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「年末、か……」 確定申告に向けて溜め込んでおいた未整理の伝票箱をそっと開け、そして閉め、私は新年を迎えるためのコラ画像(タイトル:門松と四季)を作りパソコンをシャットダウンした。仕事納めだ。となればあとは、あの店に行くしかない。 「大将、また久しぶりになっちゃった。席ある?」 「どうぞ、いらっしゃいませ。いつものお席ございますよ」 「ここは変わんないね。どう、最近調子は」 「相変わらずでございますねえ。景気のほうがアレでして、今年も仕入れは少なめとなっております。でも毎年のアレはちゃんとご用意ございますので」 「そりゃ嬉しいね。今年はなんか変わった趣向はあるの?」 「一寸気が早いですが、お正月も近いのでおせち仕立てにしてみました」 マグニフィセント・セブン 「やおいでございます」 「いきなりおせち設定を放棄した」 「やおいは森羅万象を包括する概念でございます。すなわち箸や器、いえ火や水の
今年はタフな一年だった。 良い事もあったが、それ以上にひどい事もたくさんあった。出会いも別れも多く、私は気付かぬうちに心身ともに消耗していた。こんな日は、久しぶりにあの店に行きたい。 「大将、久しぶり。どう、景気は」 「どうぞ、いらっしゃいませ。いや、見ての通りでして」 「あれっ、何だか設えがえらく寂しくなったね」 「今年は不景気で仕入れの数が減ってしまいまして。お恥ずかしいばかりです」 「まあどこも苦しいからねえ……なんだか雰囲気も去年とは変わった気がするけど」 「ええ、今年は安くても少しでも美味しいものを召し上がって頂こうと思いまして、配信を仕入れてみたんです」 「配信」 「これが存外にご好評頂いておりまして。今年のコースにも入れさしていただいとります」 「へえ、それじゃ今回もコースでお願いしようか」 「はい、コース一丁。ありがとうございます」 カンフー・パンダ3 「では早速ですがこち
「大晦日か……」 ギリギリのギリで仕事が納まった私は、パソコンの電源を落として夜の街に出た。2015年という一年もまた、あっけないほどの速さで過ぎ去りようとしている。こんな時はあの店に行くのが一番だろう。 「大将、どうも。開いててよかった」 「うちは年中無休ですから。どうぞ、いつものお席へ」 「不景気なのに頑張ってるね、大将も」 「こうして来てくださるお客さんがいますから。今日はどうしますか」 「年の瀬だから、やっぱりコースでお願いしようかな」 「はい、ではコース一丁。ありがとうございます」 マッドマックス 怒りのデス・ロード 「おっ、いきなりメインディッシュ? 今年のコースは趣向が違うね」 「今年は色んなネタが豊作だったんですよ。特にこちらは今年を象徴する一皿ということで、最初にお出しさせていただきました」 「今年を象徴ねえ。具体的にはどんな?」 「とりあえず召し上がってみてください」
「クリスマスか……」 仕事納めの目処がまったく立たないままやけくそ気味にパソコンをシャットダウンし、私はイルミネーションきらめく街を見つめた。こんな夜は、あの店に行くしかない。今年も一人で――。 「大将、やってる?」 「お久しぶりです。どうぞ、いつもの席ございますよ」 「いやあ、また随分ご無沙汰しちゃったね。大将どう、最近は」 「おかげ様で何とかやらせていただいてます。今日はどうしましょうか」 「じゃあ、おまかせで行こうかな。去年と同じコースで」 「はい、コースで。ありがとうございます」 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 「まずはこちらからどうぞ」 「おっ、アメコミだね……んっ。大将、これ何かの毛が入ってるんだけど」 「アライグマです。具です」 「なんかの枝も入ってる……」 「具です」 「すごい具だね?!」 「一見珍味ですが、味の方はちゃんとしてますんで」 「あ、ほんとだ。けっこう王道」
It’s A Man’s Man’s Man’s World オフィシャルサイト 親愛なる友へ 君がこれを読んでいるということは、私はもうこの世から居なくなっているのでしょうね。いや、居なくなったというのは少し違うかな。少なくとも君の知っている私ではなくなってしまっていると思います。 突然こんな手紙を送られて戸惑っている君の顔が目に浮かびます。でも、どうしてこんなことになったのか君にだけは説明しておきたかったのです。言い訳、もしくは懺悔と思ってくれてもかまいません。 順を追って話しましょう。あの日、私は友達に誘われて一本の映画を観に行きました。タイトルは『新しき世界』。韓国の映画です。友達は「一緒に観よう。君にぴったりの作品だ」と言いました。内容の分からないものを観るのは少し怖かったけれど、友達を信用していたので軽い気持ちで新宿に向かいました。そのとき初めて、この映画のポスターを見たのです
「クリスマスか……」 仕事納めの後せめてもの思い出にとマイケル・ベイのクソコラを作った私は、すきっ腹を抱え一人外に出た。こんな夜は、あの店に行くしかない。 「大将、やってる?」 「どうぞ、いつものお席開いてますよ」 「いやあ、今年はやたらと忙しくてさ。大将の顔見るのも久しぶりだね。さっき仕事納めはしてきたんだけど」 「お疲れ様です。じゃあ本日はコースなんていかがでしょうか」 「コース? この店、そんなのあるの」 「ええ、今年のお勧めを十品お任せでってものなんですが」 「じゃあそれにしようかな」 「はい、コース一丁。ありがとうございます」 恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム 「まずはこちらどうぞ」 「へえ、インド映画」 「最近じゃ『マサラ・ムービー』って言うらしいんですがね」 「……うん、辛い。辛いけど甘い。あと濃い」 「あちらさんは大体濃い味なんですが、これは特に濃いんですよ」 「おっ
大将、あるもんでちゃちゃっと。 オフィシャルサイト 急ぎの仕事を終えた深夜。疲れきった私はどうしても腹に何か入れたくなり、駄目元でいつもの店に寄ってみることにした。 「大将ごめん、もう火落としちゃった?」 「いえ、まだやってますよ」 「良かった。お任せするから適当に見繕ってくれる」 「お客さんは、ニコラス・ケイジは大丈夫でしたっけ」 「ケイジ? ああ、ぜんぜん大丈夫よ。むしろ好物」 「じゃニコケイにしましょうか。ちょうど新しいのが入ってるんですよ」 「へえ、ケイジの新物かあ」 「向こうじゃ一年前に公開されてるんですけどね。はい、『ゴーストライダー2』一丁」 ほどなくして出てきた小ぶりの丼の中身は、真っ赤に煮えたぎっていた。 「うわ、熱そうだなあ」 「見た目ほどではないんで、どうぞ召し上がってみてください」 おそるおそる箸をつける。 「あ、ほんとだ。わりとぬるい」 「サラサラいけますでしょ」
または私は如何にして限度額を心配するのを止めて宇宙最強を愛するようになったか Twitter経由でこのブログを見てくださっている方にはすでにお馴染みかとは思いますが、私が最も好きな映画俳優は、香港を代表するアクションスター、甄子丹(ドニー・イェン)さんです。つっても古参ファンとかではぜんぜんなくて、2011年に日本で『イップ・マン 葉問』が公開された時から本格的にハマった新参ファンの一人です。このブログ、基本的に今年観た映画の記録をつけていこうと思って始めたんですが、でもドニーさんの事はどうしても書きたくなっちゃったので、自己紹介も兼ねて気持ち悪いファンコールをしたためておこうと思います。まあ、「人を好きになるのって、どんな感じ?」という乙女千年クエスチョンへのアンサー例として参考にしていただいても宜しいですよ(気持ち悪い)。 わたくし香港映画はもともと大好きで、イップマン以前もドニーさん
日本の映画料金は高い! でも、実は安く観られる方法もたくさんあるんです。わたくしがよく行く都内の映画館を中心に、主な割引・会員サービスのまとめを作ってみました。随時追加! また、「こうするともっとおトクよ」なんてな情報も募集しております。レッツ気軽に映画館!(※記載の情報は個人調べなので、変更されている場合もあります。入会方法など詳しくは各映画館・グループの公式サイトでのご確認をお願いします)(毎月1日千円や夫婦50割、株主優待等は省いてます)(2015年4月8日更新) ◆複数の映画館で使える会員サービス◆ テアトルシネマグループ TCGメンバーズカード 個人的にいちばんオススメのサービスです。テアトルシネマグループ(都内だとテアトル新宿/銀座テアトルシネマ/ヒューマントラストシネマ有楽町/ヒューマントラストシネマ渋谷/シネ・リーブル池袋/キネカ大森)および角川シネマ全館で利用可能で、通常
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