サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
やる気の出し方
www.fic-tion.com
「お兄ちゃんって将来何になりたかったの?」と僕が聞く。 お兄ちゃんは未だにプラプラしていてちゃんとした定職についている様子がない。 「兄ちゃんの夢か……兄ちゃんはな、兄ちゃんになりたかった。」とお兄ちゃん。 お兄ちゃんになりたかったお兄ちゃん。。。。 僕の頭にハテナが灯る。 「お兄ちゃんは、弟か妹が欲しかったの?」と僕が聞くと 「あぁ、ごめん。兄ちゃんはな、自分になりたかったんだよ。つまり、自分自身のままで大きくなりたかったんだ。」とお兄ちゃんは言った。 自分自身のまま大きくなる……ってそのままじゃないの? やっぱり僕の頭にハテナが灯る。 「どういう意味?」と僕が聞くと 「自分自身をシッカリと持ったまま大きくなりたかったんだろうな。」とお兄ちゃんは言い、「ショウ。自分をシッカリと持てよ。流されるな。巻き込まれるな。ショウはショウなんだからな。ショウ以上でもショウ以下でもない。そして兄ちゃん
学校から帰ると美姫さんが 「ショウ、聞いて!!」と言ってきた。 どうせ、大した話じゃない。でも、聞かないとうるさそうなので 「どうしたの?」とニッコリと微笑んでみた。 すると美姫さんも嬉しそうにニッコリと微笑んで 「私ね、アインシュタインと瓜二つなんだよ。」と言った。 はぁ?はい?意味不明?何言ってるんだ? とうとう頭が壊れたんだな……。と僕は美姫さんが可哀そうになってきた。 なので 「へぇ~。すごいじゃん。で、どの辺が?」と、とりあえず聞いてあげる。 「まずね、人間ってとこ。」と美姫さん。 ……。 「そうだね。他には?」と僕。 「ヒゲが生えてるところ。ほらほら見て見て。私にもヒゲが生えてきたんだよ~」と美姫さんは、鼻の下に生えたムダ毛を僕に見せてきた。 ……。 「そうだね。他には?」と僕。 「髪の毛がモジャモジャなところ。」と美姫さん。 ……それは、美姫さんが髪をとかしてないだけでしょ。
ぼくんちは、ゲームの時間制限が無い。でも、みんな1日1時間だとか決まっている事が多い。 この前もニュースでゲーム時間の制限の話をしてた。 「美姫さん、うちは何でゲームの時間制限ないの?」と僕が聞く。 すると、美姫さんが怪訝な顔をして「えっ? なんでゲームに制限時間しなきゃいけないの?」と聞き返してきた。 「依存症になったりとか、勉強に差し支えがあるとか、トラブルになりやすいとかかな?」と僕が言うと。 「あぁ、それね。」と美姫さん。 「“それ”って?」と僕が聞くと 「大人がね、自分たちのことを言ってるんだよ。自分達がそうなってるから気をつけてねっていう、いわば自分たちの経験談だね。」と美姫さん。 自分たちの事なのか…。 「うちは何で制限をしないの?」と僕が聞くと 「そんなの自分で考えないといけない事でしょ。時間を制限してどうするの。それを制限するなら、勉強もスポーツも1日1時間までって制限し
美姫さんと歩いてると、 「姓名判断無料でします」と書かれた看板と共に年配のおばあさんがいた。 「姓名判断だって、面白そうじゃない?」と僕。 「自分の個人情報と引き換えなんて恐ろしい。偽名でできるならするけど。」と美姫さん。 偽名じゃ駄目でしょ。 と、僕たちの話し声が聞こえたのかおばあさんが 「名前が嫌なら、手相もみれますよ」と言ってきた。 「手相も見てもらえるんだって」と僕。 「僕、見てあげようか~」とおばあさんが言う。 僕が美姫さんを見ると苦虫を嚙み潰したような変な顔をしている美姫さん。 「してもらえば、いいんじゃない?」と美姫さんは言った。 僕はおばあさんの前に座り机の上に手のひらを出した。 おばあさんがじーっと僕の手を見る。 そして顔をあげニッコリと笑い「素晴らしい手相!」と言った。 手相が素晴らしいってなんだ? 僕が「あの、どの辺が?」と聞くと 「全体的にね。」とおばあさんは言った
この映画ポイントはネタバレなしの映画の紹介を目指しています。 グリーンブック 【公開】2018年(アメリカ映画) まだ、アメリカ南部では黒人差別があった頃の実話に基づいた話です。 ジャマイカ系アメリカ人のピアニスト、ドン氏*1がコンサートツアーの為に雇ったイタリア系アメリカ人のトニー氏*2とアメリカ南部を周る話です。 グリーンブック*3とはその当時の黒人の旅行者のための実在したガイドブックです。 差別って怖いと思いました。でもそんな時だからこその人の資質もわかるのかなと感じました。 この映画、コメディなんです。笑えます。 最後のセリフ、必見です。
休みの日、お兄ちゃんと近所であった【チョコレートランド】 という催し物に行く。 色々な国のチョコレートが販売されているらしい。 会場の近くに着くとチョコレートの匂いでいっぱいだった。 「おいしそうな匂いがするね~」と僕。 「ホントだな。楽しみだ。」とお兄ちゃん。 会場をグルっと見渡すと一か所、異彩を放つ場所があった。物凄い行列が出来ている。 「あの行列なんだろう。」と僕が指さすと 「近づいてみるか?」とお兄ちゃん。 2人でテクテク歩いていくとそこは《好きなチョコを3つプレゼント》と書いてあった。 「3つも貰えるんだって。」と僕が言ったが 「ショウ。凄い行列だぞ。並ぶの好きじゃないんだよな。売っているのを買いに行こうか。」とお兄ちゃん。 「そうだね。」と僕も同意する。 《好きなチョコ》と書いてあるだけあって、みんな選ぶから進みも遅い。 それに早い者勝ちだから、人気のチョコはすぐに無くなりそう
「この人たちってさ、ホント多様性を理解してないよね。」と美姫さんがテレビを見ながら言う。 「そういう人が一番、多様性を理解してない。」とお兄ちゃん。 「どういう事?」と僕が聞く。 「多様性を理解するって事は多様性を理解してない人がいるって事も理解しないといけない。って事。多様性を理解しない事も多様性。」とお兄ちゃん。 美姫さんが眉間にしわをよせて、お兄ちゃんにベーっと舌を出す。 「こういう人に限って差別するんだよね。」と美姫さんがさっきのテレビに出てる人の事を言う。 「それも差別。」とお兄ちゃん。 「私のは区別。」と美姫さん。 「僕からみたら差別。」とお兄ちゃん。 「私がしているのは区別。」と美姫さん。 「人が差別されているって感じたら差別なんだよ。」とお兄ちゃん。 「私がしているのは、区別。」と美姫さん。 「じゃあ、色々な人がいる事を理解して受け入れているの?」とお兄ちゃんが言った。 す
「ショウ。人の外見はいつでも変えられるんだよ。」と美姫さん。 「そうかもねー」と僕。興味ないし。 「でもさ、育ちは変えられないんだよね。取り繕ってもボロがでる。だから、育ちって大切なのかもね」と美姫さん。 「そうかもねー」と僕。そんな事言われても興味ないし。 「育ちは顔に出るとも言うし。」と美姫さん。 「そうかもねー」と僕。ホント、どうでもいいし。 「良かった〜。私、育ちが良くて。」と美姫さん。 …どの口が言う? と、口元まで出かかったけど、僕は育ちがいいので、美姫さんにニッコリと微笑んであげた。 僕の育ちが傷付いた。 おしまい
美姫さん「あれ、ほらあれ。」 あれって何? 美姫さん「それとって~。」 それってどれ? 美姫さん「あれとこれ、どっちがいいかな?」 どっちって…。あれもこれもわからないよ。 美姫さん「あの人がね。」 あの人って誰? 美姫さん「この間食べたアレがまた食べたい。」 いつのなに? 「美姫さん。コレとかアレとか分かんないよ。もしかして、歳のせい?」と僕。 「何言ってるの。【指示語強化年間】だよ。指示語を強化しているの」と美姫さん。 「指示語って、強化するもの?」と僕が聞くと 「当たり前じゃん。【アレをとって】と【コレをとって】は意味が違うでしょ。」と自慢気な美姫さん。 ホント、言い訳は上手だわ。 「美姫さんってさ、口から先に生まれてきたんじゃない?」と僕が皮肉ると 「口から生まれてくるって…妖怪じゃん。ほら、アレ」と美姫さん。 「アレって?」と僕が聞くと 「頭に口がある妖怪。」と美姫さん。 「食わ
「美姫さん、最近太ってきてるんじゃない?」とお父さん。 確かに…動かないからね~。僕はニヤリと笑う。 「何言ってるの、こうちゃん。これから起こるであろう食料危機に備えてるんだよ。」と美姫さん。 自分の蓄えにするんだな…。 「そんなの蓄えにならないよ。太ってるって事は胃が大きくなってるから人より食料がいるんだよ。」とお父さんが言うと 「何言ってるの、こうちゃん。ショウとユウにあげるんだよ。」と美姫さん。 はぁ? 「えっ?ショウとユウにその肉をあげるのか?どうやって?」とお父さんが言うと 「私のこのお肉をショウとユウの食料にするんだよ。食べさせてあげるの。」と美姫さん。 えっ? 「食べさせるのか?」とお父さんが言うと 「そう。だから、筋肉質の肉は硬いから、柔らかく育ててるんだよ。」と美姫さん。 …ただ、、運動をしたくないだけでしょ。 するとお父さんが「美姫さん、知らないのか?良質な肉は、適度な
天使にラブソングを… 【公開】1992年(アメリカ映画) ウーピー・ゴールドバーグの代表作でしょうか。 印象が強すぎました。 しがないクラブ歌手が、殺人を見てしまい、身を隠すために修道院に匿われることになり・・・のお話です。 歌で人は笑顔になれるんですね。 歌って凄いですよね。
ある男がある事に気が付いた。 最強な精神力を持っている集団の事を。 「これは、きっとみんなの役に立つに違いない。精神力が強い事はすばらしい事だ。」 男はその集団を調査する事にした。 するとその集団の行動の共通点が見えてきた。 1、人のお金を自分のお金だと思ってる 2、自分は特別な存在だと思ってる 3、優先順位がつけられない 4、謝罪はいつも想定外 5、自分の為に規則を作る 6、周りが見えない 7、悪い事をしたら、逃げる 8、勝手耳 9、都合の悪いものは無くす 10、嘘は本当 「行動は最悪だな。」男はつぶやいた。 おしまい ※このお話はフィクションです
僕はいつものように学校から帰ってきてお兄ちゃんちに行く。 「そういえばね、美姫さん 自分のこと『思春期かも~』って言ってたよ。」とお兄ちゃんに僕は報告する。 「母さん、思春期終わってないのかもな。大人って感じもしないし。」とお兄ちゃんが笑う。 と急にお兄ちゃんが何か思い出したらしく 「ショウ。反抗期は気をつけろよ。」と僕に言った。 「いや、反抗もしたくなるよ。」と僕が言うと 「絶対に後悔するぞ。」とお兄ちゃん。 「何で?」と僕が聞くと 「母さん、兄ちゃんが反抗期の時に何したと思う?」とお兄ちゃん。 「何だろう?」僕は頭をかしげる。美姫さんの行動は予測がつかないから全くわからない。 「兄ちゃんがイライラしていると『あら、イライラしているのね。』って言ってな。『こうちゃんに甘いお菓子を買ってきてもらおうね。』って言ったり、イライラしているのをあたたかい眼差しで見ていたり……。」とお兄ちゃん。
学校から帰るといつものごとく、美姫さんが 「おかえり。ショウ。あのね、聞いて!!」と言ってきた。 僕は心が湖のように広いので 「どうしたの?」と聞いてあげる。 「私、思春期かもしれない!!」と美姫さん。 はあ?意味不明。でも、まだ心の湖の水は池ぐらいあるから「どういう意味?」と聞いてあげる。 「最近ね、今までイライラしなかった事に物凄くイライラしたり、口ひげが今までなかったのに、濃くなった気がするんだよね。体型も変わってきたし。声も低くなってきているような気がする。」と美姫さん。 「それ、思春期じゃなくて更年期。」思わず、本音が出る。 僕の心の湖は、一瞬のうち乾いてしまったようだ。 すると美姫さんが「ショウの方こそ、イライラしちゃって更年期じゃん。」とひとこと。 僕のは、思春期。 おしまい
★前回のあらすじ★ 「お客様は神さまだろうが!」という神さまを見つけたお兄ちゃんが神さまに願い事をすると、違う形で叶ってしまった。 詳しく読みたい方はコチラから www.fic-tion.com 「ただいま~。お兄ちゃんちに行ってくるね。」僕は学校から帰るとお兄ちゃんちに遊びに行く事が楽しみだ。 「ショウ、おかえり。ユウは、バイトに行っているらしいから家にいないよ。」と美姫さん。 お兄ちゃん、ついに働いたんだ。 「お兄ちゃん、働きだしたの?」と僕が聞くと 「いや、なんか『神さま探しするからとりあえず』って言ってたけど。」と美姫さん。 神さま探し?ちょっと嫌な胸騒ぎがする。 「お兄ちゃんのバイト先ってどこ?」と僕が聞くと 「そこのコンビニ。」と美姫さん。 神さまと会ったコンビニじゃん。 僕は仕方が無いので、家でお菓子を食べ宿題をする。 すると「こんにちは~」とお兄ちゃんがやってきた。 「あれ
カラスの親指 【公開】2012年(日本映画) 詐欺師の話です。 詐欺師がヤクザに復讐を計画するのですが、結末はいかに。。。 この映画のポイントは【家に帰るまでが遠足です】
お兄ちゃんとコンビニで買い物をしてる時、レジの方から怒鳴り声が聞こえてきた。 店員さんがペコペコと頭を下げている。 「変な人がいるね。」と僕がお兄ちゃんに言うと「怒鳴る事ないのにな。」とお兄ちゃん。 僕は気になりチラチラみていると、話がついたのか「お客様は神さまだろうが。」とオジさんが捨て台詞を言い、コンビニを後にしようとしていた。 「良かった~。出て行ったね。」と僕がお兄ちゃんに話すと、何故かお兄ちゃんの目がキラキラしていた。 いやな胸騒ぎがする。 「急げ。ショウ。買い物は後からだ。」とお兄ちゃん。 僕は訳もわからず、手に取ってた商品を急いで棚に戻し、お兄ちゃんについて行く。 「あの、すみません。」とお兄ちゃんが歩いていたさっきのオジさんに声をかける。 「はぁ?」オジさんが振り向く。ギロリと睨まれる。僕はビクッとするが、お兄ちゃんは怯まない。 「神さまなんですよね。」とお兄ちゃんが言い出
学校が終わって家に帰るとお兄ちゃんが遊びに来ていた。 「ショウ。おかえり。」と美姫さん。 「あっ、ただいま。お兄ちゃん。どうしたの?」と僕。 お兄ちゃんがパソコンに向かって何やらしていたからだ。 「おう。ショウおかえり。あのな、兄ちゃんは副業でYouTuberになろうと思ってな。ショウも手伝ってくれるか?」とお兄ちゃん。 副業でYouTuber? 「お兄ちゃん、就職決まったの?」と僕が言うと 「それが、なかなか難しい。」とお兄ちゃん。 「ユウはね、本業が無職で副業がYouTuberらしいよ。毎日、ユウが見れる~と思ったら、ユウは出演しないらしいよ。」と残念そうな美姫さん。 へぇ~。自分は出ないんだね。 「で、お兄ちゃんは何をYouTubeでするの?」と僕が聞くと 「それがな。良いプランをかんがえたんだよ。聞いてくれるか?」とお兄ちゃん。 「えっ。どんな感じなの?」僕はワクワクする。 「24
今日、クラスの女子が【予言】の話をしていた。 「美姫さん。予言って信じる?」と僕が聞く。 「予言?それって美味しいものが食べれるとか?」と美姫さん。 違うよ。 「未来に良くない事が起こるって予言だよ。」と僕が言うと 「あぁ、そっちの方ね。」と美姫さん。 いつも思うけど、そっちってなに? 「ショウ。その予言を言っているのは人だよね。」と美姫さんが僕に聞く。 「多分…。昔の人だと思うよ。」と僕が言うと 「じゃぁ、信じない。」と美姫さんはきっぱりと言った。 「何で?」と僕。少しびっくりした。 信じない人がいるんだ。 「神さまだったら信じるよ。だって、神さまは人じゃないからね。まぁ、例えばだよ。私が予言者だとしたら、ショウの子どもやその子ども達が不幸になるような事は絶対に言わない。もしかしたら、忠告はするかもしれないけど、解決策まで予言する。だってさ、絶対に嫌だもん。私の子孫とか知り合いが不幸にな
「美姫さん。バレンタインって知ってる?」と僕が聞くと 「バレンタイン?ロッテの監督だった人でしょ。知ってるよ。子どもの卒業式の日だけはお休みをくださいって言った人でしょ。」と美姫さん。 いや、それは僕が知らないし。 「ちがうよ。2月14日の事だよ。」と僕が言うと 「2月14日?あぁ、チョコの安売りの前の日ね。」と美姫さんは言った。 「チョコの安売り?」と僕が聞き返すと 「そう。何故かね、2月15日はスーパーに行くとチョコレートが安売りしているんだよ。」と美姫さん。 それ、売れ残りじゃん。 「あのね、美姫さん。2月14日ってのは、バレンタインって言って女の人が好きな男の人にチョコレートをあげるんだよ。」と僕が教えると 「なに。その男尊女卑的な行事。とっても腹立たしいんですけど。なんで、男子だけがチョコをもらえるの。」と美姫さん。 「いやいや、2月14日にチョコレートをもらった男子は、今度は3
「美姫さんってさ、学校の授業聞いてなかったのによく大学まで行けたよね。」と僕。 「時は金なりっていうからね、時間をお金で買ったんだよ。」と美姫さん。 へっ?と僕は首を傾げる。 「いい、ショウ。小学校の授業時間が5647時間。中学校が3045時間。高校も3年だから中学校と変わらないとして3045時間とすると、合計は11737時間。だいたい12000時間を無駄にしてきたわけ。12000時間って言ったら、500日。でもね、この500日って学校の授業中の話だけ。家庭学習の時間はそれに入らないからね。その500日+αを有効に使ってきた人に真っ向勝負出来ると思う? 」 と美姫さん。 僕は首をよこにふる。 「そこで、500日+αの時間をお金で買うんだよ。みんなが500日+αかけて学んだ事をお金で要約してもらう。でもね、短期で覚えた事は頭に入らないから、お金を使った意味がない。私は意味のない時間にお金をか
美姫さんと二人で歩いているとどこからともなく 「ウギャー」という声に続き「まだ、帰りたくない!」と泣き叫ぶ小さな子どもの声が聞こえてきた。 「おぉっ。自己主張してますな~。」と美姫さんがニヤリとする。 「もう!!ママのいう事が聞けないんだったら、お医者さんとこに連れて行って注射してもらうからね。」と今度は、泣き叫んでいる子のお母さんの声が聞こえてきた。 「嫌だ!注射嫌だ!」とその子どもは更に泣き叫ぶ。 すると「ショウ。凄いね。人を操れる薬があるの?」と美姫さんが聞いてきた。 僕はいつものごとく、美姫さんの言ってる事が分からず首をかしげ「どういう意味?」と聞くと 「今の女の人が言ってたじゃん。『ママのいう事が聞けないんだったら、注射をしてもらうよ』って。人を操れる凄い薬が発明されたんだね。私も欲しいなぁ。あっ。結花に頼んでみよう。」と美姫さん。 美姫さんは、注射無くても人を操ってるじゃん。
先日、NHKスペシャルにて5Gの番組がありました。 www6.nhk.or.jp そこで、5Gについて調べてみました。 5Gとは ★超高速 LTEでダウンロードに5分かかる2時間の映画が、5Gであれば3秒でダウンロードすることができるそうです。 ★超低遅延 通信の遅延(タイムラグ)が1000分の1秒以下まで短縮されます。超低遅延によって、遠隔地にあるロボット等をリアルタイムに操作ができるようになりますので、遠隔地での工作機械等の操作や、遠隔治療の実現などが可能になります。また、自動運転においても信頼性の向上が期待されます。 ★同時多発接続 身の回りのあらゆるものがネットに接続できるようになります。家庭内で考えるとPCやスマホだけ数個だったものが、数百個同時に接続可能となります。(2018年に端末2万個が同時に接続できた) 読んでいると良い事ばかりですね!! 世界では5Gを制するものが世界を
学校から帰ってお兄ちゃんちに遊びに行く。 するとお兄ちゃんが神妙な面持ちで腕を組みながら何か考えている様だった。 「おにいちゃん。どうしたの?」と僕が聞くと 「もし、父さんと母さんが死んだときにマイナスの遺産があると相続する時にそのマイナスの遺産まで相続する権利があるらしいんだよ。」とお兄ちゃん。 えっ?それって借金?嫌だなぁ。。と僕は思う。 「それって、どうなるの?」と僕が聞くと 「それでな。考えたんだ。ショウは弟だから、俺がマイナスの遺産の方を相続して、ショウはプラスの遺産の方を相続すればいいって。」とお兄ちゃん。 「えーっ。お兄ちゃんがマイナスって嫌だよ。……でも、僕に借金が返せるかな?」と僕は不安になる。 「そうだよな。兄ちゃんだって借金を返せるかは不安だ。」とお兄ちゃん。 ……借金嫌だなぁ。と考える……ふと思いつく。 「あのさ、悩んでても仕方がないから、借金があるか美姫さんに聞け
夕飯を3人で食べている時の事。 ふと、僕は今日忘れ物をした事を思い出した。 「今日さ、忘れ物しちゃって…。」と僕がいうと 「ほら、朝バタバタ準備するからだよ。ちゃんと余裕をもって確認しないとな」とお父さんが言う。 「うん。気をつけるよ」と僕。 「ショウ。人は忘れられるから生きていけるんだよ。だから、気にしなくても大丈夫。」と美姫さん。 僕の箸が止まる。 えっ?忘れ物はいけないんじゃないの? 「美姫さん、美姫さんが言ってるのは事柄。ショウが忘れたのは物。事柄は忘れてもいいかもしれないけど、物を忘れるのはなぁ。」とお父さん。 「そっか、物か……。ショウは忘れ物にいつ気付いたの?」と美姫さん。 「朝、学校に着いた時」と僕がいうと 「じゃぁ、セーフじゃん。自分で思い出したんでしょう。」と美姫さんはニッコリ。 僕の箸がまた止まる。 「家に忘れたんだからアウトだよ」と僕がいうと 「いや、思い出せたんだ
「美姫さんってさ、子どもの頃って何になりたかったの?」と僕が聞くと 「うーん、そうだね。」としばらく考えて「えら呼吸になりたかった。」と美姫さん。 「また、なんで?」と僕。 「だってさ、ジンベイザメって口開けてればエサが入ってくるし、国境も無いから自由だし。」と美姫さんは言った。 「美姫さん。哺乳類でも海の中で暮らしていけるよ」と僕が言うと 「えっ?そうなの?」と美姫さんが驚く。 「くじら。水中では息を止めててたまに浮上して息をするんだって。食べ方もジンベイザメと似ているよ」と僕が教えると 「おぉっ。今からでも遅くないじゃない。じゃあ、練習しなきゃ」と美姫さん。 次の日、学校から帰ると 「ショウ、聞いて!息止めが30秒から5秒伸びたよ。」と興奮気味の美姫さん。 そして美姫さんは電卓をたたきながら「一日5秒。1ヶ月で150秒。1年で54,750秒。それを時間に直すと約15時間、このまま5秒ず
アルキメデスの大戦 【公開】2019年(日本映画) 数学で戦争を止めようとした男の人のお話です。 結果は映画を見ていただけると分かります。 戦時中に何を思い、その思いどうするのか。 鑑賞後、実話かと思いネットを見ましたが、フィクションだそうです。 でも、もしかしてもしかすると……と言う思いはぬぐえません。 戦艦大和の話ですが、戦争映画とはちょっと違いますよ。
「美姫さん、何で色んな事を知る必要があると思う?」と僕が聞く。 「死人と間違われないためだよ。」と美姫さん。 はぁ?と僕がポカンとしていると 「知らぬは仏っていうでしょ。仏ってのは、死んだ人の事だから、知らない人は死んだ人って事。だから、みんな死人に間違われないために学んで知るんだよ。」と美姫さんが自慢気に話す。 僕が知ってるモノと全然違う。 「みんな死人に間違われないように学んでるの?学んでるようには見えない人もいるけど。」と僕が聞くと 「見えない学びも沢山あるんだよ。例えば、風邪をひいて熱が出るのも身体が学んでるからなんだよ。『ばい菌だぞ!やっつけろ!!』ってね。見た目に反応が無くてもちゃんと学んでる。息をしたり、心臓を動かしたり。呼吸も心臓も一定で動いている人なんていないでしょ。学んでるから、数が増えたりするんだよ。」と美姫さん。 そう言われればそんな気もするけど。 僕が知ってるのは
翔んで埼玉 【公開】2018年(日本映画) 何か頭を悩ませている時に! きっと笑える作品です。 何も考えずに埼玉の事だけ考えれば元気になれます。 ある意味凄い映画ですね。 個人的にはGacktさんが高校生役って事に驚きを隠せませんでしたが、違和感は全くありません。
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『fic-tion world』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く