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都知事選
tonarinomakichan.hatenablog.com
2016 - 02 - 07 第18話『温泉まんじゅう』 本編 俺 の名は 悟(さとる) 。今日は気分がいい。いい湯加減だ。そう、なんと温泉にいる。生まれて初めて女性と二人っきりで温泉旅行に来た。もちろん相手は マキちゃん だ。 俺 の住むところから車で一時間のところに有名な温泉がある。貸し切り風呂もあるんで、 マキちゃん と混浴ができるのだ!マンションの風呂は狭く一緒に浴槽浸かることはできない。しかし、この貸し切り風呂のおかげで夢の『彼女とお風呂でラブラブ』ができるのだ!男の夢が叶うのだ! 裸エプロン と並ぶベストシチュエーションではないか。世の男性諸君、分かるよな、このロマンを! とはいえ、貸し切り風呂は時間制の予約制なので、温泉に着いて、すぐ入れるというわけはいかなかった。晩飯後に予約したので、晩飯後で楽しむことになっている。だからといって、晩飯まで温泉に入らないのはもったいないので
2016 - 01 - 24 第16話『幸福な王子』 本編 俺 の名は 悟(さとる) 。生まれてこのかた一度も女性を泣かせたことがない男だった。今日までは…。 晩飯後のまったりタイム、 俺 がコンビニで マキちゃん にねだられたアイスを買って戻ったら、 マキちゃん が泣いていた。それも号泣だ。 悟 「 マキちゃん 、どうしたの?」 振り向いた マキちゃん の顔は洪水になっていた。目だけではなく鼻からも…。それでもパンダ目にならないのはウォーター プルーフ マスカラってやつか? マキちゃん 「 ざどる、マギぢゃん、 ヅバメざんになぶ…。」 涙声と鼻声が混じっているせいか、イマイチ何言っているか分からない。たぶん、「 悟 、 マキちゃん 、ツバメさんになる…。」といったのだとと思う。ツバメになる?聞き間違えか? 悟 「ツバメになるって言った?」 マキちゃん 「うん。 ざどる のヅバメざんになぶ
2016 - 01 - 23 第15話『LINEスタンプ』 本編 俺 の名は 悟(さとる) 。 SNS を使いこなせない アナログ人間 だ。仕事ではエクセル、ワードを使いこなしデジタル人間だと思われているが、 SNS って何?ブロガーとメディアクリエイターって何が違うの?という男だったりする。 俺 の会社の同僚はみんなLINEをやっている。そんな中、 俺 だけLINEをやっていなかったりする。家族には電話かメールで足りるし、毎晩、 マキちゃん と直に話しているから、他の人と話したいとは思わないし…。友達いないし…。言い訳させてもらうと、男は仕事を始めると家帰って寝るだけの人生になるのよ。友達とあれこれ話したいとは思わないし、『LINEの既読無視問題』についても知っているから。あれ怖いよね。だから、 俺 はLINEをやっていないんだ。それなのにだ。それなのに。 マキちゃん 「 悟 、これ見て
2016 - 01 - 13 第14話『ミックスナッツ』 本編 私 の名は 真喜(まき) 。 隣の部屋に住む大好きな悟(さとる)さん と山盛りのツルツルゆで卵を挟んで食卓テーブルに座っている。なんとシュールな光景なのか。ちなみに、 私 は朝食を食べ終え、ゆで卵3個目に突入している。ゆで卵うまい!いくらでもいける! 悟 「 マキちゃん 。何があったの?順を追って思い出してみて。」 マキちゃん 「え~っとね、まず、 悟 が寝ている 私 にチューしようとした。」 悟 「そこは飛ばしていいから。」 マキちゃん 「 悟 、あの時は、ハッキリ言わなかったけど、 私 、結構、怒っていたんだよ!」 悟 「分かっているよ。あんだけ怒られたんだから。ごめん。本当にごめん。もうしないから。いい加減許してよ。」 マキちゃん 「怒った? 私 が?」 悟 「覚えていないの?」 マキちゃん 「う~ん。」 この前の休みの
2016 - 01 - 11 第13話『伯方の塩DRY(ドライ)』 本編 私 の名は 真喜(まき) 。今日だけは、しがないOLだ。なぜなら、 私 の部屋に「さしすせそ」の「し」がないから。「し」とは、「詩」でも、「師」でもない。もちろん、「死」なわけがない。不死身か! 私 は不死身か! 私 の言う「さしすせそ」とは料理の「さしすせそ」だ。料理で調味料を入れる時、砂糖、塩、酢、醤油、味噌の順番で入れるというアレだ。 私 はあまり料理をしないので、調味料をストックしていなかった。 この前、 悟(さとる) が漬物好きと分かった。ここは家庭的な一面をアピールしようと思い、生まれて始めて漬物を作ることにしたのだ。夜中の10時に…。冷蔵庫に残っていた適当な野菜で…。ビール片手に…。 漬物を作るのに大量の塩が必要だと思い、残っていた塩を全部使ってしまった。大きめのタッパにぶちこんで、小さいタッパの蓋を乗
2016 - 01 - 08 第12話『かどまるPRO』 本編 俺 の名は 悟(さとる) 。今日は土曜で会社が休みだったので、買い物をして部屋に帰ってきた。まだ夕方前なので、晩飯の下ごしらえを始める前に一仕事をするため、居間のテーブルに文房具を集めていた。これから作業を始めようとしたら、 マキちゃん が相変わらずインターホンを鳴らさず当然のように部屋にあがってきた。 マキちゃん 「 悟 、テーブルの上にあるこれ何?」 サンスター文具 かどまるPRO 悟 「何?ああ、それ、かどまる。紙の角を丸くできるやつ。」 マキちゃん 「何に使うの?」 悟 「誕生日祝いのカード作りに使うの。」 マキちゃん 「相変わらず、女子力高いなぁ~。今流行りの女子力男子だね?」 悟 「会社でよく言われる。でも、 俺 が目指しているの女子じゃないからね。」 マキちゃん 「そりゃそうだ。あれ?誕生日? マキちゃん の誕生
2016 - 01 - 03 第9話『ポーカー』 本編 俺 の名は 悟(さとる) 。 俺 は 隣に住む片想いのかわいいマキちゃん にすすめられるまま、久しぶりに実家に帰ってきた。なぜだか、実家には マキちゃん がいて、いつの間にか 俺 の両親と仲良くなっていた。いくら理由を聞いても「まあまあ、別にいいじゃないそんなこと。」で片づけられてしまう。色々と腑に落ちないのだが、好きな人と年を越せることほどうれしいことはない。 俺 たちは年末の豪華なご馳走に舌鼓を打ちながら、家族で年末恒例の紅白を見ていた。 マキちゃん は、 母 と 弟 の嫁さんで女だけの飲み会を開いていた。時たま聞こえる 俺 の名前が気になっては、何を話しているのか聞きに行くのだが、「内緒!」で片づけられる。 俺 は実家に帰ってから、 マキちゃん とまともに会話をしていない。 マキちゃん と 俺 の家族は驚くほど打ち解けているのだ
2015 - 12 - 31 第7話『ぷちぷち占いチョコいちごミルクあじ』 本編 俺 の名は 悟(さとる) 。12月30日まで仕事をさせる会社に勤めるサラリーマンだ。12月31日のおおみそかである今日は朝から実家に帰るため、あれこれ身支度をしている。 俺 と違い30日から休みの マキちゃん は、昨日は昼から実家に帰っていった。だから、久しぶりに一人で晩飯を食べた。半年前は一人で晩飯を食べていたものが、週一で マキちゃん が 俺 の部屋を訪れるようになり、今では、ほぼ毎日、一緒に晩飯を食べている。 今、 俺 は目の前の現実に打ちひしがれている。愛用のリュックサックに 人生ゲーム が入らないのだ。 俺 の実家は一軒家だが駐車場に止められる車は2台分しかない。父と弟が駐車すれば 俺 の車を停めるスペースはない。弟には嫁さんと娘がいる。 俺 にとってはかわいい姪っ子だ。消去法的に 俺 は車ではなく
2015 - 12 - 29 第6話『人生ゲーム』 本編 俺 の名は 悟(さとる) 。独身だ。彼女もいない。それなのに、毎日のように、お隣さんであるかわいい マキちゃん と晩飯を食べている。食後も一緒にテレビを見たりと変な付き合い方をしている。でも、残念なことにまだ彼氏彼女の関係ではない。 マキちゃん 「なんか年末近くなるとテレビも特番ばかりでつまらないね?」 悟 「うん。そうだね。使いまわしの映像ばかりだしね。」 マキちゃん 「 悟 は今の人生、楽しい?別の人生を歩んでみたいと思ったことない?」 悟 「 俺 ?もちろんあるよ。小さいころは今頃、普通に結婚して子供がいると思っていたしね。周りが結婚したという話を聞くと正直つらいものがあるよ。 俺 も家族がほしいなぁと思うよ。」 マキちゃん 「よし、家族作ろうか?」 なんとー!ついにその時が来たのか! 俺 にも春、いや夏が来たのか? 悟 「聞
2015 - 12 - 27 第5話『靴下にゃんこのキーホルダー』 本編 私 の名は 真喜(まき) 。いつも笑顔で喜ぶようにとつけてくれた名前だ。でも、笑顔なんて忘れた。もう嫌だ。何もかも嫌だ。会社に行きたくない。 彼 にも会いたくない。 彼 の名は 直人(なおと) 。 彼 はやさしくて、かっこよい自慢の彼氏だった。付き合って4年ちょっと過ぎごろから、 彼 は浮気するようになった。 彼 は新しい彼女が忙しくて会えない時だけ、 私 の部屋に来る。 私 は 彼 にとって新しい彼女の代用品でしかない。 私 はもう、 彼 のことが好きではない。今となっては、あんな 彼 のどこが好きだったのか分からない。でも、 彼 が部屋に来てくれたら、受け入れてしまう。その一瞬だけでも、新しい彼女から 彼 を奪い取れたという事実が 私 の存在価値を肯定してくれる。この愛情が歪んでいることは自分でもわかる。でも、や
2015 - 12 - 24 第3話『マックスコーヒー』 俺 の名は 悟(さとる) 。甘いもの好きの男だ。毎日、チョコレートを食べないと落ち着かないほどの甘党だ! マキちゃん 「 悟 、いるか~?」 悟 「 マキちゃん 、どうしたの?まだ、晩御飯の時間じゃないよ?休みの日だからって早めの晩御飯にするの?」 マキちゃん 「違う、 マックスコーヒー 持ってきた!」 ジョージア マックスコーヒー 悟 「何それ? マキちゃん 、 俺 がコーヒー苦手なの忘れたの?」 マキちゃん 「おいおい、この マキ様 を見くびっちゃあ困るなぁ~。」 悟 「様?」 マキちゃん 「甘党の甘ったれの 悟 でも飲めるコーヒーなんだよ!」 悟 「でも、コーヒーでしょ?」 マキちゃん 「まあ、騙されたと思って飲んでみぃ!」 俺 はこのどう見てもコーヒーらしくない、ドリンクタイプの カロリーメイト みたいな缶を開け、一口飲んで
2015 - 12 - 21 第一話『マヌカハニー』 俺 の名は 悟 (さとる) 。たぶん普通の会社員だ。今日は連休前ということもあってちょっとだけ残業した。いつもは7時前には帰宅できるのだが、家に着いたのは8時過ぎだった。マンションのドアを開けても一人暮らしの俺を迎えに来てくれる人はいない。玄関から先に見えるリビングも照明がついていないので真っ暗だ。 悟 「ただいま~!」 誰もいないと分かってはいるが、一応帰りのあいさつをした。もちろん返事は… ? 「おかえり!」 悟 「!」 ? 「遅かったね。」 俺 は慌ててリビングに入って、電気をつける。リビングのテーブル前には毛布を被った 女性 がいる。 俺 はその人をよく知っている。隣の部屋に住んでいるOLの マキちゃん だ。 悟 「なんで 俺 の家にいるんですか!」 マキちゃん 「まあまあ、そんなこと気にしない。それより早く暖房つけて。寒い。寒
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