2024.06 « 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 » 2024.08 平和主義と自衛権(その6) 国際社会は、国際法として、個別国家による戦争と武力行使を違法とし、これを禁止する原則を確立した。しかし、いまだその例外として自衛権行使が容認されている。 戦後の歴史を見ると自衛権行使の名の下に侵略戦争が公然と行われてきたことは顕著な事実であるし、今なお軍事力によるパワーポリティクスが国際政治の主要なテーマとなっている。人類の悲願である一切の戦争と武力行使を廃絶する道はいまだ半ばというところである。 しかし、戦争と平和に係る国際法の歴史を、この500年というスパンの中で骨太に解読するとき、我々人類は、試行錯誤を繰り返し、ジグザグにではあるが、聖戦論⇒正戦論⇒無差別戦争論(自己保存権、戦争の自由、同盟の自由)⇒戦争・武力