増加する「見えないホームレス」 この十数年の間に官民の支援が広がり、路上や公園などで野宿をしているホームレスの人たちは、目に見えて減ってきました。多くの人がイメージするおじさんの「ホームレス」は減っています。でも今夜、行き場がなくて緊急事態に直面している人は、失業した中高年の男性だけではありません。「働きながら都内のネットカフェに暮らしていた30代の男性」のような、比較的若い人が住まいを失い、各団体へSOSを発信することが増えてきています。 さまざまな分野の支援団体がおこなう「ホームレス支援」 近年、さまざまな分野で困難を抱える方々を支える民間の活動が広がってきました。そういったもともとホームレス支援とは別の分野で対人援助を続けてきた民間団体のもとにも「安定した住まいを失った人たちからのSOSが届く」という事態が広がりつつあります。どの団体の相談現場でも広い意味のホームレス状態にある人たち