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平成29年6月1日 産経新聞 正論欄より 評論家・西尾幹二 北朝鮮情勢は緊迫の度合いを高めている。にらみ合いの歯車が一寸でも狂えば周辺諸国に大惨事を招きかねない。悲劇を避けるには外交的解決しかないと、近頃、米国は次第に消極的になっている。日本の安全保障よりも、自国に届かないミサイルの開発を凍結させれば北と妥協する可能性が、日々濃くなっているといえまいか。 今も昔も日本政府は米国頼み以外の知恵を出したことはない。政府にも分からない問題は考えないことにしてしまうのが、わが国民の常である。が、政府は思考停止でよいのか。軍事的恐怖の実相を明らかにし、万一に備えた有効な具体策や日本独自の政治的対策を示す義務があるのではないか。 ≪≪≪防衛を固定化する断念宣言だ≫≫≫ そんな中、声高らかに宣言されたのが安倍晋三首相の憲法9条改正発言である。しかしこれは極東の今の現実からほど遠い不思議な内容なのだ。周知
『月刊正論』7月号より 力石幸一 世界史の大転換はなぜ起きた 大航海時代という世界史における巨大な転換がなぜ起きたのか。なぜヴァスコ・ダ・ガマはアフリカの西海岸周りでインドへ向かう航路の発見という冒険に乗り出していったのだろうか。そこには大きな謎がある。 イスラムによって不自由になった地中海を経由せずにアジアとの交易ルートを取り不自由にな地中海を経由せずにアジアとの交易ルートを取りり戻したいという経済動機を主因とするのが通説である。しかし本書はヨーロッパの精神状況にその原因を求める。「もっと大きくて重大な動機として信仰の試練があったのではないか」というのだ。ここに本書の中核的テーマがある。 当時のヨーロッパは世界の辺境にすぎなかった。キリスト教徒たちは世界の終末が近いと感じ逼塞した心理状態にあった。その中心にあったのが、「千年王国論」だった。 千年王国論には、三つの型があるという。前千年王
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