財布ほど四六時中、身に付けているものはない。例えば朝7時に家を出てから、夜10時に帰宅するとして約15時間。男性の場合、財布は常にズボンや胸のポケットの中にあって、実際に使うのはわずかな時間。それなのに携帯時の快適性を追求した財布はこれまでなく、カードや領収書を溜め込んで分厚くなった財布を当然のようにズボンのポケットに突っ込んでいたのではないか。そんな財布のあり方に一石を投じたのがアブラサスの「薄い財布」と「小さい財布」。この画期的な財布を開発したバリューイノベーションの南和繁社長(35)は、「分厚い財布をお尻のポケットに入れていると座った時に不快な上、せっかくいいスーツを着てもシルエットが崩れたりと見栄えも悪い。それが嫌で薄い財布を探したのですが、納得のいくものがなかったので自分で作ってしまいました」と話す。 スーツの胸ポケットにもさりげなく収まる「薄い財布」 ズボンの前ポケットに入れて