監修:医療法人社団 新光会 不知火クリニック 副院長 産業医科大学 名誉教授 中村 純 先生 うつ病も他の病気と同じように、治療せずに放っておくと徐々に悪化していきます。ですから、症状が軽いうちにうつ病に気づき、治療をはじめることが大切です。 気分の落ち込みがあらわれる少し前に、生活の中で楽しみを感じなくなった、何をしてもおもしろくない、日常生活のさまざまなことに興味を失った、集中力がなくなってきた、物事の決断ができなくなったなどの症状のきざしがあらわれることがあります。 うつ病が進行すると、日常生活にもさまざまな支障をきたすようになります。 例えば・・・ 「スーパーに買い物に行っても、何を買ったらよいのか決められない」 「パソコンの電源を入れるのが面倒でいやだ」 「掃除、洗濯、料理をするのが億劫だ」 「部下からの書類に判を押してもよいのか決められない」 「さびしくて誰かにそばにいてほしい