹸なんてない ノンエー(NonA)というニキビ・ニキビ跡専用の石鹸を使っているが、ニキビが治らない。ノンエーは成分的にニキビに効果があるのかどうか記事にしてほしいというメールを患者さんからいただいたので、当ブログで分析してみます。(3ヶ月以上前にもらっていたメールでしたが、遅くなりました。) 以前ニキビ跡専用のリプロスキンという商品の広告の問題点と、ニキビ跡に効果がないことを「リプロスキンはニキビ跡に効果なし」という記事の中で書きましたが、大前提として、ニキビを治す・ニキビ跡を治す化粧品、薬用化粧品、医薬部外品は存在しません。 化粧品にはニキビへの効能効果がある成分は使用してはいけませんし、もし仮に使用していれば医薬品になります。ちなみに薬事法では化粧品で「ニキビ」という文言すら使うことができないように規制されています。 化粧品で「ニキビ」という文言が使えるのは洗顔
前回の「ニキビに抗菌剤・殺菌剤入り洗顔料は無意味」の記事で、抗菌剤入りの石けんなどは意味がなく有害であることを記述しました。 欧州では2015年にトリクロサンが使用禁止となり、今年(2016年)9月にFDAが19種類の殺菌剤入りの商品の販売停止を決定したわけですが、とっても遅れている我が国では、いまだに沢山の商品に使われています。 日本ではトリクロサンやトリクロカルバンが使われている商品が多いため、この2つがニュースになっていますが、今回FDAが販売禁止にした殺菌成分は以下のものになります。 FDAが販売禁止にした19種類の殺菌成分 1.クロフルカルバン Cloflucarban 2.フルオロサラン Fluorosalan 3.ヘキサクロロフェン Hexachlorophene 4.ヘキシルレゾルシノール Hexylresorcinol 5.ヨードを含む成分 Iodophors (Iodi
売上高が圧倒的上位の4社 昭和20年代から化粧品業界で1位を独走しているのが「資生堂」です。資生堂の2016年度連結売上高は、8500億になる予定で過去最高益になります。 業界2位はカネボウを買収した「花王」です。ビューディーケア事業の2015年度売上高は約6000億円です。カネボウの白斑問題で失速はあったものの、化粧品売上ではカネボウが1800億円を売り上げており、大きな存在になっています。 業界3位は傘下に高級化粧品アルビオンを持つ「コーセー」です。コーセーの2016年度連結売上高は、2600億になる予定で最高益となります。 業界4位は「ポーラ・オルビスホールディングス」です。ビューディーケア事業の2015年度売上高は約2000億円です、こちらも最高益を更新しています。 大手の化粧品メーカーが過去最高益を更新している理由の一つは、化粧品人口の伸びにあります。1980年代には、18歳~5
以前書いた「医師から見た馬プラセンタサプリ徹底比較」の記事で、市販されているほとんどの馬プラセンタサプリを分析し、比較検討しました。 少し内容は被りますが、今回はプラセンタサプリを選ぶ際の注意点と、日本生物製剤から新しく発売される「JBPプラセンタEQゼリー」について書きたいと思います。 プラセンタの配合量・抽出方法などに注意 プラセンタサプリは、配合量の表記に定めがなく、各社めちゃくちゃな広告を打っています。ネットを見れば見るほど、「消費者を騙す気満々だなあ・・」と呆れてしまいます。 基本的なこととして、プラセンタ=胎盤です。胎盤は臓器ですので、組織の集合、組織は細胞の集合です。 胎盤は固形ですから、そこからエキス(成分)を抽出する必要があります。抽出には「加水分解法」や「酵素分解法」、「分子分画法」などが用いられます。 詳しい抽出方法はこちらのサイトが詳しいため、興味がある方はご覧くだ
化粧品の表示名称と化学名は異なっているため、少し覚えにくいかもしれません。 ビタミンC化粧品 ビタミンCの局所投与(肌への塗布)は、抗酸化作用、光老化からの保護や紫外線ダメージの抑制、コラーゲンの産生促進、肌の炎症や色素沈着を防ぐ作用、シワの改善作用などが報告されています (20, 21)。 酸化とアスコルビン酸ラジカル ビタミンCは非常に不安定な成分で、光や熱だけでなく、空気に触れるだけで簡単に酸化してしまいます。ビタミンCがすでに酸化して壊れている製品もあり、効果がないばかりか肌に悪い作用をもたらす可能性もあります。 ビタミンC水溶液は、通常は無色透明ですが、時間がたつと酸化されて黄色へ変色~茶褐色へ変色します。また、紫外線によってアスコルビン酸ラジカルが発生します (7)。 アスコルビン酸ラジカルは活性酸素として働くため、紫外線による肌のダメージを促したり、細胞膜を損傷したりして、肌
色白の人はメラニン生成能力が低い シミにもいろいろタイプがあるのですが、紫外線の影響によって引き起こされる最も一般的なシミ、「日光黒子(にっこうこくし)=老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」について書きます。 年齢を重ねると、ほほやこめかみに大きなシミができてしまい、悩んでいませんか?実はこの悩み、若いときに透き通るような白い肌だった方に多くみられます。 もともとの肌の色は、メラニンの量で決まります。肌が白い人は、メラニンの生成能力が低いため、シミになりにくいのでは?と思われる方もいるかもしれません。しかし、実際には逆になります。 日光黒子の特徴とメカニズム 日光黒子(老人性色素斑)は、加齢とともに出現するシミです。老化の一種ですが、紫外線が重要な病因となります。早い方だと20歳台からみられ、残念ながら一度できてしまうと、自然に消えることは非常に稀です。 詳しいメカニズムについては医学
紫外線の種類美容に大敵な紫外線の種類を簡単におさらいします。 地表で問題になるのはUV-BとUV-Aの2つです。 紫外線は波長が短いほど人体に有害であり、 波長が長いほど地表に多く届くという特徴があります。 UV-A…315nm~400nmの波長です。UV-Bよりも波長が長いため、地表に届く紫外線の95%がUV-Aです。肌にシミやシワ、たるみなどの光老化を引き起こします。UV-B…280nm~315nmの波長です。地表に届く量は僅かですが、UV-Aよりも波長が短く、肌に強く作用します。屋外の日焼けでの肌の赤み・サンバーンは、主にUV-Bの影響です。結膜炎や皮膚癌を引き起こします。室内で日焼け止めは必要?室内には、どれくらいの紫外線が届くのでしょうか? 紫外線カット率UV-Bは、住宅に使用されている3mmの厚さの窓ガラスで99%が遮断されるため、室内にはほとんど届きません [1, 4]。 U
化粧品ジプシーの患者さん 「ジプシー」は遊牧民族のことです。「化粧品ジプシー」「コスメジプシー」とは、1つの化粧品を使い続けることができずに、お気に入りの化粧品を見つけるまで様々なメーカーや種類の化粧品を試し、探し続けている人のことを指します。化粧品ジプシーになる原因は、新しい美容成分を使った化粧品に目移りしてしまい「もっと肌を良くしたい!」という美への飽くなき探求心であったり、WEB情報やメーカーの広告に踊らされて「こっちの方が良さそう!」と目移りしてしまったり、アトピーやニキビで敏感肌のため、なかなか肌に合う化粧品が見つけられなかったりと、理由は様々です。 当院はニキビの専門治療を行っていることもあり、「市販品で肌に合う化粧品がなくて困っている。」という患者さんに調剤化粧品を処方してきました。できるだけ肌の負担を取り除くために、防腐剤フリーや、微量の化粧品を調剤しています(その代り、冷
酸化チタンか酸化亜鉛か 今回でいったん日焼け止め考察は最終回です(長かった・・)。酸化チタンか酸化亜鉛か、もしくは両方使うか迷いましたが、いろいろと試行錯誤して考えた結果、まず酸化チタンだけを使用することにしました。 酸化チタンは、微粒子化された原料の中では最も古くから使用実績があり、安全性が高い原料です。そして、UVB~UVAを遮蔽する能力が高く、単独で使用してもSPF30 PA++を出すことが可能です。また、酸化亜鉛は大なり小なり亜鉛イオンの溶出の問題があり、アレルギーを起こす人が稀にいますが、酸化チタンはほとんどイオン化せず、アレルギーが非常に起こりにくいという特徴があります。 紫外線の波長 と特徴 ここで、紫外線の波長と特徴をおさらいしておきます。 ●UVC : 100~280nm 最も人体に有害ですが、オゾン層に吸収されてほとんど地表に届きません。 ●UVB : 280~320n
黄体ホルモンのアンドロゲン活性は上の表の通りですが、各ピルに含まれている黄体ホルモン量や黄体ホルモン活性、女性ホルモン量でもニキビへの効果は変化します。 2147人のニキビ患者を対象した研究では、ドロスピレノン配合のピルが最も効果が高く、次いでノルゲスチメートとデソゲストレル配合のピル、最後にレボノルゲストレルとノルエチドロン配合のピルの効果が高かったという報告されています [9]。 当院で過去14年間に約4000人にホルモン治療を行いましたが、 当院で扱っているピル中では、スーシーが最もニキビに効果が高く、次いでヤスミン、マーベロン、ラベルフィーユの順になるため、前述の海外の報告とほぼ同一の結果です。 いつから効くの? ピルはいつからニキビに効果が出るのか心配な方も多いと思います。 シプロテロンとエチニルエストラジオール(ダイアン・スーシー)によるニキビ治療では、約6ヶ月で82.8%の患
プランセンタサプリメントは非常に人気がある商品のため、様々な会社がサプリメントを販売しています。ランキングサイトなどで各プラセンタサプリを比較していますが、ほとんどがステマサイトやアフェリエイトサイトなどの広告サイトで、高価で低用量のプラセンタサプリが1位になってたり、低品質のサプリメントが上位に来ていて、全く意味がありません。 昔はきちんとした情報サイトが多かったのですが、本当に世の中に広告サイトが増えて、重要な情報が埋もれてしまうようになってしまいました。ステマサイトやアフェリエイトサイトではないサイトを見つける方が大変な時代になりました。 本当に正しいプラセンタサプリの評価を 現在流通しているサプリを医師の目から見て、評価、分析していきたいと思います。製造方法から、原料の比較まで徹底的に書こうとも思ったのですが、非常に長くなるため、簡略化しています。 下記の価格は、2015年9月の時
EGF化粧品を比較するにあたって 医師から見た馬プラセンタサプリ比較で、市場に出ている馬プラセンタをおおよそ網羅して評価しましたが、現時点で市場に出ているEGF配合(再生因子配合)化粧品も評価してみたいと思います。 今回は化粧品に入ってる添加物、防腐剤、合成界面活性剤等は抜きにして、あくまで純粋に成長因子(再生因子)の力価(濃度、量)で評価しています。ランキング形式にはしていませんが、化粧品選びの一助になるかと思います。リンクは公式サイトがあるものは、公式、ないものや見つけられなかったものは、検索で上位に出てくる販売サイトのリンクを貼っています。 価格は税込で通常購入価格のみ考慮しています。送料、トライアル、定期購入は考慮していません。 ※なお、濃度、量、力価については推測も入っていますので、必ずしも正確性を保証するものではありません。再生因子の濃度や力価などの計算については、EGF(上皮
2020年1月31日をもってこちらのブログを閉鎖しました。ブログ内容ははリライトして少しずつHPへ移設中です。
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