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買ってよかったもの
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■美容医学への扉 は、長い間、お休みしておりましたが、ご要望が多いため、あらためて掲載しました。(2016)
[治療:What's New] 1) ケロイドは、醜い傷痕はどうすればきれいに治るのか?特殊なテープを6か月間使用する画期的な治療が開発されています。副作用のある薬剤や放射線治療を使わないので、日常生活に支障なく安全に行うことができるようになりました。 2) 口唇口蓋裂の変形など骨移植を行わない治療も。大きな手術を避け、最小限の負担で組織の新生を誘導します。 3) 顔面神経麻痺に伴う非対称性に対する新しい治療も。手術や注射で総合的な治療を目指します。 4) 加齢に伴い様々な症状を伴う眼瞼下垂に対する手術治療を行っております。眼瞼下垂は様々な随伴症状を起こすことで、生活の質を著しく低下させることが知られています。加齢に伴って、だれにでも起こりうる病態です。 5) 限局性強皮症の陥凹に有効な治療も。入院しないで行う注射の治療も開発されました。 6) 放射線治療を行った乳がん温存治療後にはどうい
■ トレチノインによるシミの治療の原理 表皮の細胞は表皮の一番深い層(基底層といいます)で生まれてから、徐々に表面に押し上げられてきて、やがて角質となり、最後は垢となって皮膚からはがれていきます。この表皮の細胞の一生のサイクルを皮膚のターンオーバーと呼び、約4週間かかることが知られています。 大多数のしみは、表皮の一番深い層(基底層)周辺にメラニン色素が沈着しています。この層にはメラノサイトと呼ばれるメラニンを作る細胞があります。通常市販されている美白剤(医薬部外品)は、メラノサイトがメラニン色素を新しく作る量を減らすような働きをする有効成分が微量含まれてはいますが、非常にその作用が弱いうえに、現在沈着しているメラニン色素を外に出してしまうような作用は全くないため、すでに存在しているしみは良くなりません。 トレチノインは、表皮の深い層にあるメラニン色素を外に出してしまう働きを持っています。
トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものであります。このトレチノイン(レチノイン酸)は、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことはありません。 トレチノイン(レチノイン酸)は米国ではしわ・にきびの治療医薬品として、FDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。日本では認可されておりませんが、本院では米国の製品にさらに改良を加えたものを処方しております。 (注)現在、多くの化粧品会社からしわに効果があるとしてレチノールやレチニールエステル配合のクリームが1-2万円程度で市販されておりますが、レチノールやレチニールエステルは外用ではレチノイン酸の約100分の1の生理作用
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