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杉田水脈議員が『新潮45』への寄稿で、「リベラルなメディアは『LGBT』の権利を認め、彼らを支援する動きを報道することが好きなようですが、違和感を覚えざるをません」と疑問を投げかけた件が、ここ最近炎上していますね。 特に、LGBTカップルのための支援は、子供をつくるという意味での「生産性」がない人たちに税金を投入することになるわけで、それが果たして良いことなのかどうか…と主張したのが批判を呼んだようです。 杉田議員の寄稿文自体は、「人間は生産性のために生きている」と言ったわけでも「子供をつくらなければ人間じゃない」と言ったわけでもないので、批判の中には不公平なものも混じっているようには思いました。しかしその寄稿文も後半になるにつれて、リベラル派から見れば「普通の人間」像の押し付けと感じられるような内容になっていたこともあって、まぁとにかく癇に障るという人がたくさんいたのでしょう。 ところで
HOME『表現者クライテリオン』メールマガジン【藤井聡】今、求められる「スーパー堤防」の真実 〜堤防が要らないくらいに本当に安全な「かわまちづくり」〜 (1)国難をもたらす三大都市圏の大洪水 この度の西日本豪雨災害は、 我が国の国土の脆弱性を 改めて浮き彫りにしました。 今、何よりも必要なのは、 迅速な救護救援と復旧ですが、 これと同様の被害を 繰り返さない為の 国土の「強靱化」もまた、 強く求められています。 とりわけ我が国の最大のアキレス腱は 三大都市圏の大河川。 それらの決壊の被害総額は 10兆円超から、 最悪「60兆円」以上にも達すると 土木学会は、試算しています。 (2)家康は、江戸を「首都」にするために利根川を作った だから私達日本人は、 こうした大河川に、 数百年、数千年の時間をかけて 防災投資を繰り返してきたのです。 例えば、徳川家康は、 江戸を「首都」として繁栄させるため
前回のメルマガでは、私たちの「社交」を奪い、そのために、また私たちの「学び」をも阻害する他者なき「ネット空間」のナルシシズムについて論じておきました。 しかし、「見たいものだけを見る」というナルシシズムは「ネット空間」だけに限られた話ではありません。たとえば、2016年のブレグジットとトランプ現象を受けて、エマニュエル・トッドは「エリート間にあったのは、むしろ現実を見ないでおこうとする意思だった」(『トランプは世界をどう変えるか?――「デモクラシー」の逆襲』朝日新書)と述べましたが、まさに、現代の「エリート」たちは、「ネット空間」にも似た「リベラル空間」に囚われて、「現実」に学ぶという姿勢を完全に放棄してしまっているかのように見えます。 というのも、先日、友人の勧めで、『ザ・スクエア―思いやりの聖域』(リューベン・オストルンド監督・脚本/2017年/スウェーデン。ドイツ、フランス、デンマー
こんにちは、浜崎洋介です 今回は、予定を変更して、編集委員としてというよりは、私自身の「けじめ」として、二人の逮捕者を出した「西部邁自殺幇助事件」に触れざるを得ないと思っています。 正直に書きます。少し前から私は、西部先生の自殺に関して、その幇助者がいるのではないかという噂を耳にしていました。ただ、そんな噂を耳にしはじめたのは、全ての追悼文と西部邁論(次号『表現者クライテリオン』に掲載予定)を書き上げた後のことで、自殺幇助の噂を聞いてから西部先生について書くのは、これが初めてのことになります(とはいえ、「西部邁論」の内容については、今なお私は、その訂正の必要を認めていませんが)。 そこで、まず明確にしておきたいのは、今回の西部先生の自殺から、自殺幇助の疑惑報道、そして幇助者逮捕に至るまでの経緯のなかで、私が、どの段階で、西部先生に対する決定的な違和感を抱いたのかという点です。 既に追悼文な
こんにちは、表現者クライテリオンの編集長、京都大学の藤井聡です。 本年一月の西部邁氏の自殺にショックを受けた方も多かろうと思いますが、 この度、その自殺を手伝った男性が二名、逮捕されました。 この報道には、さらに大きな衝撃を受けた―――というか、 ただただ驚き、唖然としてしまった方も多いのではないかと思います。 もしその「容疑」が真実だとするなら、 これまで散々言ってきた事と、実際やってたことが全然違うじゃないか、 ということになるからです。 そもそも西部先生は自殺する理由として、次のように公言しておられました。 「生の周囲への貢献がそれへの迷惑を下回ること確実となるなら、死すべき時期がやってきたということなのだ。」(「保守の神髄」より) この言葉は、要するに、人に迷惑をかけたくない、 あるいは、かけるべきじゃない、という趣旨のものです。 同様の言葉に、次のようなものもあります。 (自殺す
2024年7月号(通巻115号) 2024年6月1日発売 特集 自民党は「保守政党」なのか? 戦後政治を超克するために 座談会 日本において「保守政治」は可能か? 吉田 徹同志社大学教授 白井 聡京都精華大学准教授 藤井 聡京都大学教授 柴山桂太京都大学准教授 浜崎洋介京都大学特定准教授 川端祐一郎京都大学准教授 詳細を見る
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