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買ってよかったもの
tamaishiology.hatenablog.com
おまへのバスの三連音が どんなぐあいに鳴ってゐたかを おそらくおまへはわかってゐまい その純朴さ希みに充ちたたのしさは ほとんどおれを草葉のやうに顫はせた もしもおまへがそれらの音の特性や 立派な無数の順列を はっきり知って自由にいつでも使へるならば おまへは辛くてそしてかゞやく天の仕事もするだらう (中略) おれは四月はもう学校に居ないのだ 恐らく暗くけはしいみちをあるくだらう そのあとでおまへのいまのちからがにぶり きれいな音の正しい調子とその明るさを失って ふたたび回復できないならば おれはおまへをもう見ない (中略) みんなが町で暮らしたり 一日あそんでゐるときに おまへはひとりであの石原の草を刈る そのさびしさでおまへは音をつくるのだ 多くの侮辱や窮乏の それらを噛んで歌ふのだ もしも楽器がなかったら いゝかおまへはおれの弟子なのだ ちからのかぎり そらいっぱいの 光でできたパイ
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