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sonagionmonday.hateblo.jp
映画「そばかす」の舞台挨拶の様子。壇上には主演の三浦透子。 ホリデー・シーズンだ。Netflixを開くと、男女らしきふたりがにこやかに並び立つ、赤と白と緑のサムネイルばかりが目に飛び込んでくる。そのまま放っておくと勝手に予告が再生されるが、誰かと別れた旅行先でまた誰かと出会うだの、クリスマスまでに彼氏を作らないと死ぬだの、だいたいがそんな感じだ。 恋愛をしないと、意地を張っているとみなされる。モテないことの言い訳だと言われる。淋しいやつだと見下される。ロマンチックイデオロギーが猛威をふるう、恋愛をしない人間がどこか肩身が狭い季節である。 そのようなドラマや映画が視界に溢れてうんざりするのが例年の12月なのだが、今年の私は違う。今年の私には『そばかす』がある。この世にあの映画がある。【私たち】を語る作品がある。そう思うと、なんだか気が楽なのだ。 2022年12月16日、三浦透子主演の映画『そ
結構、嘘をつく方だ。 私は「子どもらしくしなさい、可愛げのない」と「わがまま言わないの、子どもじゃないんだから」という言葉で日々私を都合よく縛る母に育てられたので、子どもの頃から彼女の機嫌を損ねないことに必死だった。そんな母に父は何も言わない。母はなにか大きな転機があると「お父さんに訊いて」と父に責任を丸投げにし、そして父も「お母さんに訊いて」というような家庭だった。 だから子どもの頃から、両親を気持ちよく『接待』するような嘘をつきまくった。ギリギリ裏を取られないような、許されるような、ありとあらゆる嘘をついたと思う。私はそういう人間だ。ツイッターでは素直なことを書いているけれど、日常生活で差別的な言論にぶち当たっても、いまだに咄嗟に取るのは自分を守るために『笑顔になる』という防衛策であることが多い。そして布団や湯船の中で自己嫌悪に陥るお決まりコース。今もそうやって嘘をつき続けている。 自
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