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イギリスを旅行するからガイドブックを紹介して ー と頼まれたら、迷わずこの本をお薦めしましょう。 山田耕太著 『ダラム便り』 (すぐ書房) 新潟県の敬和学園大学人文学部共生社会学科で教鞭を 取られる著者が、1981年からイングランド北東部の 名門大学、ダラム大学神学部の博士課程に在学した時の 留学記です。 1985年に出版されてから20年を過ぎていますが、 著者の博識と洞察はいささかも色褪せていません。 私自身、何度この本を読み返したでしょうか。 そして、留学先をイギリスにすることを決定的にした本でも あります。 数多の洞察に溢れた本ですが、とりわけ留学前から今日に 至るまで、日本の教会をめぐって私自身の問題意識となり 続けているのが、4章(第6便)の《日本のキリスト教ー「 カトリシズムのない世界」》です。少し紹介します。 『イギリスから見ると、日本のキリスト教を一言にして表現するなら
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