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2022年2月13日 Kasper Lippert-Rasmussen, Making Sense of Affirmative Action Oxford University Press,2020年 評者:石田 柊 Tokyo Academic Review of Books, vol.42 (2022); https://doi.org/10.52509/tarb0042 はじめに Making Sense of Affirmative Action (以下「本書」ないし「MSAA」)は、デンマークのオーフス大学に所属する政治哲学者カスパ・リバト゠ラスムセンによる、アファーマティブ・アクション(以下「AA」)を論じる著作である。リバト゠ラスムセンは、いわゆる分析系の政治哲学における代表的研究者であり、とりわけ平等や差別がかかわる研究をリードしている。本書もリバト゠ラスムセンのこうした
ジュディス・バトラー『アセンブリ:行為遂行性・複数性・政治』 佐藤嘉幸・清水知子訳,青土社,2018年 本書の構成と主張 英和辞典によれば1、「アセンブリ(assembly)」とは、「1.<人・物・情報など>を(ある目的のために)集める、収集する;<集団>を結成する」という意味の「アセンブル(assemble)」の名詞形であり、「1.(立法)議会;下院、2.(目的をもった人の)集会、会合」である。本書2で論じられる「アセンブリ」に込められた意味をその動詞形に即して示せば、「生きている各々の身体を、公的な場への現れと安定した生活に対する暴力的制限に抗議するために集め、連携した集団がつくられる」となろう。本書で「集会」と訳されるこの語と共に浮上させられる一連の事柄を理解するには、まずもって「否定され、見捨てられ、価値が下げられ、危険に曝され、哀悼不可能な生(life)」(257ff.)3が次々
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