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66 ストレスと生活 要約:厚生労働省の人口動態統計資料によると,1977 年から 1997 年までは年間 20,000-25,000 人で推移して いた自殺者数は,1998 年に一気に年間 3 万人を越え, それ以降 3 万人前後で推移している.このことからも, 自殺に至る一因であるストレスが原因の神経精神疾患 は,既に深刻な社会問題となったことが窺われる.さ らに,ストレスは,神経精神疾患以外にも生活習慣病 など様々な疾患の引き金の 1 つと考えられている.そ こで,ストレスの状態を遺伝子レベルで診断し,疾患 の予防や治療につなげようとする試みが始まっている (1).これは,慢性ストレスの検査と言い換えること ができよう.一方で,疾患の前段階,すなわち人が日 常生活で感じているストレスの大きさを客観的に把握 する試みもなされている.その目的の 1 つは,自らの ストレス耐性や
脳の発達障害 ADHD はどこまでわかったか? 東北大学大学院医学系研究科 精神・神経生物学分野 曽良一郎 1937 年に米国の Charles Bradley 医師によって多動を示す小児にアンフェタミンが鎮静 効果を持つことを観察して以来、注意欠陥・多動性障害(AD/HD: Attention Deficit / Hyperactivity Disorder)におけるアンフェタミンなどの覚せい剤の中枢神経系への作用メ カニズムについて数多くの研究がなされてきましたが、未だ十分に解明されていません。 覚せい剤がドーパミンやノルエピネフリンなどの中枢性カテコールアミンを増やすことか ら、ADHD への治療効果が中枢神経系におけるカテコールアミン神経伝達を介していること は明らかです。しかし、健常人への覚せい剤の投与は興奮や過活動を引き起こすにもかか わらず ADHD 患者へは鎮静作用がある
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