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しばらく間が開きましたが闘病記を続けます。 ◆2015年12月11日(金) 東京はすごい雨だ。かと思えば突然雲が切れて流れて青天に。 思えば今回の入院は、今日の天気のようにドラマチックな展開だった。 初日は幹細胞が採れず、カテーテルを抜去したあと血が止まらず一晩仰臥位安静に。二日目は脱血異常のため途中で採取中止。そして、三日目にして移植可能な量がポンと採れた。3クールの2回と合わせて通算5回の採取。そして高熱で採取には至らなかったが4クールでもG-CSFは大量投与されていた。まさに試行錯誤の連続。この病院でなかったら、M先生が主治医でなかったら、採取は到底不可能だっただろう。 さて、幹細胞は採れたが、まだ血球が落ち着いてないので、それを待って退院になる。輸液(ラクテック)も今日で終了だ。 夕方、隣の病室のHさん(同じ時期に自家移植を行う予定)とおしゃべりをしていたら、M先生がやってきた。平
闘病記をちょっとお休みして、お知らせ&ご案内です。 新型コロナウイルスの影響で催し物や会議は中止ばかりですね。 反対にテレワークなどでweb会議が注目を集めています。 リンパ腫の患者会グループ・ネクサス・ジャパンでもリアルの患者会が全国で次々と中止になり、その代わりにZoomを使ったweb交流会が予定されています。 【開催要項】 日時 : 2020年3月6日(金)10:00~11:30(開場9:30) 会場 : 「ZOOM」を用いたWebミーティング 会費 : 無料 対象 : リンパ腫の患者または家族の皆さま(定員20名) group-nexus.jp 参加したい方は2020年3月5日(木)午前10時まで(必着)にネクサス事務局までメールで申し込みが必要です。詳しくは上記ネクサスのサイトをご覧ください。 今回は病型を問わず、リンパ腫の患者さん&ご家族であれば誰でも参加できます。参加費は通常
今はもう無い築地場内市場。2015.12.10 早朝 病室にて撮影 誰からも見えないところで、わたしは深い感動の中にいた。 この入院中、わたしは毎朝――止血のため仰臥位安静だった日を除いてだが――ベッドのそばの大きな窓の前で夜が明けるのをわくわくしながら待っていた。淹れたてのコーヒーと音楽を用意して。 眼下に広がる鮮魚市場はまさにゴールデンタイム。活気にあふれた人々が行き交い、ターレや店の照明が明るくきらめく。その向こうに立ちはだかる都会のビル群のシルエット。さらにその向こうには刻々と色を変えるドラマチックな夜明けの空――。日が昇りきるまでのほんの30分ほど、壮大な舞台にわたしはすっかり心を奪われていた。それはこれまで味わったことのない贅沢な時間だった。 わたしは釣りが好きだ。魚や自然はたくさんのことを教えてくれた。 そして、《それまでと違う景色》を見せてくれるという点では、がんも釣りと同
◆2015年12月10日(木) day6 幹細胞採取3日目(通算5回目) 朝の血液検査でCD34陽性細胞が確認された。今日採れなければこのミッションも終了だ。Uさんに見送られ、看護師さんと一緒に歩いてIVRセンターへ。 いつぞやの美人ドクターが待っていて、今日は首(内頸静脈)にカテーテルを入れると言う。首は初めてだったが、ドクターは自信をもって「安全ですよ」と。たしかに穿刺はスムーズで、あっという間に終わった。 返血ラインは昨日同様、血管ハンターY先生が一発で入れてくれた。そして付き添いは今日もI先生だ。今日でもう通算5回目、毎回お昼ご飯を抜いて…。仕事とはいえ、不満げな顔ひとつ見せず、淡々と付き添ってくれるのだった。 採取の準備をしながら、技士のFさんが 「今朝のデータはいつもとちょっと違うみたいでしたよ」と言う。先生方の様子もいつもと違っていた、と。なんだか意味ありげにそう告げて、Fさ
◆2015年12月9日(水) day5 幹細胞採取2日目(通算4回目) 朝。血液検査でCD34陽性細胞が確認され、採取することに。 まず、寝たきり状態のままベッドに横づけされたストレッチャーに乗り移らねばならない。身体を起こさないように腕と脚を使ってなんとか横移動する。 病室を出るとき、今日もUさんが「しっかりね」と言って手を握って見送ってくれた。まるで大手術に向かう患者の家族みたいだが、少々弱気になっていたわたしにはUさんの存在がすごく心強かった。 IVRセンターでカテーテル(脱血用)を入れてもらう。昨日は右鼠径部、今日は左だ。今日入れるのはシングルルーメンで、昨日より細いらしい。 採取室に行くと、Y先生がやってきて返血用のラインを末梢(腕)から取ってくれると言う。Y先生には以前もやってもらったことがあるが、とても上手だった。看護師さんが数人「だめだ、手を変えます」と言ってはバッタバッタ
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