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夏の料理
onoesan.hatenablog.com
いつもの夏は、家の中にいるのが自分と猫だけなら、扇風機を頼みの綱に汗をダラダラとかきながらゴロゴロしている。 それが今年は、猫の病気が本格的になってきた上に、猫の苦手な高湿度だから、否応なしに24時間当たり前にエアコンをつけっぱなしにしている。 こんな状況は生まれて初めてだ。 エアコンがどうにも苦手という人は多いけれど、私も御多分に洩れずエアコンが苦手だ。 ただ、苦手というか、個人で使うのを避けたいと思うのは、お金がかかるからと温暖化の一因だからだ。 加えて、エアコンなんてとんでもない贅沢であるという価値観の中で育ってきたから、なんだか1人で使うなんて申し訳ないような、堕落したような気すらして、それで使えなかった。 でもこうして使ってみれば、身体的には快適この上なく、今年はこの贅沢な家電の恩恵にズッポリと浴してしまった。 老眼鏡と同じだ。この快適さを知ったらもう引き返すのは容易じゃない。
おそらくあと数日、1番頑張れても余命1ヶ月でしょうという診察を受けたあの日から、今日で1ヶ月と10日あまり。 相変わらず、ヨダレを垂らして気持ちよさそうに寝ているか 網戸にとまった虫の観察か 猫缶が欲しいと頼んでいるか おかげさまで小康状態を保っている老猫、ソル。 ここに来て、慢性腸症と繊維反応性疾患に対する対策として与えてきた下痢を抑えるための高繊維食が、胃腸への負担にもなり始め、諸刃の剣のようになりつつあり、ゴハンの内容とタイミング、コントロールがますます難しくなってきた。 当の本人は、急性膵炎、膀胱結石に肥大型心筋症まで抱えているのに、暑い中、平常心で過ごしている。なんか、すごい。 先生には、利尿剤以外の薬はもう全てやめて良いし、下痢になろうが何を食べさせても良いと言われていたけれど、復調の兆しが見えてからは薬もゴハンも生きることを前提にやってきた。 今はとにかく、目指せ秋!だ。 エ
起き抜け、夜、それに薄暗いところ。 スマホや本が見にくくなってから数年は経っただろうか。 本日、とうとう老眼鏡を購入した。 購入に踏み切るまでには、 老眼鏡をかける自分のことが受け入れられない とか、 買うのに検査が必要だし、レンズやらフレーム選びやらでボチボチ時間がかかりそう とか、 なくても何とか生活できているのに、ひとたび手に入れてしまうと、それなしでは生きていけなくなってしまいそうでイヤだ とか、 お金がすごくかかったらショックが大きい とか、 そもそもメガネ屋さんに行くことが面倒くさい… など、特に一番最後のナマケモノ心があまりにも大きくて結構時間がかかった。 しかし、今日は行く気になった。 昨日セブンイレブンに行ったから。 セブンイレブンで、手に取った袋菓子の裏の成分表が腕を精一杯伸ばしても見えなかったから。 商品の裏側を前にして、さりげなく元の棚に戻し、遠くに立って初めて読め
中学2年生の息子の友達に、とても賢い子がいる。 勉強も運動もズバ抜けて優秀、ご両親ともに素晴らしい経歴を持つエリート、腹の立つことにイケメンで背が高くもある。 昨日はサッカーの練習が遅くなったので、息子と、その子を含む息子の同級生3人を車に乗せて家まで送り届けた。 車に4人の中学生が乗り込み、出発すると同時にその講義は始まったのだった。 テーマは「生活リズム」だった。 賢いお友達(以下、賢) 「ところでさ。みんな、夜は何時に寝てるの?」 他のみんな(以下、み) 「え〜?11時とか?10時半かなあ…」 (賢)「あー、それは良くないよ、遅すぎる。だから朝、起きれないんだよ。人間は太古から暗くなったら寝るように体が設計されてるんだから。」 (み)「え〜…だって、塾から帰ったらもう10時だし。無理だよ〜」 (賢)「塾の功罪、それはもう大人の責任ではあるね、そこは確かに今の僕たちにはどうにもならない
今住んでいる家に引っ越してきたのは、息子が3才の時だ。 以来、夏が来ると毎年、近所に住むテッちゃんのパパが、花火をやろうと広いご自宅の庭に誘ってくれるようになった。 誘っていただいた近所に住む3家族は、大量の花火、缶ビールや乾き物などを買い込んでお邪魔するのが、気づけばすっかり年中行事となっていった。 子供達は毎年大喜びで、大量に用意したはずの花火はあっという間になくなったし、花火が終わってしまってからも遊びに夢中でなかなか帰りたがらない。 お酒が入った大人たちも、その日だけは子供達の多少の夜更かしに目を瞑っていた。 コロナ禍の間は花火だけになったものの、毎年欠かさず行われたのだった。 異変が起きたのは去年のことだ。 久しぶりにビールやジュースを飲んだりしようと、テッちゃんのパパは張り切って、テーブルや椅子を用意してくれたし、たくさんの花火も買っておいてくれてあった。 けれど、ひと家族が不
雌の老猫は働いている。 そう言ってしまっても良いかもしれない。 日に1回、休みの日には多くて3回、1日の中で考えたらごく短い時間ではある。 短い時間であるが、主人の腕の中に有無を言わさず入れられている。 腕の中にいる時は、仕事だと割り切っているフシがある。 大人しく丸まり、ジッと耐えている。 ヒゲヅラでスリスリされても、ギュッと抱きしめられても、目は一点を凝視し、ぬいぐるみのように動かない。 同じ猫でも雄の老猫、ソルの方は、短毛で痩せている上、お子さま気質で我慢が効かない。 主人が抱くとウナギのようにスルリと逃げてしまう。 抱き心地も、長毛で丸い雌猫、ルナの方が圧倒的に良い。 中身は完璧に液体、スライムのようなタルタルな柔らかさ。 表面は触れるだけでオキシトシンが分泌されてしまうフワフワの毛。 そこにクリクリとした目や、まんまるのマズルがついている。 リモートの日は更に頻度が増えるから、疲
老猫ソルが、今日も朝っぱらから猫缶をグビグビと夢中で飲んでいる。 飲み物のように一気に食べては、「ハイハイ、まだまだ入るよ!おばちゃん、早く次の、持ってきて!」と立ち上がって得意のポーズで拝み倒してくる。 その姿を見ていると、おばちゃんは本当に、うっとりと幸せな気持ちになる。 元気で嬉しいよ。今日もほんとにありがとう。 心からそう思っている。 けれど。 緊張感が少しずつ薄れてきた、というのもまた真実なのだった。 よくもって1ヶ月、の1ヶ月はもう、次の木曜日にやってくる。 だが、ここ10日近くは本当にいつもと変わらない。 主人などは、前より元気になった気がする…とまで言っている。 一方の私はソルの夜中の急変が心配で、診断が出て以来ずっとお酒を飲まずにいる。 お酒のない生活にすっかり慣れたと思っていたけれど、不意に、表面に冷たい汗をかいた生ビールのジョッキをありありと想像してしまった。 いや、
息子が珍しく塾の宿題をしている。 息子が勉強をしている姿はめったに見られないので、見かけると胸を打たれる。 ほんの少しでも物音を立てた瞬間に、繊細なやる気は線香花火のようにポトンとこぼれ落ちて消えてしまう。 だから本当は一度近くで見てみたいけれど、気づかれないようにそっとしている。 洗濯物を干す時、ベランダから息子の部屋を盗み見てジーンとしていたら、珍しく息子が私を呼んだ。 ものすごく久しぶりに、わからない問題があるから教えて欲しいと言う。 たまに聞かれることがあっても、英語は「自分で調べろ」、国語は「大きな声で読んでみろ」、数学は「わからないから聞くな」と毎回言っていたら、そのうち何も聞かれなくなった。 いったい何を教えて欲しいのだろうと思ったら数学だった。 数学はわからないと言ってるのに…と、イライラした。 しかし、ちょっとくらいは考えてみなよ、となぜか上から目線で食い下がられた。 木
他の人のブログで、やたらと見かける眉毛の太い人たちのイラスト。 あのイラストは一体なんなのだろう。 あまりにもよく見かけるのでとても気になっている。 それに、よく見かけるだけではない。 その記事のためにわざわざ描かれたとしか思えない。 記事の内容が、そのままイラストとして見事に表現されている。 記事のためにわざわざ描いてくれる人が、はてなブログにいるのだろうか。 それともこのイラストは、まるで"お題"のように、はてなブログのどこかに載っていて、イラストに沿った記事を書いてみよう、ということなのだろうか。 そう思って、"テーマ"を探したときのようにパソコンをひらいて探してみたけれどわからなかった。 そのうち飽きてYouTubeを見ていたら、やっぱり眉毛の太い人のイラストが出てくる。 はてなブログだけのことではないようだった。 このイラストばかりなのは一体なぜなのだろう。 スターもそう、ブック
先月の10日に行った動物病院で、肥大型心筋症で既に肺に水も溜まっているため、余命はもってあと1ヶ月と言われてしまった老猫ソル。 幸いこの一週間は、昼夜問わずの嘔吐と下痢は相変わらずだったけれど、割と元気にしていてくれた。 特に食べることに対するガッツは相変わらずで、先々週末はすっかり衰弱した様子だったのに、起き上がるのと同時にまたガツガツと食べるようになった。 彼には本当に、何度も驚かされている。 しばらくの間は、ソルが立ち上がろうとすると、今はそんなことに体力使わなくて良いから…とヨボヨボの体を慌てて支えて、すぐに猫缶をあげていた。 しかし数日も経つとすっかり以前のペースになり、とにかく目が合ったらすかさず立ち上がるようになったし、目を合わさないように背中を向けていると、背中をチョイチョイと前脚で押し、こちらの振り向きざまに立ち上がるようになってしまった。 そのたびにあげていたらキリがな
少し前に、脱力生活くらぶさんの出産の記事を読ませて頂いた。 あまりにもパンチの効いた内容に、ヒーッ痛い痛い助けて〜!ハラキリノーノーね、私は子供は絶対に産まないぞ(もう産めないけどね)と固く心に誓った。 datsuryokuseikatsu.hatenablog.com そして昨日、育児猫さんの出産時の痛みについての記事を読ませて頂いた。 こちらもまた、軽い気持ちで読むとヒーヒー言ってしまうことになる、絶妙な例えによる出産の痛みに関する指南書といった感じだった。 www.ikujineko.com 一気に読んでドッと疲れたので、立ち上がってお茶を取りに冷蔵庫に向かった。 「あー、痛い痛い…出産はホラーだね。ホラー、苦手なんだからもう。そういや昔おかーさんも、産んだ後は街で見かけるフツーのおばさんたちがみんな偉大に見えたわよって言ってたっけな。しかし女の人って大変なんだな〜」 などと思いなが
実家に住む姉が、何度目かの断捨離をした。 先週、 「いらない漫画を持っていってもらうから、テキトーに処分しちゃって。」 と、LINEに姉からのメッセージが入っていた。 義兄が、近くに来るついでに持って来てくれるという。 姉は家の片付けをして処分したい本が出ると、 「読みたいのがあればあげるよ。あとは処分して。」 と、いつもドサドサとくれる。 今回はそれの漫画バージョンらしい。 ちょうど夏休みに入ったところであるし、姉自身の漫画は前回の断捨離で大量に処分したばかりなので、てっきり甥っ子が読んでいた漫画をウチの息子にどう?ということなのだろうなと思っていた。 そして週末。 ちょうど両手に抱えられるサイズのコンテナ3つに入った数百冊の漫画が我が家に運び込まれたのだった。 和室に運び込まれたままの状態だったのを、昨日になって中身を確認し、少なからずショックを受けた。 ショックなのは主にここ↓ 「お
信じられないくらい寝た。 昨日は日中もうつらうつらしたりしていたのに夕食後もまた寝た。そして夜もきっちり寝て、朝起きてもまだ眠い。 老猫の体調が悪くなってから、夜間救急もあり得るだろうとアルコールをずっと控えている。 今思えば、昨夜はその腹いせをしてやろうと思ってしまったのかもしれない。 マグロをたくさん頂いたから、冷静に考えたら引くくらいの量のゴハンを丼に盛り、そこにトロロをかけて、その上に信じられないくらいの量のマグロを切って乗せた。 見た目は、量を売りにしている定食屋さんよりはひどい。 それをガツガツと食べた。他の家族も私にならって無言でガツガツと食べて、みんなあっという間に食べ終わった。 主人が無言ですべての洗い物をしているあいだ、邪魔をしないように寝たふりをしたら、本当に寝てしまった。 目が覚めたら50を過ぎた体はひどい胃もたれに襲われて悲しくなった。 でもこんな悲しみなんてソル
もしも私と同じくらい庶民で、似たような金銭感覚を持つ友人たちに我が家の家計を赤裸々に打ち明けたら、きっと全員、その場で石化してしまうだろう。 2匹の老猫と暮らすために、我が家が月々いくら支出しているか。 ショックでお茶をこぼしてしまう子が続出するだろうから「申し訳ないけどカップを置いて、落ち着いて聞いて欲しいのだけど…」という枕詞は絶対に必要だし、そうして話してみたところで信じてもらえないかもしれない。 姉ならきっと、ソル(オス猫15才)が姉一家の苗字を名乗る飼い猫であったことなど完全に頭からすっとばして、なにやってんの?早く目を覚ましなよ!と言うだろう。 エミちゃんだったら、猫のくせに生意気だと、ソルとルナの頭を小突きに来るかもしれない。 onoesan.hatenablog.com 金銭感覚と実際の出費とのギャップによる、心の葛藤は続く。 そうした経緯で、ウナヒコが産まれた。 ウナヒコ
お話を聞くときは相手の目を見て、真剣な顔つきができる老猫ソル(15才)。 その姿は、保育園でイタズラをして怒られる時の男の子たちととてもよく似ている、と思っていた。 こちらをマジマジと見ているけれど、頭の中ではまったく別のことを考えている、もしくはボーッとしている、と。 しかし、ちゃんと聞いていてくれていたのかもしれない。 「高い猫缶、いくらでも食べていいから。」 泣きながら伝えたあの時。 「…ふぅん。いいんだ!」 そう思ったのかもしれない。 今、高級猫缶をガツガツ食べている。 余命は、数日から1ヶ月くらい、という先生のお話だった。 1ヶ月コースの方を選んだのかもしれない。 バリバリと爪を研ぐ姿も ちょーだいちょーだいをする姿も 二度と見られない、見られるわけがなかった。 …はずなんだけど、今朝はどちらもしていた。 極端に激しい嗜好性と疾患のために、カリカリは常に小さな皿に少しずつ、数種類
ルナ(メス猫15才)の右の前脚が少し痛そうなのが気になって病院に連れて行こうと思った矢先、彼女が起き上がった後の床を見たら水たまりができていた。 しれっと食事を始めた彼女の元へ行くと、毛が濡れている。 15年間一緒に暮らしていて初めてのお漏らしだった。 ちょうど、ソル(オス猫15才)の薬も終わったところだったので、2匹を連れて病院に行った。 いつもなら、2匹一緒に連れていく時というのは、あくまで主役はソル。 ルナの方は、定期検診という名目で甲状腺の薬をもらいに行くだけだ。 だから診察室に入ると先ずはルナをケージから出す。 先生がチャッチャと診てすぐにケージに戻して終了。 で、主役のソルをじっくりと。 ケージから出されたソルは、先生にもスタッフの皆さまからもたくさん撫でられて満足そうにゴロゴロいう。 ところが今回は立場が逆だった。 ケージから先に出されたソルは、体重が1キロ増えたことを確認し
予兆は一昨年前からあり、キクラゲとの悲痛な決別も、今思えば続くキュウリへの伏線だったのかもしれない。 onoesan.hatenablog.com onoesan.hatenablog.com 自分の食人生において、主役ではないけれど稀代の名バイプレーヤーとして、長年どんな場面でもさりげない存在感を放っていた。 気軽で親しみやすく、楽な気持ちで付き合えていたから、別れなんて想像したこともなかった。 長い間ずっと、意識すらしないほど当たり前に、好きだった。 でも昨日、はっきりとわかった。 これ以降、親密な関係を続けていくことはできない。 この思いはここで終わりにしなければいけない。 心は少しも変わっていないのに、体が拒否している。 こんなに好きなのに。 さよなら、キュウリ。 先週、家庭菜園をされているご近所のサキコさんから、今年初の採れたてのキュウリを頂いた。 みずみずしくて、 「さあ、今す
少し前から右の前脚が痛むようで、びっこをひくようになったルナ(雌猫15才)。 ああ痛そうだなと思って見ていると、目が合う。 目が合うと、 「なに?いつもどおりなんだけど?フツーに歩いてるけど?見るのやめてくれる?フン!」 と、その瞬間からシャキシャキとかっこよく歩く。 ルナはいつだってそうなのだ。 急性腎不全になった時もそうだった。 石油ストーブにあたる私のそばに突然ヨロヨロと来て、そのまま何も言わずに(猫だから言わないのだけれど)パッタリ倒れた。 目も合わせてくれなかった。 「痛くて気絶したように見えてるかもだけど、フツーに寝てるだけなんだから…ね。フン!」 という感じだった。 動物病院で、ルナの「おかあさん」と呼ばれることにずっと違和感があった。 私はルナのお母さんじゃない気がする。 ところがソル(雄猫15才)を連れて行く時には、その呼称になんの不自然さも感じない。 素直にソルのお母さ
「言うたら、なんや軽くフラれた気分やで。」 関西出身の友達がそう言うのを、軽く聞き流していた。 このことか。 確かにまるでフラれた時のような気持ちになった。 面談のために中学校に向かう途中で、帰宅途中のムスコとすれ違った。 友達と楽しそうに歩く彼と私の距離が、20メートルあたりまで詰まったところで、一瞬、確実に目が合った。 にも関わらず、そのまますれ違った。 友だちと楽しそうに談笑しながら遠ざかっていく。 ほんの3年、いや2年前には考えられないことが起きた。 「おー。あれ、おまえんちのかあちゃんじゃね?」 「あ!ほんとだ!おまえんちのかあちゃんだ。こっち来るぞ!」 「えー!?あ!ほんとだ、おかあさんだ!!なになに?なんでこんなとこ歩いてんの?どこ行くの?何時に帰ってくる?ランドセル置いてアイス食べたら、友だちと公園遊びに行っても良い?」 ムスコだけではない。 ムスコの友だちもワラワラと寄っ
パソコンでブログを書くにあたり、相変わらず迷走が続いている。 ときどき、時間潰して何やってんだろ…と思う。 でも最近、人生で起きることはもしかしたら全部必然なのかもしれない、などと考えてしまうような気づきがあったので、今こうしてこんなに苦手だと思うことをやっているのもまた、気づいてないだけで何かしらの必然があるのかもしれない、などと思ったりする。 何より、訳がわからないパソコンと格闘すればするほど世間の人たちに対するリスペクトは高まる一方だ。 そのように他人をリスペクトするというのはとても幸せで豊かなことだから、私はこの無意味に思える時間を使ってますます幸せに生きようとしているのかもしれないのだった。 とにかく、苦手意識に老眼も相まって、何をするにも異様に時間がかかっている(老眼鏡を今週買ったら、もう一度"今週のお題"を書こう)。 一般的な人たちの、スピード感溢れる時間感覚とはまるでかけ離
この1週間ずっと気持ちが奮わなかったのは、梅雨の天気のせいかもしれないし、思いがけないところから予想もできない敵意を向けられて、それを体力気力が落ちていたためにうまく避けられず、うかつにも真正面から受け止めてしまったせいかもしれない。 けれど何より、すべてひっくるめた最大の原因は"夜勤"による睡眠不足だ。ああ今日は昼寝ができて最高!!ネコたちも2倍は可愛く見える。 この1週間というもの、老猫ソルは、食べる時間の工夫も吐き気どめを飲むタイミングの調整もむなしく、深夜の1時30分台に嘔吐を始めることを日課にしていた。 毎晩、それはすばらしく正確に、時計が深夜1時半をまわった頃にスタートする。 派手に吐く音で眼を覚ますと、それがいつだって判で押したように正確にその時間だったから、7日目の昨日は少しワクワクと時間を確認してしまった。1時32分だった。すごい! この時点でベッドに再び戻ることは諦め、
姪からもらったノートパソコンに、涼子という名前を付けた。 涼子を見たら、息子もきっと欲しがるだろう。 そう思った私は、これまで涼子の存在を息子にひた隠しにしてきたのだった。 しかしもう限界、いつまでも隠してはおけない。そこでとうとう涼子を隠さずに、リビングに置いたまま寝ることにした。 onoesan.hatenablog.com 翌朝。 起きてきた息子は涼子にまったく気づかなかった。 朝に弱い彼は、今日もまた、一体何がそんなに気に食わないのか、朝が来たことがそんなに許せなかったのか、安定の機嫌の悪さである。 何を話しかけても感じの悪い「反抗期」の息子のイケスカナイ態度に、「更年期」の私の方も到底我慢がきかない。 リビングの空気は瞬く間に凍りつき、戦いのゴングが朝っぱらから鳴ってしまったのだった。 戦いというか、言わば先に話しかけた方が負けというゲームである。 主人は今回、参加せずに中立の立
ここ1ヶ月くらい、大好きで愛読しているブロガーさんたちからブックマークやコメントを頂いたり、記事に書いて頂いたりということが思いがけず立て続けに起きて、なんだか逆にすっかり意識してしまい、緊張して何を書いたら良いのかさっぱりわからなくなってしまった。 初心者の筆は、無駄にパッタリと止まった。 パッタリ止まったのにはもう一つ理由がある。 記事はできるだけパソコンで書こう。 そう決めてしまったからだ。 もっとパソコンで書くことに慣れていかないと、記事のカテゴリー表示という最大の目的は果たせたものの、憧れのポチれポチれボタンには到底たどりつけない。 ポチれポチれボタンを記事に貼り付けることに成功したら、きっと、カードタイプの過去記事を初めて貼りつけられた時の何倍も嬉しいだろう。 目指せポチれポチれボタン!なのである。 onoesan.hatenablog.com そう言えば、せっかく覚えた"タグ
初めてパソコンでブログを書いてから、本日3回目の挑戦になる。 抜本的な息子対策が進まない中、30分の隙間時間(息子の不在時間)を獲得した。 短い時間ながら、今日も何か、一歩でも前に進めた実感が欲しいのだった。 2回目にパソコンをひらいた時には、テーマを変更したはずなのに何も変わらなかった。 あー、やっぱりムリ!やっぱりコレ(パソコン)、息子にくれちまうか…という思いがよぎったのだった。 しかし今日も絶賛反抗期中の彼が、 「ご飯何時にできるの?あと何分?正確な時間が欲しいんだけど」 などとふざけたことを言ってきたのを思い出し、この欲しがりな男にパソコンまでくれてやることは決してすまい、と改めて頑張ることを誓ったのだった。 そうして再度説明をよく見てみたところ、これはもう本当に申し訳ないことだった。 それはそれは親切丁寧、超初心者でも見逃すことがないようにと、そこかしこ、これでもかというくらい
一昨日、初めてパソコンでブログを書いたらアクセス数が急に跳ね上がった。 考えられる理由は3つ。この3つを同時にやったから。 ・パソコンで書いた。 ・グーグルサーチコンソールというのを設定した。 ・ハッシュタグを付けた。 一体どれが影響したのだろう。 パソコンで書いたから?いやいやこれは関係ないだろうよ。 だからといって、あんな、ハッシュタグをひとつ付けただけでそんなに簡単にUPするんだろうか。 ということはグーグルサーチコンソール? まあ超初心者に正解がわかるわけもない。 すぐ元に戻ると思うけれど、昨日はちょっとビクついたのだった。 というのも、私のブログを見てくださる方というのは、私もその方のブログを見せていただいている方だ。 9割以上はそうで、あとは、ちょっと覗いてご挨拶にとスターを付けて行ってくださった方。 だからアクセス数とスターを付けてくださった人の数は、毎回ほぼ同じなのである。
今、パソコンで初めてブログを書いている。 とても緊張している。 そして、マウスがないのだけれど、やっぱりマウスが欲しいなと思っている。 パソコンがやって来てから早一週間。 onoesan.hatenablog.com 思わず声を上げてしまった。 なんということでしょう! 過去記事が他の人たちのブログのように、かっこよく貼りついた! びっくり。ボタン一つで三歩くらい、一気に前に進んでしまった。 えー。なんか、立派に見えるんだけどコレ・・・。うっとり。 やっぱりまだ息子に見つかるわけにはいかない。まだこれで色々遊んでみたい。 それにしても。 中学生の息子の目を盗むことがこんなに難しいとは思ってもみなかった。 彼がまだアンパンチを繰り出していた頃、どうしてもチキンラーメンが食べたくなって台所の隅に隠れてコソコソと食べた時のことを思い出す。 当時のようにマークされているわけではない。 こちらに注意
魅惑の香りがするネコ缶を食べたい一心で、死の淵から這い上がった老猫ソルは、この半月で2.6キロから3.2キロにまで増量したことが判明した。 抗生剤のおかげで膀胱炎も治まったようである。 先生は、診察台の上にいる馴染みの古株患者を見つめ、 「うん、いいですね…うん、うん、いいですね、いいですね…」 と、何度も頷きながら触診した。 完治の難しい病気をいくつも抱えている状態だから、近いうちに大きく急変することは避けられないし、それは今夜かもしれない。 しかし今は、美味しいものを食べてグースカ寝て、腹が減ったらデカい声で呼ぶ。 なんていうか、患者の鏡だ。 これっぽっちも思い煩わない。先行きを悲観したりしない。機嫌も悪くならなければ愚痴もこぼさない。 今彼がするべき最善のことを、不満もない様子でしている。 (まあ、いつもと同じことをしている。要するに寝ている。) シンプルって素晴らしい。シンプルは強
家に着き、玄関に向かうアプローチを歩いていると、騒々しい足音が向かってくるのが聞こえる。 ドタドタドタと、男の子のような。 猫ってさ、そんなに音を立てて歩かないものだと思っていたよ。 実際、15年間いっしょに暮らしてきたルナの足音なんて聞いたこともない。 玄関を開けると、もうこの体勢で待っている。 まったく。おねだりする時は可愛い。 あんたさ、病院で先生に、あとはもう見守るしかありませんって言われてからまだ半月だよ?何考えてんの? ブツブツ文句を言う私の目をじっと見つめながら廊下を並んで歩く。 キッチンまで来ると、おっかぁ!おっかぁ!(ハラヘッタ!)と騒ぎまくる。 この声で、うっかり振り返って目が合ってしまったら最後、すかさずまた拝まれる。 おっかぁ!おっかぁ!から、ほんぎゃぁ〜!ほんぎゃぁ〜!に変わる頃、耐えられなくなって猫缶の準備を始める。 皿を出したらようやく静寂が訪れる。 やっと静
ひどい寝不足になってしまった。 体力の衰えた人間にとって睡眠は一番、ほんっとーに一番大切なことなんだと身に沁みたのだった。 睡眠による復活能力が年々衰えている以上、一定量の睡眠をとることは、身だしなみなんかよりずっとずっと大事なことだと深く反省することをしてしまった。 車で走行中に、落ち度が(そんなに)ない他人に当たる(物理的にではありません)という最低最悪の振る舞いをしたのである。 片道2車線の大通りの左車線を走行中に、前を走っていたバスがバス停に停車したので、スピードを少し上げて車線変更した。 そうしたところ、右車線の、本当にちょうどスッポリとバスに隠れてしまっていた位置に、右折しようと停車している車がいたのだった。 あやうくぶつかるところだった。 トランクに積んでいた荷物はすべて倒れて中身がぶちまけられた。 幸い心臓は止まらなかったけれど10本くらい白髪になったと思う。せめて白髪の言
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