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現在日本では,年間に約60万人の人ががんと告知され,約30万人の人ががんで亡くなっています。 がんは日本人の死因の第1位であり,二人に一人はがんで死亡するという時代になっています。 医療技術は日進月歩ですが,それでも現代の医療はがんを克服できたというにはほど遠いと言わざるを得ません。 なぜなら進行がんや再発したがんの完治は現在でも厳しい状況にあるからです。 最近ではEBM(evidence based medicine )=科学的根拠に基づく医療 が普及し,様々ながんのガイドラインや標準の治療法が確立されてきており,最も効果が高いとされる治療がどこでも受けられるようになりました。 しかし,現在の時点での標準治療は変化していくものであり,それが後に最良の治療法ではなかったとされる例も数多くあります。 患者の立場としては,医師から提示される治療法をそのまま受け入れるのではなく,まずがんやがん治
有棘細胞がんの発生の最も大きな要因は紫外線です。紫外線を長期間浴びるほど,リスクは高くなり,特に,顔や首,手の甲など日光の当たる部分によく見られます。 日光角化症とは,紫外線を長期間浴びたことで発症する皮膚疾患です。特に60歳をすぎてから発症することが多いので,老人性角化腫とも呼ばれています。 日光角化症は有棘胞がんの早期の病変と考えられ,一部は有棘細胞がんへと移行する場合もあります。 また,やけどや外傷の瘢痕,なおりにくい皮膚の潰瘍,放射線による皮膚炎なども有棘細胞がんの原因となります。 近年の研究により,ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の皮膚への感染が有棘細胞がんの発症の原因とも考えられるようになりました。 この有棘細胞がんは男性に多く,加齢とともに増加し,70歳以上の患者が,約60%を占めています。 有棘細胞がんの症状は,発生部位や発生原因によってさまざまですが,普通はかゆみや痛みはあり
国内の胃がん患者数は第1位で,がんで亡くなる人の4分の1が胃がんによるものです。また,死亡者数は肺がんについで第2位です。 近年,国内における胃がんの発症率は減少傾向にあります。しかし世界的にみると,その発症率や死亡率は最も高い数値を示しています。 胃がんの5年生存率は50%~60%で,この数値は近年向上し続け,診断法や治療技術の進歩により,現在では早期に発見し,治療を行えば100%完治するとまで言われるようになりました。 ■ 胃がんの原因 胃がんの発症のメカニズムは完全には解明されていませんが,それでもかなりの要因が明らかになってきています。胃がんは多くの場合,胃炎や胃潰瘍から生じるとみられています。すなわち,胃炎や胃潰瘍で胃壁の細胞が傷み,それを繰り返すなかで遺伝子に変異が生じ,がん化すると考えられます。 したがってこの胃炎や胃潰瘍を引き起こす要因となるものが胃がんの原因にもなりうると
血液悪性三大疾患とよばれるものには「白血病」「悪性リンパ腫」「多発性骨髄腫」の3種類があります。骨髄中の造血幹細胞ががん化したものが白血病で,リンパ球ががん化したものが悪性リンパ腫,骨髄中の形質細胞ががん化したものが多発性骨髄腫です。 血液悪性疾患は「どのような細胞」が「どの段階」でがん化したかによって,様々な病名があります。 リンパ球は体外から進入した病原菌やウィルスなどの異物に対し,攻撃,排除するという免疫機能を持つ細胞でB細胞,T細胞,NK細胞などの種類があります。 これらリンパ球系細胞は,骨髄の中で「幹細胞」と呼ばれる細胞から分化,成熟したもので,「芽球」と呼ばれる細胞の状態で,リンパ節に移動し,この中で成熟してリンパ球となります。このリンパ節の中のリンパ球ががん化し,異常増殖する病期が悪性リンパ腫で,リンパ節のがんと言えます。 悪性リンパ腫は,腫瘍を構成する細胞の組織型により,ホ
現在がん治療では,手術,抗がん剤治療,放射線治療が三大治療として確立され,がん治療の中心となっていますが,この中でも放射線治療は治療機器の進歩と共に近年,QOLを下げない治療法として,世界的に期待されるようになっています。 特に,欧米ではがん治療において放射線治療を選択する患者が増加し,がん患者の約60%が受けています。これに対し日本では全体の25%が受けているに過ぎません。 日本では手術と同等の生存率が得られる場合でも,放射線治療ではなく手術を選択してしまうケースが多いと言えます。 日本は欧米と比較して放射線治療の専門家がきわめて少ないという実態があります。日本では外科医約10万人に対して放射線腫瘍医は500人程度と言われています。 また,医学カリキュラムも放射線医療に関しては十分な時間が確保されていないという教育制度上の問題もあるようです。 これまで日本の医療は特に胃がんなど手術によっ
■ 肝臓がんの罹患者数と種類 肝臓がんは日本では増加傾向であり,年間約4万人以上の人が肝臓がんにかかり,死亡者数ではすべてのがんの中で,男性は肺がん,胃がん,大腸がんについで4位,女性では大腸がん,肺がん,胃がん,膵臓がんについで6位で年間3万人を超えています。 肝臓がんははじめから肝臓にできる原発性肝臓がんと他の臓器から転移した転移性肝臓がんに分けられます。 原発性肝臓がんはその約90%が肝細胞がんとよばれるもので,その他には胆管細胞がんや小児に発生する肝芽腫などがあります。 ■ 肝臓の構造 肝臓はからだの中で最も大きな臓器で,右側を右葉と呼び全体の3分の2を占め,左側を左葉と呼んでいます。 肝臓は腹部の右側上部にあり,胸部と腹部を分けている横隔膜に接し,靱帯で支えられています。 肝臓には「肝動脈」と「門脈」,「胆管」と呼ばれる管が3本あります。「肝動脈」は心臓から送られる血液が肝臓に
膵臓がんは,治療が困難で,がんの中でも生存率が最も低いがんのひとつとして知られています。 日本では年間,膵臓がんよる死者も年間2万9000人以上になります。この数値は,全死亡者数の2.4%に相当します。 全国膵癌登録調査報告によると,膵癌の切除できた症例は全症例の39%で,その5年生存率は14%という厳しい現実があります。 死因として,肺がん,胃がん,大腸がん,肝臓がんについで5位となっています。 日本膵臓癌登録データによると,男性の罹患患者数は女性の1.6倍となっており,男性に多くみられるという特徴があります。 膵臓がんの治療が困難な理由の一つに早期発見が大変難しく,発見時には手術が出来ないほど進行していることがほとんどであるという点があげられます。 治療が困難なもうひとつの理由は,膵臓がんは早期から浸潤,転移しやすいことです。また,放射線治療においても,膵臓は多くの臓器に囲まれているた
喫煙は肺がんの最も大きな要因です。がん全体の約30%,肺がんの90%近くは喫煙が原因と考えられています。 喫煙者の肺がんによる死亡のリスクは非喫煙者の4倍以上といわれています。1日に吸うたばこの本数×喫煙年数のことを喫煙指数(ブリンクマン指数)といいますが,これが600以上の指数の人は高肺がんリスク群とみなされています。 また,喫煙年数が長い人,1日の喫煙本数が多い人,喫煙開始年齢が若い人ほど肺がんのリスクが高くなることが明らかになっています。 また,肺がん以外でも,喉頭がん,咽頭がん,口腔がん,食道がんなどは喫煙が原因で発生するリスクが高いがんです。 喫煙者の肺がん患者の肺がん細胞には遺伝子変異が非喫煙者の肺がんよりも多く見られ,より悪性度が高いことで知られています。 たばこを吸っている人は,肺の機能が低下し,肺気腫,さらには心臓病などを併発していることも多く,より治療が困難なケースが多
■ 子宮がんの罹患率と発症率 子宮がんは女性のがんの中では胃がん,乳がんについで罹患率の高いがんです。 子宮は大人のこぶし程度の大きさで,子宮上部の子宮体と,下部の細くなった子宮頸部に分かれます。頸部に発症するがんを子宮頸がん,子宮体に発症するがんを子宮体がんと呼びます。 子宮がんの発症率や死亡率は近年減少傾向にあります。これは子宮がんの中で子宮頸がんの発症が減少したためで,これとは逆に子宮体がんの発症率は近年急増しています。 子宮頸がんは20~40歳代の女性に多く発症し,これに対して子宮体がんは50~60歳代に多く発症しています。この子宮体がんは乳がんと同様に,閉経後の肥満が大きく影響していると言われます。 子宮がんにかかる人は全体として年間約18,600人で,このうち子宮頸がんが約9,000人,子宮体がんが約8,600人,どの部位か情報がない子宮がんが約1,000人となっています(全国
がん治療において抗がん剤治療は手術,放射線治療と並ぶ,三大治療法の一つです。 抗がん剤はそれ自体が,がんを殺す能力を持ったものであり,投与方法としては点滴や静脈注射,経口投与の他に患部へ直接投与する方法もあります。 これらは作用する機序により,いくつかの種類に分類されますが,基本的には,がん細胞が細胞分裂を行う時に作用し,がん細胞のDNAの合成や複製を阻止することで,がん細胞を死滅させるというはたらきをもっています。 がん細胞は際限なく増殖を繰り返す細胞なので,正常細胞よりも抗がん剤の作用を受けやすいと言えます。しかし,この細胞分裂は正常細胞でもおこなわれ,正常細胞もこの影響から逃れることはできません。 この治療は静脈への投与,あるいは経口投与などにより,血流と共に全身をめぐるため,全身にちらばったがん,手術が不可能ながん,白血病や悪性リンパ腫などの血液のがんの全身療法として使用されますが
免疫細胞療法とは,がん免疫療法とも言われ,私たちの体に本来備わっている免疫機能を活性化させ,がん細胞を消滅させようというがん治療の一つです。 遺伝子の変異によるがん細胞は誰でも毎日数千個発生していると言われています。ところが多くの人ががんと呼ばれる病気にならないのは,変異を起こしたがん細胞に対して,リンパ球などの免疫細胞がはたらき,日々消滅させているからです。 このようなことを考えると,何らかの原因で免疫力低下が起こったり,あるいは免疫力が低下しないとしても,その人の持っている免疫力よりもがん細胞の増殖力のほうが強く,がんという病気になってしまうということが言えるでしょう。 免疫細胞療法は患者自身の免疫細胞を増殖,活性化させることでがん細胞に対する攻撃力を高めようとする治療方法であり,副作用もほとんどなく,手術,放射線治療,抗がん剤治療の三大治療につぐ第四のがん治療法として近年注目されるよ
厚生労働省が各都道府県で1箇所のみ指定したがん診療の拠点病院で,地域におけるがん治療の司令塔としての役割があります。 この病院は地域がん診療連携拠点病院でがん医療に携わる医師・薬剤師・看護師等を対象とした研修を実施したり,地域がん診療連携拠点病院等に対し,情報提供や症例相談及び診療支援を行います。 都道府県 拠点病院は原則1機関ですが,厚生労働省では人口割合や機能の特殊性などを考慮し,東京,福岡,宮城の3都県は2機関を指定しています。 地域がん診療拠点病院とは,厚生労働省主導により,がん治療の地域格差をなくし,地域住民が質の高いがん治療を受けられることを目的として指定されたがんの拠点病院です。 これらの病院は地域の医療機関との連携,情報の収集や公開,地域住民に対する情報提供や研修の推進,緩和医療の提供などが求められ,特に施設や医療機器など設備面でも高度で充実していることが要件となっており,
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