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朝の9時に姉からメールが来た。“母親の意識が無くなって救急車を呼んだ。まだどこへ運ばれるかわからん” 母親は20年前ぐらいにはじめて脳出血して左半身が麻痺してから現在まで、何度か脳出血を繰り返し、だんだん喉がうまく使えなくなっていた。いろんな色のサーティーワンが溶けた後みたいな飯しか食べれなくなったり、喋りが聞き取りにくくなったりしたが、風呂上がりに全裸で近づき、近くで急に屁をすると、狂ったように笑っていたので脳の下ネタに反応する下頭葉のハードルは下がりきっていたが頭はしっかりしていた。 数時間後また姉からメールがきた。“今、病院から帰ってきた。母親はICUにいる。重症小脳出血で出血範囲が広いので、手術できない。自発呼吸がほとんどできないので、酸素吸入して延命している。いつまでもつかわからない。今日にもヤバい。面会したが、目が開けられんし、話しかけても反応はほとんどない。” 20年前にはじ
夜勤へ行くために夜9時ごろ起きると携帯に知らない番号からの不在着信があった。またいろんな未払いの催促かと思ったが念のためその番号を検索してみるとグランドジャンプ編集部と出て、数ヵ月前にグランドジャンプの漫画賞へ投稿したことを思い出した。数日後、連絡が取れて、R30という漫画賞で佳作になりましたと伝えられた。漫画家になるぞと上京してきたのが26歳(たぶん)。12年かかったがはじめて褒められた。賞を獲れたことよりも電話で編集の人が褒めてくれたのが嬉しかった。12年間で1番褒められたのが“出オチで終わった”(出たとこはオチたんだ)なので、あまりにも褒めてくれる編集の人が講談社フェーマススクールズの気さえしてきた。佳作だし、R30漫画賞なのに準入選の作者が22歳てどういうことだよと思ったり、そんなにガッツポーズできることでないかもしれないがただホッとできた。漫画賞に出しても無風、ネットに漫画をアッ
男子ロッカーを開けると見たことない顔写真がついた制服があった。50代のおじさんが入ってきたようだ。監視カメラを巻き戻して確認すると舌が短いのか歯が無いのかわからないが滑舌が悪い癖に早口で接客中何言ってるほとんど聞き取れないハゲたおじさんが働いていた。申し訳ないが仕事できなそうだなと思いながら連絡ノートを開くと、パートで1番性格の悪いおばさんから「経験者と聞いていたのですが」「先が思いやられます(>_<)」「(お客が多い)土曜が怖い(T_T)」とすでに二度と好かれることない嫌われ方をしていて、それに対しておじさんが達筆すぎてほとんど何書いてるかわからない文字で謝罪していた。喋っても書いてもほとんど伝わらない人が接客業の経験者ってただクビになった経験があるだけの気がするが、おじさんが言うには前いたコンビニでバイトから社員になってたらしく、普通はプラスになる情報なのに全員から仕事ができない上に嘘
気づいたらパンツが5枚になっていた。 実家住まいの頃母親がなぜか定期的にセール品のパンツを買ってくるので、自分で買わなくても私のクローゼットの中はパンツで溢れていた。県外の大学で一人暮しをはじめてから今までそのクローゼットと一緒に引っ越してきたので、ボロボロになったパンツを捨て引き出しに手を入れると次のパンツが出てくる魔法が20年近く続いていた。それは私が普通の人よりパンツを捨てない性格のせいもあり、ここまで魔法が解けなかったと思われる。 “パンツって買う?見えないのに。”金が無くなり風俗も行かなくなった40手前の私が綺麗なパンツを履く意味がわからない。“四つん這いになるので、(アナルを)舐めながら(手コキを)お願いします”とリクエストはするがボロボロのパンツを見られるのは嫌だ。風俗嬢のウゲッて顔を見たくない。友達からはじめたい。四つん這いでアナルを舐めさせたら同じだろと思うかもしれないが
10年前ぐらいに漫画家になろうと上京した時今のアパートに住もうとすぐ決めた。実家が大阪に住むことさえリアリティがない徳島の田舎ということもあって、東京のどこに住みたいかと聞かれても池袋、渋谷、浅草、吉祥寺とろくでなしブルースの四天王しか思い浮かばなかったので、家賃も世田谷は浜ちゃんが住んでるから高い、中野に貴乃花がいる、ゆりかもめ、肩にカラスを乗せて自転車で走っている清水ミチコを見たなどの薄らとしたイメージとトスポの情報しかなく、自分だけで決めたら取り返しのつかないことになりそうで、幸運なことに先に上京してた地元の友達の山地(やまぢ)がいたのであいつ貧乏だしその近辺なら間違いないだろと思い、相談したら不動産屋を紹介してくれたのでそこに決めた。 中学生の頃休み時間はよくベランダに出ていた。それは別にベランダが好きだったわけではなく、教室にいるクラスの女子やゴリラの顔マネで誰かの背中を上から下
コンビニに納品が無い日は脚立に立ってる。 去年から今までにない体の疲れに襲われ、労働しながら無意識に涙が出てる時がある。年末の大掃除で店にそれしかない小さな脚立に乗り、背伸びをし、伸ばした指先に鳩を出す前みたいに雑巾を掛け、天井を拭いたら雑巾の汚れクリトリスだった時今命が減ってる感覚を味わった。 今年の夏は毎年言ってるが本当に暑く、深夜でも外で脚立に乗り窓ガラスを拭いてると、中年太りが進んでることもあり5分もしないうちにTシャツがびちゃびちゃになったので、いったん店内に戻り、「半身浴してるからかな」と同僚の前でよくわからない見栄をはりながら新しいTシャツに着替えた。小太りが慣れた感じで脚立に乗ってるとサーカスを連想されて笑われてないかと心配しながら、東京のコンクリートに囲まれた景色の中、体だけカブトムシの臭い出しながら窓を拭いてると、灰皿のしけもく集めにきた浮浪者に「この辺のコンビニで窓拭
昔バイトしてたコンビニの店長が死んだらしい 愛媛での英語教室の営業の仕事を辞め、実家の徳島に帰り、上京するためお金を貯めてた頃、朝はコンビニ、夜はCDレンタルもやってるレンタルビデオ屋でアルバイトをしていた。 レンタルビデオ屋は実家の近くだったこともあり、僕がここで働き出したことを知らずにレジにやたらBible Black総集編を持ってくる旧作の総集編で浅ましくオナニーをしようとする同級生たちのいろんな平然の装い方を見ながら、Bible Blackが招待ハガキの同窓会会場にいる気分で初めのうちは楽しかったが、知り合いのレンタル略歴を見尽くした頃には何も学ぶことが無くなり、ビデオ屋から家に戻り、数時間仮眠を取って、早朝原付で20分のとこにあるコンビニへ通う生活はなかなか大変だった。 このコンビニは店長がオーナーの店で昔からやってた酒屋を改装してはじめたらしい。店長は髪型も眉毛もひげの感じまで
去年の夏、引っ越しをした。 上京してから18年間同じアパートに住んでいた。 外から見ると、3階建ての一軒家に見えるアパートで、2階3階は大家さんが住み、1階の2部屋だけ貸し出していた。なぜここにしたかと言うと、先に上京してた友達の家が近かったのと、家賃が安いわりに交通の便や日当たりも良かったから。2部屋しかないので隣に変な人が住む確率も低そうだし。 住みはじめてわかったのは、とにかく壁が薄かった。隣の住人がトイレでうんちをひねり出してる音が聞こえた。公衆トイレの隣の個室ならわかるが、アパートの隣の部屋だ。流す音が聞こえるならまだしも肛門から出てる音が聞こえる部屋に家賃を払いたくない。税金で払って欲しい。公衆アパートなのだから。隣の住人に“あの~、もう少し静かにうんちしてもらっていいですかぁ?”と注意しにいくわけにもいかない。ドアをノックしてすぐノックを返されるかもしれない。そうなったら本当
漫画家になろうと上京し、コンビニで働きだして約9年。たまに昔働いてた女子高生がふらっと赤ちゃん連れて現れ「長いですね..」と勝てないのに何度も上告してる奴見る目で見られ悲しくなるのだが、30過ぎて父親になるどころか中絶費用払う貯金さえないと思うと余計悲しくなる 夜勤は基本2人で回すので、お客さんが少なくなると、1人がレジ、1人がウォークイン(ペットボトル飲料を裏から品出しすることができる冷蔵庫)に分かれ作業をする。今日はMさんという3分に1度「ぅごぉお!!...ごおおおおおおぉ...ごぉ..」と痰の波に襲われ手洗い場に吐く40手前のタバコ吸いすぎで喉がイカれ普段もダースベーダーと同じ呼吸音で、姿が確認できない仕事させると必ずサボり、女子供と1分遅刻した朝勤に滅法強い夜勤(死んでしまえ)とペアなので、もちろんウォークイン側させるわけにいかず、僕がウォークイン側、Mさんがレジをやる分担で仕事を
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