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六君子湯(人参・甘草・生姜・白朮・茯苓・大棗・陳皮・半夏)とは 六君子湯とは補気剤の基本である四君子湯に陳皮と半夏が配され、痰飲(水毒)を消す二陳湯の作用も加わった薬方です。 内臓を温めて働きを活発にし、身体の力をつけながら気と水を下ろす作用があります。処方構成からみると、小柴胡湯の一歩手前の軽い少陽の薬方であり、脾胃虚弱タイプの諸疾患に幅広く用いられます。 生冷物を取り過ぎ運動不足となっている今日の日本人は、消化器が弱り水分が胃内に停滞しがちとなっており、日常診療において六君子湯が奏効する症例が非常に多く、今日の日本人に対する漢薬のファーストチョイスです。 今日、小柴胡湯が頻用され過ぎる傾向にあり、小柴胡湯の使用過誤が云々されていますが、軽い少陽の薬である六君子湯をまず使用し、その後に小柴胡湯証が確実にあると判断してから小柴胡湯を投与すれば、小柴胡湯の使用過誤を防ぐことができます。 使用
現代人は地球環境などの悪化により、想像を超えた著しい虚弱化に直面しています。 よって従来通りの漢方治療では不十分で、現代人に合わせる必要があります。 当入門講座は臨床医の方々が現代人に効果的な漢方治療を行えるよう意図したものです。 人々のため本当に役立つ医療が実現することを祈念します。 立案協力者: 伊藤康雄(ワコー薬局) 小山恵司(タンポポ堂薬局)
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