文章:蒼崎青太郎(twitter:@seitaro_aozaki) 2016 年に公開され、最終的に250億円の興行成績を残した『君の名は。』から3年。新海誠監督の最新作『天気の子』の感想です。 ※ネタバレを含みます。 作品紹介 映画『天気の子』スペシャル予報 「君の名は。」が歴史的な大ヒットを記録した新海誠監督が、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄されながらも自らの生き方を選択しようとする少年少女の姿を描いた長編アニメーション。離島から家出し、東京にやって来た高校生の帆高。生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく手に入れたのは、怪しげなオカルト雑誌のライターの仕事だった。そんな彼の今後を示唆するかのように、連日雨が振り続ける。ある日、帆高は都会の片隅で陽菜という少女に出会う。ある事情から小学生の弟と2人きりで暮らす彼女には、「祈る」ことで空を晴れにできる不思議な能力があり……